Important Watches
9 November 2022@Geneva

トップ10ハイライト 今回は2022年11月9日に開催された"Important Watches”の結果から、上位TOP10をランキング形式でご紹介したいと思います。一体どのモデルがランクインしたのでしょうか?是非、最後までお楽しみください。
*CHF(スイスフラン)=148.69円換算 *11/9時点

https://www.sothebys.com/en/buy/auction/2022/important-watches-4?locale=en

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    Patek Philippe

    (Ref.5990/1R-001)

    Nautilus Travel Time Chronograph

    -1976年に発表された『ノーチラス』は、高級時計としては珍しいステンレスを素材に採用したことや、角が丸みを帯びた八角形のベゼルは、従来のデザインコードとは一線を画していた。120mという防水性能は、当時の一般的な時計では考えられないほどの防水性能であり、ポリッシュ仕上げとサテン仕上げが織り成すフォルムのユニークさが際立っていた。

    -2014年にデビューした『ノーチラス トラベルタイム クロノグラフ』は、2つのタイムゾーン、フライバッククロノグラフ、アナログデイトを備えている。

    -これまでステンレススチール素材のみで製造されていた『ノーチラス トラベルタイム クロノグラフ』に続き、2021年にリリースされた18KRG(ローズゴールド)ケース×ブルー・ソレイユ文字盤の「Ref.5990/1R-001」は出回りも少なく人気のモデルとなっている。

    Dial: blue
    Caliber: cal. CH 28-520 C FUS automatic, 34 jewels
    Movement number: 7'415'561
    Case: 18k pink gold, screw-down sapphire crystal display back
    Case number: 6'427'188
    Closure: 18k pink gold Patek Philippe bracelet and double-folding clasp
    Size: 40.5 mm diameter, bracelet circumference approximately 190 mm
    Signed: case, dial and movement
    Box: yes
    Papers: yes
    Accessories: Patek Philippe Certificate of Origin, instruction manual, setting pin, leather bifold and presentation case with outer packaging

    estimate 200,000 - 300,000 CHF

    落札価格 252,000 CHF / ¥37,469,880

    10 th
    10 th
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    Patek Philippe

    (Ref.5004P-033)

    Perpetual Calendar Split-seconds Chronograph Moon Phases

    -「Ref.5004」は、もともと「Ref.3970」『パーペチュアル クロノグラフ』にインスパイアされて製作されたモデルである。

    -『パーペチュアルカレンダー スプリットセコンド クロノグラフ』は、非常に繊細な機能を搭載しているため、製造工程は非常に困難を極め、年間約12本しか製造することができなかったと言われている。

    -1996年に発表された『パーペチュアルカレンダー スプリットセコンド クロノグラフ』「Ref.5004」は、2012年3月のバーゼルフェアで後継モデルである「Ref.5204」にリニューアルされた。

    Dial: black and diamond-set
    Calibre: cal. CHR 27-70 Q manual winding, 28 jewels
    Movement number: 3'275'141
    Case: platinum, screw down sapphire crystal display case back
    Case number: 4'438'413
    Closure: Patek Philippe alligator strap and platinum folding clasp
    Size: 37 mm diameter
    Signed: case, dial and movement
    Box: yes
    Papers: yes
    Accessories: Patek Philippe Certificate of Origin, platinum snap-on case back, leather bifold and presentation case with outer packaging

    estimate 280,000 - 350,000 CHF

    落札価格 327,600 CHF / ¥48,710,844

    9 th
    9 th
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    Rolex

    (Ref.6263)

    Daytona

    -『デイトナ』「Ref.6263」は、「Ref.6239」と「Ref.6241」を進化させたモデルとして1960年代後半に発表された。クロノグラフのプッシャーがねじ込み式になり、さらに防水性を高め、ムーブメントも「Cal.727」にアップグレードされている。

    -18Kイエローゴールド製「Ref.6263」は、COSCの公式認定を受けた最初のクロノグラフであり、認定されたムーブメントには100個の番号が振られた。この認定により、文字盤「Superlative Chronometer Officially Certified」の文字が追加された。

    -1970年代初頭に製造されたこちらの『デイトナ』「Ref.6263」は、現在のバーレーン王国の統治者であり、当時皇太子であった「ハマド・ビン・イサ・ビン・サルマン・アル・ハリーファ」国王陛下がもともと所有していたと言われている。

    -1971年、狩りに出かけた陛下は、鷹匠の故「サレム・ビン・サッカー・アル・ノアイミ」に、鳥が獲物を捕らえるまでの時間を記録するためにこちらの時計を手渡したと言われており、中東社会の伝統として時計は「アル・ノイミ」氏に贈られた。「アル・ノイミ」氏は、この時計を50年間も金庫に保管し、彼の死後、このタイムピースは相続人により売却された。

    Dial: black
    Calibre: cal. 727 manual winding, 17 jewels
    Movement number: 0134
    Case: 18k yellow gold, screw-down case back
    Case number: 2'330'517
    Closure: 18k yellow gold Rolex buckle
    Size: 37.5 mm diameter
    Signed: case, dial and movement
    Box: no
    Papers: no
    Accessories: invoice confirming sale of the watch by the Al Noaimi family

    estimate 200,000 - 300,000 CHF

    落札価格 378,000 CHF / ¥56,204,820

    8 th
    8 th
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    F.P. Journe

    Tourbillon Souverain à Remontoir d'Égalité

    -1999年に発表された『トゥールビヨン・スヴラン』は、【F.P.ジュルヌ】の最も有名なコレクションであり、現在でも最も精度の高い腕時計のひとつ。

    -ルモントワール・デガリテ(remontoir d’egalité)を搭載した史上初のトゥールビヨンであり、腕時計にルモントワール装置が採用された初めてのモデルでもある。ルモントワール・デガリテとは、巻き上げの間中、一定の力を発揮する機構のことで、主ゼンマイが巻き戻す際に脱進機に与える力の変動が均等になる機構のことで、【F.P.ジュルヌ】ならではの独創的なマスターピースと言える。

    -近年【F.P.ジュルヌ】の初期のロジウムメッキ加工された真鍮製ムーブメントが市場で高く評価されている。

    -『トゥールビヨン・スヴラン』は、2004年にジュネーブ時計グランプリでエギーユドール賞を受賞。また、2004年に日本で開催された「ウォッチ・オブ・ザ・イヤー」のグランプリでウォッチ・オブ・ザ・イヤーに選ばれている。

    Dial: pink gold
    Calibre: cal. 1498 manual winding, 25 jewels
    Case: platinum, sapphire crystal display case back secured by 6 screws
    Case number: 242-03T
    Closure: F.P Journe alligator strap and platinum buckle
    Size: 38 mm diameter
    Signed: case, dial and movement
    Box: yes
    Papers: yes
    Accessories: associated travel pouch, F.P. Journe warranty card, instruction manual, invoice and presentation case

    estimate 400,000 - 600,000 CHF

    落札価格 478,800 CHF / ¥71,192,772

    7 th
    7 th
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    Patek Philippe

    (Ref.5074R-001)

    Minute Repeating Perpetual Calendar Moon Phases

    -ミニッツリピーターにパーペチュアルカレンダーを搭載し、42mmの迫力ある18Kピンクゴールドケースを採用した「Ref.5074R-001」。

    -2001年に18Kホワイトゴールドで発表されたこのモデルは、2005年に18Kピンクゴールドとブラックダイヤルの限定モデルとして発表された。ステップベゼルケースの存在感とブラックダイヤルのコントラストが印象的なモデル。

    -文字盤のレイアウトは、伝統的な永久カレンダーのルーツに忠実に製作されており、優れた視認性を有している。ムーブメントに「Cal.R27 Q」を搭載、ミニッツリピーターを内蔵し、サファイアガラスの裏蓋からその動作を確認することができる。

    -通常のゴングの2倍の長さのカテドラルゴングを使用しているこのミニッツリピーターは、【パテックフィリップ】の高級時計製造の頂点と言える。

    Dial: black
    Calibre: cal. R27 Q automatic, 39 jewels
    Movement number: 5'000'586
    Case: 18k pink gold, snap-on sapphire crystal display case back
    Case number: 4'534'432s
    Closure: 18k pink gold Patek Philippe bucles
    Size: 42 mm diameter
    Signed: case, dial and movements
    Box: yes
    Papers: yes
    Accessories: Patek Philippe Certificate of Origin, instruction manual, setting pin, leather bifold and winding presentation case with outer packaging and accompanying accessories

    estimate 450,000 - 650,000 CHF

    落札価格 541,800 CHF / ¥80,560,242

    6 th
    6 th
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    Patek Philippe

    (Ref.5650G-001 )

    Aquanaut Travel Time 'Advanced Research'

    -2005年、【パテックフィリップ】は「アドバンスト・リサーチ・リミテッド・エディション」という名称を導入し、1つまたは複数の革新的なテクノロジーを搭載した腕時計を発表し始めた。

    -「アドバンスト・リサーチ」は、トゥールビヨン機構を使わずにそれに匹敵する精度を実現すべく技術革新を行ってきた。初のシリコン誘導体Silinvar製ガンギ車(2005年)、続いてSpiromax髭ぜんまい(2006年)、Pulsomax脱進機(2008年)、これらにGyromaxSiテンプを統合したOscillomax(2011年)、そしてSpiromax髭ぜんまいのさらなる最適化バージョン(2017年)を発表している。

    -こちらの『アクアノート』は2017年に生誕20周年を記念して世界限定500本で発売された「Ref.5650G-001」で、エンボス加工のブルー文字盤の9時位置の開口部からは、4枚の板バネを交差させた柔軟な機構をはっきりと見ることができる。ローカルタイム、ローカルデイト、第2タイムゾーン、両タイムゾーンのデイ/ナイト表示を備えている。

    -こちらの個体は、文字盤の露出した部分のすぐ上に位置するはずの53分目のマーカーが欠けていることから、”エラーダイヤル”となっている唯一無二のタイムピース。

    Dial: open work, blue
    Calibre: cal. 324 automatic, 29 jewels
    Movement number: 7'028'056
    Case: 18k white gold, screw-down sapphire crystal display case back
    Case number: 6'160'923
    Closure: Patek Philippe rubber strap and 18k white gold double-folding clasp
    Size: 40.8 mm diameter, bracelet circumference approximately 175 mm
    Signed: case, dial and movement
    Box: yes
    Papers: yes
    Accessories: Patek Philippe Certificate of Origin, press release, instruction manual, setting pin, leather bifold and presentation case with outer packaging

    estimate 500,000 - 800,000 CHF

    落札価格 567,000 CHF / ¥84,307,230

    5 th
    5 th
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    Vacheron Constantin

    (Ref.4764)

    'Cioccolatone'

    -第二次世界大戦後の好景気を謳歌していた時代、【ヴァシュロン・コンスタンタン】は1951年に「Ref.4737」を製作。そのケース形状がスイス製チョコレートの四角形を連想させることから、イタリアのコレクターたちは「チョコレート」と呼んでいた。

    -シンプルな三針モデルの「Ref.4737」から間もなく、ムーンフェイズとコンプリートカレンダーが搭載された独創的で大胆な「Ref.4764」が発表された。そのユニークな美しさと希少性から、【ヴァシュロン・コンスタンタン】で最も人気のあるモデルのひとつとなったが、1957年頃までに合計で50本以下しか製造されなかったと言われている。

    -1951年から1969年頃の間に【ヴァシュロン・コンスタンタン】から世に販売された通称「チョコレート」は、すべてのバリエーションを合わせても650本未満だった。

    -こちらのプラチナ製の「Ref.4764」は、【ヴァシュロン・コンスタンタン】のアーカイブに残っている唯一の個体で、オークションに出品されるのは今回が初となる。

    Dial: silvered
    Calibre: cal. P485 manual winding, 17 jewels
    Movement number: 480'532
    Case: platinum, snap-on case back
    Case number: 363'949
    Closure: Vacheron Constantin grey genuine leather and 18k white gold buckle
    Size: 36 mm width x 43.5 mm length
    Signed: case, dial and movement
    Box: no
    Papers: no
    Accessories: Vacheron Constantin Certificate of Authenticity, additional blue strap, travel pouch and Tortella & Sons passport

    estimate 500,000 - 1,000,000 CHF

    落札価格 604,800 CHF / ¥89,927,712

    4 th
    4 th
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    Cartier

    London

    -『クラッシュ』は、【カルティエ】が生み出した最も象徴的なモデルのひとつ。ジャン-ジャック・カルティエとルパート・エマーソンのコラボレーションによって生まれたと言われるこの珍しいデザインは、1967年に最初のシリーズが極めて少量生産されました。

    -ロンドンのアーサー・ウィザースによって製作されたこの時計は、ライト&デイビスによって製作されたオリジナルのクラッシュに比べ、よりシャープなエッジラインを有している。

    -1980年代後半にロンドンで生産されたクラッシュの数は公式には不明となっているが、ロンドン・シリーズの生産数は極めて少ないと言われている。この個体には、ジャック・カルティエのものとされる「JC」マークが付いている。

    -1990年頃に生産された一部のモデルとは異なり、ケースには生産年の刻印がなく、クラスプもこの特別な時計に合わせて作られており、時計本体と同じケースナンバーが刻まれている。

    -『クラッシュ』はヴィンテージカルティエの中でも特に魅力的なモデルで、中でもロンドン表記のピースは最も人気。

    Dial: white
    Calibre: cal. 841 manual winding, 18 jewels
    Case: 18k yellow gold, case back secured by 4 screws
    Case number: 67'162
    Closure: 18k yellow gold Cartier deployant clasp
    Size: 41 x 26 mm diameter
    Signed: case, dial and movement
    Box: no
    Papers: no
    Accessories: none

    estimate 300,000 - 600,000 CHF

    落札価格 705,600 CHF / ¥104,915,664

    3 rd
    3 rd
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    Patek Philippe

    (Ref.5207P-001)

    Minute Repeating Perpetual Calendar Tourbillon Moon Phases

    -2008年のバーゼルフェアで発表された『グランド・コンプリケーション』「Ref.5207」は、『ミニッツリピーター』、『トゥールビヨン』、『パーペチュアルカレンダー』を組み合わせた、【パテック・フィリップ】の最も複雑な腕時計のひとつ。

    -【パテック・フィリップ】の技術者は、曜日、日付、月、閏年のディスクが同時にシンクロして切り替わる独創的な機構を開発するのに約5年の歳月を費やした。

    -ケースの側面とミニッツリピーター・スライドには手作業でエングレービングが施されており、曜日、日付、月を示す窓が10時から2時の間に弧を描くように配置されているハニーゴールド文字盤が印象的。

    -生産数が少ないため、「Ref.5207」は非常に人気の高いコレクターズアイテムとなっている。

    Dial: honey gold
    Calibre: cal. R TO 27 PS QI manual winding, 35 jewels
    Movement number: 5'174'017
    Case: platinum, snap-on sapphire crystal display case back
    Case number: 4'644'223
    Closure: Patek Philippe alligator strap and platinum folding clasp
    Size: 41 mm diameter
    Signed: case, dial and movement
    Box: yes
    Papers: yes
    Accessories: Patek Philippe Certificate of Origin, platinum snap-on case back, setting pin, instruction manual, leather booklet and presentation case with outer packaging

    estimate 700,000 - 1,000,000 CHF

    落札価格 756,000 CHF / ¥112,409,640

    2 nd
    2 nd
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    F.P. Journe

    Chronomètre à Résonance 'Pre-production Pre-Souscription'

    -【F.P.ジュルヌ】の代表作のひとつ『クロノメーター・レゾナンス』。レゾナンス(共振)とは、近接し、同じ空間に置かれた部品が動きを同期させ、より高い精度を得ることを意味する現象のことを指す。

    -共振は、1665年にオランダの物理学者クリスティアン・ホイヘンスが振り子時計で初めて観測し、翌世紀にアブラアン-ルイ・ブレゲが懐中時計のムーブメントで改良を加えた。そして1994年、ジュルヌは共鳴を利用した腕時計の開発に着手し、4年の歳月をかけて完成させた。

    -【F.P.ジュルヌ】は2000年に20本のシリーズを発表し、『レゾナンス』を正式にスタートさせた。スースクリプションと呼ばれるこのモデルは、1~20のシリアルナンバーが振られ、ケース製造年である2000年を表す「/00R」のサフィックスが付けられている。ムーブメントはロジウムメッキされた真鍮製の「Cal.1499」で、2003年から2004年にかけて【F.P.ジュルヌ】が18Kゴールド製ムーブメントに切り替えている。そのため、この初期の真鍮製ムーブメントは2000個以下しか製造されなかったと推定されており、コレクターの間で注目を浴びている。

    -一部のコレクターの間で「スースクリプション」は1~20の番号が付けられているものの、最初に製造されたものではないということが比較的最近になって明らかになり、『レゾナンス』には「スースクリプション」よりも前に作られた「プレ・スースクリプション」が存在していることが知られるようになった。

    -こちらの「プレ・スースクリプション」は【F.P.ジュルヌ】自身の手で作られた可能性が高く、初期のホワイトゴールド製「シマー(ちらちら光る、きらめきという意味)」ダイヤルを搭載している希少なタイムピース。

    Dial: white gold
    Calibre: cal. 1499 manual winding, 36 jewels
    Case: platinum, sapphire crystal display case back secured by 6 screws
    Case number: 028/99R
    Closure: F.P. Journe alligator strap and platinum buckle
    Size: 38 mm diameter
    Signed: case and dial
    Box: yes
    Papers: yes
    Accessories: F.P. Journe warranty card, instruction manual, polishing cloth and presentation case with outer packaging

    estimate 500,000 - 1,000,000 CHF

    落札価格 1,071,000 CHF / ¥159,246,990

    1 st
    1 st