Rare Watches
6 NOV 2023 @ GENEVA

トップ10ハイライト 今回はジュネーブにて開催された"Rare Watches”の結果から、上位TOP10をランキング形式でご紹介したいと思います。一体どのモデルがランクインしたのでしょうか?是非、最後までお楽しみください。
*CHF=167.33円換算 *11/6時点

https://www.christies.com/en/auction/rare-watches-30018/

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    PATEK PHILIPPE

    (REF. 3939HP-001)

    MINUTE REPEATER TOURBILLON

    -1993年に発表され、2009年まで製造された『ミニッツリピーター トゥールビヨン』「Ref. 3939」は、【パテックフィリップ】のコレクションの中でも最も人気のあるタイムピースの1つ。

    -デザインはミッドセンチュリー時代のチャイム式腕時計を現代風にアレンジしたもので、光沢のあるブラックエナメルダイヤルに赤いレールウェイミニッツ、ホワイトゴールドのブレゲ数字が配されたユニークピースとなっている。

    -自社製ムーブメント「Cal. RTO 27 PS」は、336個の部品で構成され、ミニッツリピーターとトゥールビヨンという2つの複雑機構を融合させるだけでなく、33mmのケースに収める技術力は類を見ないものとなっている。

    -素材はイエローゴールド、ホワイトゴールド、ローズゴールド、プラチナで製作されており、「Ref.3939HP」のH "は "Haute "を意味し、半円形の長いカセドラル・ゴングが必要な空間をより高くすること、"P "はプラチナを意味する。

    -プラチナ製の「Ref. 3939」は約65本のみ作られたとされており、非常に希少となっている。

    PATEK PHILIPPE. A POSSIBLY UNIQUE AND EXCEPTIONAL PLATINUM MINUTE REPEATING TOURBILLON WRISTWATCH WITH BREGUET NUMERALS AND RED MINUTE TRACK
    SIGNED PATEK PHILIPPE, GENEVE, REF. 3939HP-001, MOVEMENT NO. 1'903’045, CASE NO. 4'117’792, CIRCA 2001
    Movement: Manual
    Dial: Black with red minute track
    Case: 34 mm. diam.
    With: Platinum Patek Philippe buckle, Certificate of Origin confirming the black dial with Breguet numerals and red minutes dated 2001, additional platinum solid case back, setting pin, sales tag, product literature and presentation box
    Remark: Possibly unique

    estimate CHF 250,000 – CHF 450,000

    落札価格 441,000 CHF / ¥73,792,530

    10 th
    10 th
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    F.P. JOURNE

    CHRONOMETRE A RESONANCE 'PRE-SOUSCRIPTION'

    -2000年のバーゼルワールドで発表された『クロノメーター・レゾナンス』の特徴的なデザインは、18世紀半ばに海軍のために開発されたマリンクロノメーター・クロックにヒントを得たもの。

    -「スースクリプション」とは、購入希望者がフランソワ=ポール・ジュルヌに時計を製作・納品するための資金を提供するために前金を支払うという方法で予約注文されたもので、フランス革命後に事業を再興するために顧客から「スースクリプション」時計の注文を受けたアブラアン=ルイ・ブレゲにインスパイアされたアイデア。

    -ダイヤルは左右対称のアナログ時刻表示を採用、左側に24時間表示のサブダイヤルが配されており、12時位置のパワーリザーブ表示は、通常とは逆に40時間表示から「0」まで上昇する【F.P.ジュルヌ】の真骨頂とも言えるデザインで、残り時間を知らせるのではなく、巻き上げからどれだけ時間が経過したかを示す。

    -2004年に発表されたRN(Résonance Nouveau)シリーズでは、初期のロジウムメッキの真鍮製ムーブメントから、18Kピンクゴールド製ムーブメントに移行している。

    -本ロットは、初期の【F.P.ジュルヌ】のタイムピースの中でも最も希少で重要なもののひとつが、プラチナ製の「プレ・スクリプション」『クロノメーター・レゾナンス』で、ケースには2001年を意味する「01R」が刻印されており、理論的には2000年を意味する「00R」が刻印される「プレ・スースクリプション」には遅い。しかし、【F.P.ジュルヌ】によれば、この時計のケースとムーブメントは2000年に製造されたが、完成した『クロノメーター・レゾナンス』のケースにはあらかじめ2000年と2001年の番号が割り振られ、そのように刻印されていたという。この時計が完成した時、2000年用のエングレービングが施されたケースはすでに使用されており、その後、代わりに2001年用のエングレービングが施された「01R」ケースが使用された珍しい個体。

    F.P. JOURNE. AN EXCEEDINGLY RARE AND EARLY PLATINUM CHRONOMETER WRISTWATCH WITH RESONANCE-CONTROLLED TWIN INDEPENDENT GEAR-TRAIN BRASS MOVEMENT AND POWER RESERVE
    SIGNED F.P. JOURNE, CHRONOMETRE A RESONANCE 'PRE-SOUSCRIPTION' MODEL, CASE NO. 073⁄01R, CIRCA 2000
    Movement: Manual
    Dial: Grey
    Case: 38 mm. diam.
    With: Platinum F.P. Journe buckle, Certificate of Authenticity dated 2001, product literature and presentation box
    Remark: Pre-souscription model

    estimate CHF 400,000 – CHF 600,000

    落札価格 472,500 CHF / ¥79,063,425

    9 th
    9 th
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    PATEK PHILIPPE

    (REF. 5271/12P-001)

    PERPETUAL CALENDAR CHRONOGRAPH

    -2011年にバーゼルワールドで発表された【パテックフィリップ】「Ref.5270」は、1941年の「Ref.1518」、「Ref.2499」、「Ref.3970」、「Ref.5970」の系譜を受け継いだ伝説的な『パーペチュアルカレンダー クロノグラフ』シリーズの最新モデル。

    -「Ref.5270」は【パテックフィリップ】初の自社製永久カレンダークロノグラフ「Cal.CH29-535 PS Q」を搭載している。

    -深みのあるブラックラッカー仕上げのダイヤルは12回もの塗装が丹念に行われており、80個のルビー(約5.3カラット)をベゼル、ラグ、バックル、12時位置のインデックスにセッティングしていることが特徴となっている。

    -ルビーがセットされたプラチナ製のパーペチュアルカレンダークロノグラフ「Ref.5271/12P-001」は、数本しか製造されていないとされ、【パテックフィリップ】コレクターにとって垂涎のモデルとなっている。

    PATEK PHILIPPE. A HIGHLY IMPRESSIVE AND EXTREMELY RARE PLATINUM AND RUBY-SET PERPETUAL CALENDAR CHRONOGRAPH WRISTWATCH WITH MOON PHASES, LEAP YEAR AND DAY/NIGHT INDICATION
    SIGNED PATEK PHILIPPE, GENÈVE, REF. 5271⁄12P-001, CIRCA 2020
    Movement: Manual
    Dial: Black
    Case: 41 mm. diam.
    With: Platinum and ruby-set Patek Philippe deployant clasp, Certificate of Origin dated 2020, additional platinum solid case back, product literature, leather folder, presentation box and outer packaging

    estimate CHF 400,000 – CHF 600,000

    落札価格 504,000 CHF / ¥84,334,320

    8 th
    8 th
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    F.P. JOURNE

    (REF. T)

    Tourbillon Souverain à Remontoir d'Égalité

    -1999年に発表された『トゥールビヨン・スヴラン』は、【F.P.ジュルヌ】の最も有名なコレクションであり、現在でも最も精度の高い腕時計のひとつ。

    -ルモントワール・デガリテ(remontoir d’egalité)を搭載した史上初のトゥールビヨンであり、腕時計にルモントワール装置が採用された初めてのモデルでもある。ルモントワール・デガリテとは、巻き上げの間中、一定の力を発揮、主ゼンマイが巻き戻す際に脱進機に与える力の変動が均等になる機構のことで、【F.P.ジュルヌ】ならではの独創的なタイムピースと言える。

    -近年【F.P.ジュルヌ】の初期のロジウムメッキ加工された真鍮製ムーブメントが市場で高く評価されている。

    -『トゥールビヨン・スヴラン』は、2004年にジュネーブ時計グランプリでエギーユドール賞を受賞。また、2004年に日本で開催された「ウォッチ・オブ・ザ・イヤー」のグランプリでウォッチ・オブ・ザ・イヤーに選ばれている。

    -「Ref.T」シリーズには、四つの世代が存在する。

    第一世代: 第一世代:「スースクリプション」シリーズ、わずか20本しか製造されず、時計の完成前に代金を支払ったコレクターに販売された。文字盤とケースに1⁄20から20⁄20までの番号が振られ、文字盤には「Invenit et Fecit / F.P. Journe」のみが刻まれている。ルモントワールのコックは丸みを帯びている。

    第二世代: リファレンスT、生産シリーズとして製造された最初の時計。文字盤には「Invenit et Fecit / F.P. Journe」と「Remontoir d'Egalité」のサイン。スースクリプションと同様、ルモントワールのコックは丸みを帯びている。

    第三世代: パワーリザーブの数字が大きくなり、分表示とほぼ同じ大きさに。平らなルモントワールのコック。

    第四世代: 文字盤のネジが小さくなったのが特徴。

    F.P. JOURNE. AN EXTREMELY RARE AND EARLY PLATINUM TOURBILLON WRISTWATCH WITH POWER RESERVE, REMONTOIR D’EGALITÉ AND BRASS MOVEMENT
    SIGNED F.P. JOURNE, TOURBILLON REMONTOIR D'EGALITE MODEL, REF. T, NO. 077⁄01T, CIRCA 2001
    Movement: Manual
    Dial: White gold
    Case: 38 mm. diam.
    With: Platinum F.P. Journe buckle, undated Certificate of Authenticity, product literature, presentation box and outer packaging
    Remark: Third generation

    estimate CHF 450,000 – CHF 650,000

    落札価格 529,200 CHF / ¥88,551,036

    7 th
    7 th
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    PATEK PHILIPPE

    (REF. 3974)

    MINUTE REPEATER PERPETUAL CALENDAR

    -1989年、【パテックフィリップ】は創業150周年を記念した限定モデル「Ref.3974」。

    -「Ref.3974」は、自動巻きのミニッツリピーター・パーペチュアルカレンダーで、「Ref.2499」にインスパイアされた36mmスリーピースケースを備えている。初期のモデルは、伝説的なケースメーカーである「ジャン ピエール・ハグマン」が製造し、右下のラグにホールマークが刻印されている。後期モデルは、「アトリエ・ルニス」によって製作されたケースを採用している。

    -【パテックフィリップ】の自動巻きムーブメント「Cal.27RQ」を搭載、467個もの部品から構成されているにもかかわらず、厚さはわずか6.8mmと非常に薄く、ジュネーブシールを取得している。

    -「Ref.3974」は1989年から2002年にかけて、イエローゴールド、ピンクゴールド、ホワイトゴールド、プラチナなどを含む約160本が製造された。製造された「Ref.3974」のうち、ホワイトゴールド製は12本以下であったとされ、非常に希少なだけでなく、初期に存在するジャン・ピエール・ハグマンが製作した「JPHケース(以降はAtéliers Réunis(アトリエ・ルニス)製のケースを採用)」を備えている。

    -もともと宝石商として訓練を受けたジャン=ピエール・ハグマンは、1984年に自身の会社を設立し、特注の高級時計ケースの製造に特化、【パテック・フィリップ】には「グランド・コンプリケーション」シリーズの全モデル「Ref.3974」、「Ref.3979」、「Ref.5016」、「Ref.5029」のケースを供給していた。

    -「Ref.3974」は2000年に製造が終了し、過去30年間で最も望ましいミニッツリピーター腕時計のひとつとされている。

    PATEK PHILIPPE. A VERY RARE AND COVETED 18K GOLD AUTOMATIC MINUTE REPEATING PERPETUAL CALENDAR WRISTWATCH WITH MOON PHASES, 24 HOUR, LEAP YEAR AND DAY/NIGHT INDICATION
    SIGNED PATEK PHILIPPE, GENEVE, REF. 3974, MOVEMENT NO. 1'906'057, CASE NO. 2'900'797, CIRCA 1990
    Movement: Automatic
    Dial: Silvered
    Case: 36 mm.
    With: 18k gold Patek Philippe buckle, undated Certificate of Origin, additional 18k gold solid case back stamped 2'900'797, setting pin, presentation box and outer packaging
    Remark: Approx. 115 pieces made in yellow gold, JPH case

    estimate CHF 400,000 – CHF 800,000

    落札価格 579,600 CHF / ¥96,984,468

    6 th
    6 th
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    F.P. JOURNE

    TRIPTYQUE VAGABONDAGE SET

    -ジャンピングアワー搭載の「ヴァガボンダージュ」は、2006年に発表された「ヴァガボンダージュ I」以来、コレクターに圧倒的な人気を誇っている。

    -「ヴァガボンダージュ」は、1997年に、フランソワ・ポール・ジュルヌが「カルペ・ディエム」と呼ばれる、中央に見えるテンプを中心にジャンプアワーが彷徨うユニークな自動巻き腕時計を製作したことに始まる。しかし、後に「ヴァガボンダージュ」として知られるようになる同様の腕時計をシリーズで製作するきっかけとなったのは、2003年にICM財団のためにユニークな時計を販売したいという依頼だった。時間が限られていたため、フランソワ・ポール・ジュルヌは、テンプと脱進機を回転させながらジャンピングアワーを表示する平らなトーチュ型腕時計の、すでに計画されながらアーカイブ化されたデザインのいくつかを再検討した。最終的に、ローズゴールド、イエローゴールド、ホワイトゴールドのケースに真鍮製のムーブメントを搭載し、文字盤に署名のない3つのユニークな作品がICMのチャリティオークションに出品された。放浪する時間表示へのオマージュとして「ヴァガボンダージュ」と命名されたこの腕時計は、2006年からプラチナ製69本、ピンクゴールド製68本の限定生産が開始された。さらに10本にはバゲットカット・ダイヤモンドがセットされた。

    -2006年、「ヴァガボンダージュ I」が発表された。特徴的なトーチュ型18Kピンクゴールド製ケースと、ローズゴールド製の新型手巻きムーブメント「Cal.1504」を搭載。文字盤には、デジタル・ジャンピングアワーが配され、文字盤を一周して外周のトラックで分を表示する。中央にはテンプと脱進機を示す開口部がある。

    -2010年、「ヴァガボンダージュ II」が発表された。この時計は「ヴァガボンダージュ I」とはデザインが異なり、「スモーク」サファイアクリスタルの文字盤を通して、ジャンピング・ミニッツと3つのディスクによるデジタル・ジャンピングアワーを表示する。さらに、スモールセコンドとパワーリザーブ表示が追加されている。

    -2017年、3番目かつ最後のモデル「ヴァガボンダージュIII」が発表された。ジャンピング・デジタル・セコンドを搭載した初の腕時計であり、輪列には【F.P.ジュルヌ】のもうひとつの古典的機構である、ジャンピングディスクに必要な動力を調整するための1分間ルモントワール・デガリテが組み込まれている。

    -「ヴァガボンダージュIII」の発表後、「トリプティック ヴァガボンダージュ」と命名されたこの3つの「ヴァガボンダージュ」のセットは、それぞれに同じマッチングナンバーが付けられ、特別に組み立てられた。

    F.P. JOURNE. A MAGNIFICENT AND EXCEPTIONALLY RARE SET OF THREE 18K PINK GOLD LIMITED EDITION JUMP HOUR TONNEAU-SHAPED WRISTWATCHES, MATCHING CASE NUMBERS AND TRIPLE FITTED NUMBERED BOX
    SIGNED F.P. JOURNE, TRIPTYQUE VAGABONDAGE SET, NO. 36⁄68, CIRCA 2006, 2010 & 2017
    Vagabondage I
    Movement: Manual
    Dial: Visible balance
    Case: 37.5 mm. wide, 45 mm. overall length
    With: 18k pink gold F.P. Journe deployant clasp, Certificate dated 2023
    Remark: Wandering jumping hours watch

    Vagabondage II
    Movement: Manual
    Dial: Three apertures for jumping hours and minutes
    Case: 37.5 mm. wide, 45 mm. overall length
    With: 18k pink gold F.P. Journe deployant clasp
    Remark: Jumping hours and minutes watch with seconds and power reserve

    Vagabondage III
    Movement: Manual
    Dial: Semi-skeletonized
    Case: 37.5 mm. wide, 45 mm. overall length
    With: 18k pink gold F.P. Journe deployant clasp
    Remark: Jumping hours watch with jumping digital seconds, remontoire d’égalité and power reserve

    estimate CHF 500,000 – CHF 1,000,000

    落札価格 604,800 CHF / ¥101,201,184

    5 th
    5 th
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    PATEK PHILIPPE

    (REF. 5271/13P-001)

    PERPETUAL CALENDAR CHRONOGRAPH

    -2011年にバーゼルワールドで発表された【パテックフィリップ】「Ref.5270」は、1941年の「Ref.1518」、「Ref.2499」、「Ref.3970」、「Ref.5970」の系譜を受け継いだ伝説的な『パーペチュアルカレンダー クロノグラフ』シリーズの最新モデル。

    -「Ref.5270」は【パテックフィリップ】初の自社製永久カレンダークロノグラフ「Cal.CH29-535 PS Q」を搭載している。

    -深みのあるブラックラッカー仕上げのダイヤルは12回もの塗装が丹念に行われており、80個のエメラルド(約3.57カラット)をベゼル、ラグ、バックル、12時位置のインデックスにセッティングしていることが特徴となっている。

    -エメラルドがセットされたプラチナ製のパーペチュアルカレンダークロノグラフ「Ref.5271/13P-001」は、数本しか製造されていないとされ、【パテックフィリップ】コレクターにとって垂涎のモデルとなっている。

    PATEK PHILIPPE. A HIGHLY IMPRESSIVE AND EXTREMELY RARE PLATINUM AND EMERALD-SET PERPETUAL CALENDAR CHRONOGRAPH WRISTWATCH WITH MOON PHASES, LEAP YEAR AND DAY/NIGHT INDICATION
    SIGNED PATEK PHILIPPE, GENEVE, REF. 5271⁄13P-001, CIRCA 2016
    Movement: Manual
    Dial: Black
    Case: 41 mm. diam.
    With: Platinum and emerald-set Patek Philippe deployant clasp, Certificate of Origin 2016, additional platinum solid case back, setting pin, product literature, leather folder, presentation box and outer packaging

    estimate CHF 500,000 – CHF 1,000,000

    落札価格 756,000 CHF / ¥126,501,480

    4 th
    4 th
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    F.P. JOURNE

    GRANDE ET PETITE SONNERIE SOUVERAINE

    -6年の歳月と10件の特許を経て、『ソヌリ・スヴラン』は2006年に発表され2019年まで製造された。発表と同時にジュネーブ時計グランプリのエギュイユ・ドールを受賞し、各方面から賞賛を浴びた。

    -グラン・ソヌリとは、毎正時、毎クォーターに自動的にチャイムを鳴らす時計のことで、プチ・ソヌリ・モードではクォーター表示のみとなる。

    -【F.P.ジュルヌ】独特のスタイルで、時刻は左側のオフセットされた文字盤に表示され、12時位置にパワーリザーブ表示、文字盤上の開口部からリピーターゴングを見ることができる。ソヌリの選択は4時位置のボタン、文字盤下部に表示されます: G(グランド・ソヌリ)、S(サイレンス)、P(プチ・ソヌリ)。2時位置のボタンを押すとミニッツ・リピーターが作動する。

    -誤った使用や設定による損傷を防ぐため、ゴングが作動している時はリューズをロックすることで時刻設定を制限、リューズが正しくねじ込まれていない時はチャイムを一時停止する。また、パワーリザーブが残り24時間を切った際にはソヌリ機構が作動しないように設計されている。この予防装置により、チャイムを完了させるのに十分な動力がない場合の潜在的な損害が制限される。

    -408個の部品で構成されるムーブメントは、当時ジュルヌにとって初の試みで、その優れた音響特性によりスチール製ケースに収められている。

    -【F.P.ジュルヌ】の工房から出荷されるのは毎年4本程度であるため、13年間製造され、成功を収めたこの時計は、わずか50本強しか製造されなかったことになる。

    F.P. JOURNE. AN IMPORTANT AND VERY RARE STAINLESS STEEL GRANDE AND PETITE SONNERIE MINUTE REPEATING WRISTWATCH WITH POWER RESERVE
    SIGNED F.P. JOURNE, GRANDE ET PETITE SONNERIE, SONNERIE SOUVERAINE MODEL, CIRCA 2010
    Movement: Manual
    Dial: Grey
    Case: 42 mm. diam.
    With: Stainless steel F.P. Journe deployant clasp, stainless steel F.P. Journe bracelet and deployant clasp, overall length approximately 190 mm., stainless steel F.P. Journe buckle, magnifying glass, polishing cloth, extra components, product literature, presentation box and outer packaging
    Remark: Produced from 2006-2018, an average of 4 watches were produced per year for a total of less than 60 pieces made approximately. All pieces were made in stainless steel, except 1 or 2 pieces made in pink gold with special dials.

    estimate CHF 700,000 – CHF 1,400,000

    落札価格 819,000 CHF / ¥137,043,270

    3 rd
    3 rd
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    PHILIPPE DUFOUR

    SIMPLICITY

    -1970年代後半から独立した時計師である【フィリップ デュフォー】は、アンティークやヴィンテージの時計を修復し、その10年後に『ポケットウォッチ』や『グランソヌリ』といった腕時計を開発し、その後世界初のダブル脱進機を搭載した腕時計『デュアリティ』を発表した。

    -2000年に発表された『シンプリシティ』は、伝説の独立時計師【フィリップ デュフォー】が日本の熱狂的なファンのために製作を決めたモデルと言われている。超複雑機構を生み出す才能と専門性を証明した【フィリップ デュフォー】は、クラシックで均整のとれた37mmと34mmケースのシンプルな3針モデルの製作に打ち込むんだ。

    -ギョーシェ彫りをはじめ、装飾と組み立ては全て手作業で行われ、ジュウ渓谷にある【フィリップ デュフォー】社の工房から年間12本以下の『シンプリシティ』しか出荷されていないとされる。

    -2000年から2012年にかけて204本の『シンプリシティ』が製造されているが、そのうち120本が日本で販売されたと言われている。

    -『シンプリシティ』は当初34mmケースで発表され、その後、37mmの大型ケースも製造されていたが、本ロットのような38mmのスチールケースはこれまで前例がなかった。また、ラッカー仕上げが美しいブルー文字盤には通常配されているスモールセコンドがなく、顧客の要望に応えたユニークピースとなっている。

    -フィリップ・デュフォーは、この傑出したスチール製『シンプリシティ』を顧客へ手渡した際、「これこそが真のシンプリシティだ」という忘れがたい言葉とともに、依頼主の手にこの腕時計を託したとされ、原産地証明書で確認された日付は2021年6月3日、フィリップ・デュフォーの73歳の誕生日であった。

    PHILIPPE DUFOUR. A UNIQUE, EXCEEDINGLY FINE AND LARGE, HIGHLY IMPORTANT STAINLESS STEEL WRISTWATCH WITH 38MM CASE AND ROYAL BLUE DIAL WITHOUT SMALL SECONDS
    SIGNED PHILIPPE DUFOUR, UNIQUE, SIMPLICITY MODEL, MANUFACTURED IN 2021
    Movement: Manual
    Dial: Royal blue
    Case: 38 mm. diam.
    With: Stainless steel buckle, Certificate of Origin dated 3 June 2021, presentation box and outer packaging
    Remark: Unique Simplicity in steel and without small seconds, Certificate dated 3 June, 2021, Philippe Dufour’s 73 birthday

    estimate CHF 600,000 – CHF 1,200,000

    落札価格 945,000 CHF / ¥158,126,850

    2 nd
    2 nd
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    PATEK PHILIPPE

    (REF. 3700/031)

    NAUTILUS

    -プラチナ製ケース、ブレスレットにダイヤモンドが配されたベゼル、インデックスの初代ジャンボ『ノーチラス』は、「Ref.3700」において唯一無二の例であり、間違いなく世界で最も希少なタイムピースのひとつ。

    -「Ref.3700」は1976年に発表された『ノーチラス』の最初のモデルであり、20年あまりの製造期間中、合計約7500本が製造され、その大半はステンレススティール製であった。この7500本のうち、プラチナ製は3本しか現存していないとされる。

    -おそらくこのプラチナ製「Ref.3700」は、1980年から1981年にかけて、ヌーシャテルのケースメーカー、ファーブル=ペレ(ハンマーに刻まれたホールマーク115)に発注されたものと推測される。【パテック・フィリップ】は1981年にアトリエ・レウニでケースの製造を開始、本ロットは【パテック・フィリップ】以外で製造されたノーチラスケースの最後のロットのひとつと思われる。また、クラスプに刻印されたマークが示すように、無垢のプラチナ・ブレスレットは伝説的なジュエラー、ゲイ・フレアー製である。

    -本ロットはさらに、オリジナルのパテック・フィリップ証明書とパテック・フィリップ・ジュネーブからの販売請求書が現存しているだけでなく、”031”という独自のサブリファレンスが与えられている。

    PATEK PHILIPPE. AN EXCEEDINGLY IMPORTANT PLATINUM AND DIAMOND-SET AUTOMATIC WRISTWATCH WITH DATE, BRACELET, ORIGINAL CERTIFICATE AND PURCHASE INVOICE
    SIGNED PATEK PHILIPPE, GENEVE, NAUTILUS MODEL, REF. 3700⁄031, MOVEMENT NO. 1'308'349, CASE NO. 552'218, MANUFACTURED IN 1982
    Movement: Automatic
    Dial: Black with diamond-set hour markers
    Case: 42 mm. diam.
    With: Gay Frères for Patek Philippe platinum bracelet and deployant clasp, overall length approximately 180 mm., Certificate of Origin dated 1988 and confirming production of the present watch with bezel set with 128 Top Wesselton Pure diamonds with a total weight of 1.17 carats, Extract from the Archives confirming production of the present watch in 1982 in platinum with black ribbed dial and 11 diamond hour markers, platinum bracelet and 128 diamonds weighing 1.17 ct, and its subsequent sale on 24 August 1988, purchase invoice from Patek Philippe Geneva dated August 24, 1988,
    Remark: The only known

    estimate CHF 1,500,000 – CHF 3,500,000

    落札価格 1,618,000 CHF / ¥270,739,940

    1 st
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