GMTマスターを愛した偉人たち

GMTマスターを愛した偉人たち

優れた仕事を成し遂げ、人々から尊敬を受ける偉人たちは、確かな審美眼を持っている。その”目”はモノに対しても極めてシビア。そんな彼らが肌身離さず腕にする時計はGMTマスターだった。

 

チャック・イェーガー
Charles Elwood Yeager

1923年、米国ウェストバージニア州で生まれたチャック・イェーガーは、1941年に陸軍航空軍に入隊し、パイロットとして腕を磨いて第二次世界大戦で活躍。1975年まで空軍に所属し、1947年に「人類で初めて音速を突破した男」として知られる。音速突破の2日前に落馬で肋骨を骨折したことを隠してXS-1に搭乗したエピソードは、1983年の映画「ライトスタッフ」にも描かれ、マッハ1.06を記録したこのとき彼は自ら購入したロレックスのオイスターパーペチュアルを着用していた。その後も最高速度記録を塗り替え続け、1953年にはマッハ2.44を記録。プライベートではGTMマスターやサブマリーナ―など、いくつものロレックスを愛用。そして最初の音速突破から50年経った1997年、50周年を記念した式典で、74歳になった彼はGTMマスターを装着していた。その後、65周年に当たる2012年に、F-15Dに搭乗してネバダ州のネリス空軍基地を飛び立ち、高度45000フィートで再び音速を突破。このときイェーガー退役准将は、なんと89歳だった。

 

チェ・ゲバラ
Ernesto Guevara de la Serna

本名エルネスト・ゲバラ・デ・ラ・セルナ。カストロ議長と並ぶキューバ革命の立役者だ。葉巻を愛し、紫煙をくゆらせる野戦服姿が有名だが、機械式腕時計も好きで、たびたびロレックスを着けている姿が確認されている。葉巻を吸う片方の腕にあるのは、ロレックスのGTMマスターだった。その他にもサブマリーナ―を装着しているゲバラの写真も何枚も残っており、堅牢なリューズガードや回転ベゼルが、軍事指導者としての風貌にもよく似合う。1928年にアルゼンチンの裕福な家庭に生まれたゲバラは、1930年にアルゼンチンのブエノスアイレスに支社を構えたロレックスのことも知っていたに違いない。1954年に医師としてメキシコに渡り、キューバ革命に参加するが、もともと芸術を愛し、ゲリラ戦の名手から国家的英雄となった波乱万丈な生涯を刻むには、第2時間帯も瞬時に把握できるGTMマスターが必要だったのである。

 

男のロマンが詰まった“GMTマスター”。ヴィンテージが持つ魅力を是非とも堪能して欲しい。

Gmt-Master(Ref.1675 ¥1,498,000+tax)