Actor’s Watch #163
【スパイダーマン】
トム・ホランドの愛用時計

*出典元:https://www.looper.com/

超人ハルクやアイアンマン、そしてスパイダーマンら、マーベルコミックスのヒーローたちが活躍する一連の映画シリーズ、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)。その3代目「スパイダーマン俳優」として人気のトム・ホランド公開前の新作映画のネタバレ情報を、インタビューなどでついつい「ポロリ」と話してしまった事が何度もあり、付いたあだ名は「ネタバレ王子」。映画ファンの間では「映画を観る前にトム・ホランドのインタビューは見るな」が合言葉となっております。

今回は、そんな彼が日頃から愛用している腕時計をご紹介して参りましょう。

ロレックス

デイトナ【Ref.116500LN

*出典元:https://timeandtidewatches.com/

トム・ホランドが愛犬「テッサ」と戯れている写真で着用しているのは、セレブ御用達の腕時計としてお馴染みのロレックス デイトナ(Ref.116500LN)。メルセデスのキャップにデイトナというスタイリングで、20代とは思えないセレブ感が溢れ出しております。23歳で主演した『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』での彼の出演料は4億円と言われておりますので、セレブ感に溢れていても当然ではありますが。

これは余談ですが、ベテラン俳優のトム・ホランダーの元に誤ってトム・ホランドの報酬明細が届いたことがあるらしく、そこに記されていた数百万ポンド(数億~十数億円!)の金額を見て、トム・ホランダーは「ドラマ出演料の3万ドル(約500万円)で喜んでる場合じゃない」と思ったとか。

GMTマスターⅡ【Ref.126710BLNR

*出典元:https://www.wristenthusiast.com/

続いては、2022年にマドリードで行われたトム・ホランドの主演映画『アンチャーテッド』のプレミアからのヒトコマ。色鮮やかなブルーのタートルネックに合わせて彼が着用したのは、青黒ベゼルのロレックス GMTマスターⅡ(Ref.126710BLNR)、通称「バットマン」です。

マーベル映画でスパイダーマンを演じている彼の腕に、ライバル会社であるDCコミックスのヒーローと同じ名を持つ「バットマン」が着用されているのが、この写真の面白いところ。青赤ベゼルの「ペプシ」を選べばスパイダーマンカラーなんですけどね。

カルティエ

サントス デュモン スケルトン【Ref.W2020033】

*出典元:https://www.wristenthusiast.com/

続いてはエレガントなコチラ。2017年の『スパイダーマン:ホームカミング』のプレミアでトム・ホランドが着用していた、カルティエ サントス デュモン スケルトン XL(Ref.W2020033)。フォーマルなスーツスタイルに合わせた一本です。

あるインタビューで彼は、カルティエ サントスについて「スリーピースのスーツにも、デニムとTシャツにも合わせられる、完璧なオールマイティウォッチ」と語るなど、熱烈な「サントス愛」の持ち主としても知られております。

パテックフィリップ

アクアノート【Ref.5168G-001

*出典元:https://www.patekmagazine.com/

2020年にロンドンで行なわれた、映画『ドクター・ドリトル』の上映会。こちらはイベントに登場したドリトル先生役のロバート・ダウニーJrと、ジップ(犬)の声を演じたトム・ホランドの仲睦まじいツーショット写真ですが、そこで彼が着用していたのは、パテックフィリップ アクアノート(Ref.5168G-001)でした。

こちらはアクアノート誕生20周年を記念して2017年に発表された、ホワイトゴールドケースにブルーグラデーション文字盤を搭載したモデルですが、トム・ホランドはこの他にも、ローズゴールドの「Ref.5167R-001」、カーキ・グリーン文字盤の「Ref.5168G-010」など、色違いの複数のアクアノートを所有しているらしく、それらを着用した姿も頻繁に目撃されているようです。

パーペチュアルカレンダー【Ref.5940R-001】

*出典元:https://www.wristenthusiast.com/

続いて『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(2022)のプレミアでのワンシーン。シックな黒いスーツの袖口から顔を覗かせているのは、パテックフィリップ パーペチュアルカレンダー(Ref.5940R-001)と思われます。中々お目にかかれないグランドコンプリケーションモデルです。

スーツ袖口への収まりの良さを考慮し、ムーブメント厚3.88mm/ケース厚8.5mmという、複雑機構を持つ時計としてはかなりの薄型モデルが選ばれたのでしょう。スーツスタイルでのお手本のような、スッキリとした腕元のスタイリングです。

タグホイヤー

モナコ キャリバー11 チタン【Ref.CAW218B.FC6496】

*出典元:https://www.wristenthusiast.com/

最後はコチラ。2021年のF1モナコグランプリに招待されたトム・ホランドが着用していた腕時計、タグホイヤー モナコ キャリバー11 チタン(Ref.CAW218B.FC6496)2021年に世界限定500本のみ製造された、モナコ初のチタンモデルです。左リューズが特徴の「キャリバー11」搭載モデルというのは、映画『栄光のル・マン』(1971)で名優スティーブ・マックイーンが着用した「Ref. 1133」と同じ仕様の一本。

スティーブ・マックイーンが亡くなった年には、まだ生まれてもいなかったトム・ホランドですが、F1のモナコグランプリと、ル・マン24時間耐久という違いはあれど、偉大な先人へのリスペクトは忘れていなかったようです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

前述の通り、23歳の時に主演した『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(2019)で4億円以上もの報酬を得たトム・ホランドだけに、選りすぐりの高額品が並ぶ結果となりました。

映画の中ではごく普通の学生や青年を演じる事が多く、G-SHOCKなどの安価な腕時計を着用することが多いトム・ホランド。もしかしたら彼は、「劇中とプライベートで、着用する腕時計の価格差が最も大きい俳優」と言えるのかもしれません。

*出典元:https://tomhollandnet.tumblr.com/

近年は、PTSDを発症したイラク戦争の兵士といったシリアスな役柄も演じるようになり、「子供に人気のアイドル俳優」から、演技力が重視される「大人の俳優」へと舵を切り始めたトム・ホランド。

しかし、20代でこれほどまでに高価な腕時計を着けている彼が、30代、40代、50代と年を重ねるに連れて、どのような腕時計遍歴を辿る事になるのか、私にはなかなか想像がつきません。より高額になっていくのか、それとも、スマートウォッチや安価なデジタルウォッチに趣味が変わっていくのか、これからの彼の腕元は要注目と言えるでしょう。

ではまた!

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