2023年度版

二次流通市場における価格相場《第６回》

【ヴァシュロンコンスタンタン】編

皆さんは二次流通市場における高級腕時計の価格相場をどの程度知っていますか？毎日のように時計屋各社のデータを見ているのであれば「全て分かる！」という方もいらっしゃるかもしれませんが、そのような時間を設けることは不可能に近く、そんな方はそうそういないかと思います。（毎日調べている愛好家の方は大目に見て下さい（笑））更に言えば、時計初心者の方にとっては「高級時計は買いたいけど、正直幾ら必要になるのか見当もつかない」なんて方も多いはずです。

そこで本記事では、当店における”直近６ヵ月“の平均販売価格に基づいて、各モデルが「どの程度の価格で売れているのか」＝「どの程度の価格で購入できるのか」をお伝えしていきたいと思います！第６回目となる今回は【ヴァシュロンコンスタンタン】の『オーヴァーシーズ』『フィフティーシックス』『ヒストリーク』にフォーカス！あくまで目安にはなりますが、是非とも最後までご覧いただき、ご参考ください！

『オーヴァーシーズ』平均販売価格

スポーティーでありながらも上品な仕上がりとなっていることから、通称”ラグスポ”に分類されている、同ブランドのアイコンモデル『オーヴァーシーズ』。

『オーヴァーシーズ』SS（ステンレススチール）モデル

＊出典元：https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/vacheron_constantin/overseas-250636/
＊写真は「Ref.4500V/110A-B128」

ブランド創立222周年の記念として、1977年に発表された【ヴァシュロンコンスタンタン】『222』を基に制作された『オーヴァーシーズ』。ブランドロゴの”マルタ十字”をアレンジしたベゼルやブレスレットが特徴的で、スポーティーでありながらも上品な仕上がりとなっていいます。近年では【パテックフィリップ】『ノーチラス』、【オーデマピゲ】『ロイヤルオーク』と並び、”ラグスポ”代表格として高い人気を誇っています。

『オーヴァーシーズ』金無垢モデル

＊出典元：https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/vacheron_constantin/overseas-self-winding-250612/
＊写真は「Ref.4500V/110R-B705」

高級感溢れるデザインと品のある美しいカラーリングで、見る者を魅了する金無垢素材の『オーヴァーシーズ』。基本的にSS（ステンレススチール）モデルと素材以外の違いはございませんが、独特な形状をしたベゼル、ブレスレットのデザインがより際立ち、高級感が更に増した印象です。同ブランドの中でも人気が高い、落ち着いた色味のブルー文字盤×18KRG（ローズゴールド）の組み合わせは、特に余裕ある大人を演出してくれますね。

『フィフティーシックス』平均販売価格

1956年に誕生した「Ref.6073」から着想を得て制作され、誕生年の下２桁（19″56″年）がモデル名の由来となった『フィフティーシックス』。ここでは、SS（ステンレススチール）モデルをご紹介していきます！

『フィフティーシックス』SS（ステンレススチール）モデル

＊出典元：https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/vacheron_constantin/fiftysix-automatic-286320/
＊写真は「Ref.4600E/000A-B487」

2018年登場と、比較的新しいコレクションである『フィフティーシックス』。ケースやラグの形状など、同ブランドの伝統的なデザインを引き継ぎつつも、モダンなアレンジが加えられ、クラシックとモダンのバランスを兼ね備えた人気モデルです。スーツスタイルはもちろん、カジュアルスタイルでも軽やかに使用でき、雲上ブランドらしい上品さはもちろん、堅苦し過ぎず日常使いにも向いています。汎用性の高い時計を探している方におすすめのモデルです。

『ヒストリーク』平均販売価格

過去の名作のデザインはそのままに、現代のニーズに合わせて防水性やケースサイズをブラッシュアップして登場した『ヒストリーク』。ここでは、金無垢モデルをご紹介していきます！

『ヒストリーク』金無垢モデル

＊出典元：https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/vacheron_constantin/historiques-american-258309/
＊写真は「Ref.82035/000R-9359」

過去の名作を現代風に再構築した『ヒストリーク』。同じコレクションでも、年代によってデザインや印象が大きく異なり、スクエア型のケースで独特な雰囲気のモデルから、ラウンド型のシンプルな三針モデルもございます。どこかヴィンテージを彷彿とさせるデザインは、時計愛好家を中心に高い支持を集め、「名作を堪能してみたい！」という方に、是非ともお探しいただきたい１本です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

時計の販売価格というのは、その時のトレンドや需要と供給のバランス、個体の状態や希少ポイントの有無、年式や付属品の有無など、様々な要素によって大きく変わってきます。要するに、色々な要素が絡み合って決まる販売価格なのですが、おおよその販売価格を知っておくことで、ご自身でどの程度の資金が必要になるか、目標を立てることはできるかと思います。

今後も、他の商品の目安についてもご紹介していければと思いますので、是非お楽しみにお待ちください！

今回も、本記事がご購入の意思決定における一助となれば幸いです。