【パテックフィリップ】『ノーチラス』3世代徹底比較!

世界三大時計ブランドの一角、スイスの老舗高級腕時計ブランド【パテックフィリップ】。『アクアノート』、『カラトラバ』と、人気モデルは多数ございますが、中でもとりわけ高い人気を誇るのが、今回ご紹介する『ノーチラス』です。二次流通市場では、2020年にホワイト文字盤「Ref.5711/1A-011」、2021年にブルー文字盤「Ref.5711/1A」が続々と生産終了になったことで、定価の数倍もの価格で取引されています。

今回はそんな【パテックフィリップ】『ノーチラス』の代表的なモデル(「Ref.5711/1A」、「Ref.5800/1A」、「Ref.3800/1A」)を3世代遡り、徹底比較していきます!『ノーチラス』が欲しいけど、「どのモデルを購入しようか迷っている」、「『ノーチラス』の歴史を知りたい」という方は、必読な内容となっていますので、是非とも最後までご覧ください。

『ノーチラス』3世代の紹介

まずは今回比較する3つのモデル、「Ref.5711/1A」、「Ref.5800/1A」、「Ref.3800/1A」をご紹介していきます。

2世代前 Ref.3800/1A
スペック(仕様)
ケース径38mmベゼルSS
ダイヤルブルー or ブラック or ホワイト夜光トリチウムorルミノバ
素材SSブレスレットSS
防水性120m駆動方式自動巻き
Cal330SC or 335SCパワーリザーブ約45時間

1981年頃~2005年頃まで販売されていたロングセラーモデル「Ref.3800/1A」。初代モデルの「Ref.3700/1A」はケース径が39mmと、当時としては大きく、”ジャンボ”の愛称が名付けられていましたが、こちらは38mmと一回り小さく、日本人が着用しやすいサイズ感が特徴です。製造期間が長いこともあり、年代によってムーブメントやカレンダーディスク、バックル等に違いが見られます。

1世代前 Ref.5800/1A
スペック(仕様)
ケース径38mmベゼルSS
ダイヤルブルー夜光ルミノバ
素材SSブレスレットSS
防水性120m駆動方式自動巻き
Cal330SCパワーリザーブ約45時間

2005年に『ノーチラス』誕生30周年を記念して作られた「Ref.5800/1A」。同時期に廃盤となった「Ref.3800/1A」の後継機として登場しましたが、わずか3年で生産終了となってしまった為、非常に希少なモデルです。なお、こちらのモデルから裏蓋がスケルトンバックへと変更になっています。

最新世代モデル Ref.5711/1A
スペック(仕様)
ケース径40mmベゼルSS
ダイヤルブルー or ブラック or ホワイト夜光ルミノバ
素材SSブレスレットSS
防水性120m駆動方式自動巻き
Cal315SC or 324SC or 26-330SCパワーリザーブ約48時間 or 約48時間 or 約45時間

2006年頃に登場し、2020年・2021年に廃盤となった「Ref.5711/1A」。2006年頃2010年頃までは、型番が「Ref.5711/1A-001」となっていましたが、2010年頃のマイナーチェンジを経て「Ref.5711/1A-010」へと変更になっています。ムーブメント変更などの変更点が見られます。

「Ref.5711/1A-001」と「Ref.5711/1A-010」の違い
マイナーチェンジをした両者はデザインの違いはほとんどないですが、ブレス駒の連結方法が「Ref.5711/1A-001」はネジ留め、「Ref.5711/1A-010」はピン留めとなっています。

「Ref.3800/1A」と「Ref.5800/1A」のスペック比較

まずは「Ref.3800/1A」と「Ref.5800/1A」の比較をしていきましょう。
主なスペックは以下の通りです。

Ref.3800/1A
Ref.5800/1A
38mmケース径38mm
SSベゼルSS
ブルー or ブラック or ホワイトダイヤルブルー
トリチウム or ルミノバ夜光ルミノバ
SS素材SS
SSブレスレットSS
120m防水性120m
自動巻き駆動方式自動巻き
Cal.330SC or 335SCCalCal.330SC
約45時間パワーリザーブ約45時間

❶【ケース】

裏蓋

Ref.3800/1Aクローズドバック
Ref.5800/1Aスケルトンバック
「Ref.3800/1A」はステンレス製の裏蓋だったのに対し、「Ref.5800/1A」ではスケルトンバックへと変更され、21金ローターを備えた美しいムーブメント「Cal.330SC」を鑑賞することが出来るようなりました。「Ref.5800/1A」まで採用されていた、裏蓋とケース本体が一体型となっている”2ピース構造”かつ”スケルトンバック”を備えているのは「Ref.5800/1A」と、「Ref.3712/1A」があり、こちらも製造期間が約1年と短く、希少性が高いモデルです。

❷【ダイヤル】

インデックス・針の太さ

Ref.3800/1A細め
Ref.5800/1A太め
インデックスと針が太くなったことで夜光の幅が広くなり、視認性が向上しました。

❸【ブレスレット】

ブレスレットの幅

Ref.3800/1A細め
Ref.5800/1A太め
インデックス・針同様に、ブレスレットの幅も「Ref.5800/1A」の方が太くなっています。

「Ref.5800/1A」と「Ref.5711/1A」のスペック比較

続いて「Ref.5800/1A」と「Ref.5711/1A」の比較をしていきましょう。
主なスペックは以下の通りです。

Ref.5800/1A
Ref.5711/1A
38mmケース径40mm
SSベゼルSS
ブルーダイヤルブルー or ブラック or ホワイト
ルミノバ夜光ルミノバ
SS素材SS
SSブレスレットSS
120m防水性120m
自動巻き駆動方式自動巻き
Cal.330SCCalCal.315SC or 324SC or 26-330SC
約45時間パワーリザーブ約48時間 or 約48時間 or 約45時間

❶【ケース】

ケース径

Ref.5800/1A38mm
Ref.5711/1A40mm
「Ref.5711/1A」はケース径が40mmにサイズアップされました。

構造

Ref.5800/1A2ピース構造
Ref.5711/1A3ピース構造
「Ref.5711/1A」は、裏蓋とケース本体が一体型の”2ピース構造”から、裏蓋とケースが分かれている”3ピース構造”へと変更され、搭載ムーブメントの幅が広がりました。

❷【ムーブメント】

搭載ムーブメント

Ref.5800/1A330SC
Ref.5711/1A315SC or 324SC or 26-330SC
当初「Cal.315SC」を搭載していた「Ref.5711/1A」ですが、マイナーチェンジにて振動数をより高めた「Cal.324SC」へと変更されています。また、2019年頃にはハック機能を備えた「Cal.26-330SC」へと更に変更されていますが、製造期間が短く、個体数が少ないため、相場も高くなっております。
*ハック機能:秒針を停止する機能のことで、秒単位で時刻を合わせることが可能

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回、【パテックフィリップ】『ノーチラス』の3世代を比較してみましたが、年月を経て、どのように進化を遂げてきたのかがお判りいただけたかと思います。

ケースサイズやデザインにほぼ違いはありませんが、ロングセラーモデルであり、コンパクトなデザインの「Ref.3800/1A」、僅か3年程の製造期間であったことから希少モデルと評されている「Ref.5800/1A」、定価を大きく超える高値で取引され、資産性にも長けている「Ref.5711/1A」と、各々違った魅力がある『ノーチラス』。

是非とも皆さんのお好きなモデルを探してみてください。

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