【ロレックス】『デイトナ』新型「Ref.116500LN」と旧型を徹底比較!

皆さん、こんばんは。

“King of ROLEX”とも称され、【ロレックス】の中で1番人気と言っても過言ではないモデル『デイトナ』。2016年に新型「Ref.116500LN」がリリースされ、更にその勢いを加速させた『デイトナ』は、新型モデルはもちろん、旧型の「Ref.116520」「Ref.16520」も、市場では高価格で取引されています。

そこで今回は、【ロレックス】『デイトナ』を3世代遡り、(「Ref.116500LN」「Ref.116520」「Ref.16520」)徹底比較していきたいと思います!『デイトナ』が欲しいけど、「どのモデルを購入しようか迷っている」、「『デイトナ』の歴史を知りたい」という方は、必読な内容となっていますので、是非とも最後までご覧ください。

『デイトナ』3世代の紹介

まずは今回比較する『デイトナ』の3つのモデル「Ref.16520」、「Ref.116520」、「Ref.116500LN」をご紹介します。

2世代前 Ref.16520
スペック(仕様)
ケース径40mmベゼルステンレス
ダイヤルブラックorホワイト夜光トリチウムorルミノバ
素材SSブレスレットSS
防水性100m駆動方式自動巻き
Cal4030パワーリザーブ約52時間
 

1988年~2000年に製造された『デイトナ』4代目にあたる「Ref.16520」。こちらは、クロノグラフムーブメントの名機と名高い【ゼニス社】の「エル・プリメロ」をベースとした自動巻ムーブメントを搭載しています。前モデルの「Ref.6263」「Ref.6265」では手巻きムーブメントを搭載していましたが、このモデルで初めて自動巻ムーブメントが搭載されるようになりました。製造時期によって個体差があり、中には希少個体として高額で取引されているモデルも存在しています。

代表的な希少個体
・最初期:R/L番のみに見られる、段落ち、4行表記、逆6×シングルバックル、200タキ、225タキ
・黒文字盤のみに見られる、インダイヤルが茶色く変色した、通称”パトリッツィダイヤル”
・廃盤間近に作られたP番の個体

※段落ち:12時位置の「COSMOGRAPH」が、1行分スペースを空けた位置に印字されているもの。
※4行表記:12時位置の「OFFICIALLY CERITIFIED」が、削除されているもの。
※逆6:6時位置のインダイヤルの”6“の数字が反転しており、数字の9に見えるもの。
※200タキ:タキメーターベゼルの表記が200までとなっているもの
※225タキ:タキメーターベゼルの200と250の間に225の表記があるもの

1世代前 Ref.116520
スペック(仕様)
ケース径40mmベゼルステンレス
ダイヤルブラックorホワイト夜光ルミノバorクロマライト
素材SSブレスレットSS
防水性100m駆動方式自動巻き
Cal4130パワーリザーブ約72時間

2000年~2016年まで製造されていた5代目『デイトナ』「Ref.116520」。こちらは、念願の完全自社製クロノグラフムーブメントを搭載し、基本的なデザインは前モデルのデザインを受け継ぎながらも、インダイヤルのレイアウト変更やインデックスの大型化など、細部に刷新が図られております。夜光塗料は、2013年頃まで”スーパールミノバ”を採用していましたが、それ以降は【ロレックス】が特許を取得した”クロマライト”へと変更されています。バックルは2008年頃に穴の開いているタイプから、つや消し/穴なしタイプの通称”梨地仕上げ”へ、2015年夏頃には”鏡面仕上げ”へと変わりました。

代表的な希少個体
・最初期:P~F番あたりに存在しているクリームダイヤル、またはアイボリーダイヤルと呼ばれる個体

・生産終了間近(2015年夏頃以降)のバックルが鏡面仕上げの個体

※クリームダイヤルは、下記記事にて個体の比較をしていますので、是非参考にしてみてください。

現行モデル Ref.116500LN
スペック(仕様)
ケース径40mmベゼルセラミック
ダイヤルブラックorホワイト夜光クロマライト
素材SSブレスレットSS
防水性100m駆動方式自動巻き
Cal4130パワーリザーブ約72時間

2016年~現在も販売されている6代目『デイトナ』「Ref.116500LN」。こちらは1967年に誕生したプラスチックベゼルを彷彿とさせるセラミックベゼルを採用しています。このベゼルはセラクロムベゼルと呼ばれ、耐傷性・耐蝕性に優れ、色あせも起きにくい特徴があります。

ムーブメントは前モデルと同様ですが、2015年から始まった【ロレックス】独自の高精度クロノメーターを設定。これは、ケーシング後の平均日差が-+2秒という、公認クロノメーター基準の2倍以上もの精度を誇り、前モデルよりも更に進化しています。

「Ref.16520」と「Ref.116520」のスペック比較

まずはRef.16520」と「Ref.116520」の比較をしていきましょう。
主なスペックは以下の通りです。

 

Ref.16520
Ref.116520
40mmケース径40mm
ステンレスベゼルステンレス
ブラックorホワイトダイヤルブラックorホワイト
トリチウムorルミノバ夜光ルミノバorクロマライト
SS素材SS
SSブレスレットSS
100m防水性100m
自動巻き駆動方式自動巻き
4030Cal4130
約52時間パワーリザーブ約72時間

❶【ケース・フラッシュフィット

ケース径や厚みに変更はありませんが、両者はフラッシュフィットの部分で明確な違いがあります。「Ref.16520」ではフラッシュフィットがケースとは別のパーツとなっていましたが「Ref.116520」では一体型となり、接続部が強化されています。
※「Ref.16520」の後期型の個体は、フラッシュフィットが一体型となっています。

❷【ダイヤル

ダイヤルを比較すると、「Ref.116520」のインデックスの方が「Ref.16520」よりも太くなり、視認性が高まっています。ムーブメントの変更に伴い、スモールセコンドと12時間積算計の位置が変更。インダイヤルの位置自体も、「Ref.116520」の方が「Ref.16520」よりも少し上に配置され、枠の色もシルバーへと変更されています。

・「Ref.16520」:6時位置が12時間積算計、9時位置がスモールセコンド
・「Ref.116520」:6時位置がスモールセコンド、9時位置が12時間積算計

❸【バックル

Ref.16520」のバックルは、1993~94年頃にシングルロック式からダブルロック式へと変更になりましたが、「Ref.116520」ではそれを更に進化させ、微調整が可能なイージーリンク機構を装備しました。また、「Ref.116520」の初期個体では、穴が開いた旧型バックルと、梨地バックル、そして2016年頃の個体に見られる鏡面バックルが存在します。前述の通り、鏡面バックルは希少個体とされ、市場での取引価格は高額になります。

❹【ムーブメント

2つのモデルの最大の違いはムーブメント。「Ref.16520」は【ゼニス社】の「エル・プリメロ」をベースにしたムーブメントを搭載している一方、「Ref.116520」では念願の【ロレックス】完全自社製ムーブメント「Cal.4130」を搭載しています。その結果、パワーリザーブは52時間から72時間へと向上し、ムーブメントのメンテナンスも行いやすくなっています。

「Ref.116520」と「Ref.116500LN」のスペック比較

続いて「Ref.116520」と「Ref.116500LN」の比較をしていきましょう。
主なスペックは以下の通りです。

  

Ref.116520
Ref.116500LN
40mmケース径40mm
ステンレスベゼルセラミック
ブラックorホワイトダイヤルブラックorホワイト
ルミノバorクロマライト夜光クロマライト
SS素材SS
SSブレスレットSS
100m防水性100m
自動巻き駆動方式自動巻き
4130Cal4130
約72時間パワーリザーブ約72時間

❶【ベゼル

Ref.116520」はステンレスベゼルの仕様でしたが、「Ref.116500LN」ではセラクロムベゼルを採用しています。「Ref.116500LN」は、黒文字盤よりも白文字盤の方がベゼルとのコントラストが明確で、より精悍な印象が強くなっており、”パンダフェイス”とも称される見た目によって、今日(こんにち)の『デイトナ』白文字盤の人気を牽引しています。

❷【ダイヤル

12時位置のクロノメーター印字が「Ref.116520」は”フラット”に対し、「Ref.116500LN」は”やや盛り上がった”印字となっています。王冠マークは下部の口の大きさが「Ref.116520」よりも「Ref.116500LN」の方が小さくなりました。

❸【夜光塗料

Ref.116500LN」は、【ロレックス】が独自開発した”クロマライト”が使用されています。「Ref.116520」にて使用されていたスーパールミノバが”緑色”の光を放つのに対し、クロマライトは”ピーコックブルー”と呼ばれる鮮やかな青い光を放つのが特徴です。また、クロマライトの発光時間は一般的な蓄光塗料の約2倍とされ、8時間以上も持続するとされています。
※2013年以降の「Ref.116520」の個体にはクロマライトが使用されています。

❹【バックル

バックルは「Ref.116500LN」の方が少し大きくなりました。細かい変更点としては、バックルの折りたたみ部分が「Ref.116520」は梨地仕上げ、対して「Ref.116500LN」は鏡面仕上げとなっています。※「Ref.116520」の最終品番近くには鏡面仕上げの個体も存在します。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回、【ロレックス】の『デイトナ』3世代を比較してみましたが、どのように『デイトナ』が年月を経て進化してきたのかが、よく分かったかと思います。

最新技術を反映した現行モデル「Ref.116500LN」、【ロレックス】初の自社製ムーブメントを搭載した「Ref.116520」、希少個体が数多く存在する「Ref.16520」と、各々違った魅力がありますので、皆さんのお好きな『デイトナ』を是非探してみてはいかがでしょうか。

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