【ロレックス】『ミルガウス』3世代徹底比較!

【ロレックス】の中でも唯一の高耐磁性能を持つ『ミルガウス』。2021年頃にディスコン(廃盤)の噂が流れたことで、一躍注目の的となったことは記憶に新しいことかと思います。元はと言うと、医師や研究職、エンジニアなどの専門分野で活躍するプロフェッショナルをターゲットに開発されたモデルではありますが電子機器が巷に溢れている昨今では、日常生活を送るうえで欠かせない機能を持ち合わせている時計として、多くの方から注目を集めています。

今回はそんな【ロレックス】『ミルガウス』の(「Ref.1019」、「Ref.116400」、「Ref.116400GV」)を3世代遡り、徹底比較していきます!『ミルガウス』が欲しいけど、「どのモデルを購入しようか迷っている」、「『ミルガウス』の歴史を知りたい」という方は、必読な内容となっていますので、是非とも最後までご覧ください。

『ミルガウス』3世代の紹介

まずは今回比較する3つのモデル、「Ref.1019」、「Ref.116400」、「Ref.116400GV」をご紹介していきます。

2世代前 Ref.1019
スペック(仕様)
ケース径37mmベゼルスムースベゼル
ダイヤルブラック or シルバー夜光トリチウム
素材SSブレスレットSS
防水性50m駆動方式自動巻き
Cal1580パワーリザーブ約48時間

1959年頃~1991年頃まで製造されていた「Ref.1019」。初代モデルで印象的だった回転ベゼルはシンプルなスムースベゼルへ、秒針もイナズマ型からストレート型へと変わりました。現在は機械式時計が磁力に弱く、耐磁性能の重要性は周知の事実となっていますが、当時は耐磁性能に対する認知がされていなかった為、人気が出ず、1991年に生産終了を迎えました。

1世代前 Ref.116400
スペック(仕様)
ケース径40mmベゼルスムースベゼル
ダイヤルブラック or ホワイト夜光ルミノバ or クロマライト
素材SSブレスレットSS
防水性100m駆動方式自動巻き
Cal3131パワーリザーブ約48時間

2007年に復活を遂げた「Ref.116400」は、初代モデルの特徴であったイナズマ型の秒針を搭載し、ケースサイズやムーブメント、インデックスやモデル名の表記など、細かいブラッシュアップが施されました。後述する「Ref.116400GV」のブラックダイヤルと同時に発売されたこちらのモデルですが、2015年にブラックダイヤル、2016年にホワイトダイヤルが生産終了となります。

最新世代モデル Ref.116400GV
スペック(仕様)
ケース径40mmベゼルスムースベゼル
ダイヤルブラック or Zブルー夜光クロマライト
素材SSブレスレットSS
防水性100m駆動方式自動巻き
Cal3131パワーリザーブ約48時間

2007年にブラックダイヤル、2014年にZブルーダイヤルと、間隔を空けてダイヤルカラー違いのモデルが発売された「Ref.116400GV」。【ロレックス】のコーポレートカラーである、グリーンサファイアクリスタルガラスを搭載したことで、一躍注目を集めました。現在では製造年数が長い事もあり、”廃盤”の話題も度々挙がります。

「Ref.1019」と「Ref.116400」のスペック比較

まずは「Ref.1019」と「Ref.116400」の比較をしていきましょう。
主なスペックは以下の通りです。

Ref.1019
Ref.116400
37mmケース径40mm
スムースベゼルベゼルスムースベゼル
ブラック or シルバーダイヤルブラック or ホワイト
トリチウム夜光ルミノバ or クロマライト
SS素材SS
SSブレスレットSS
50m防水性100m
自動巻き駆動方式自動巻き
Cal.1580CalCal.3131
約48時間パワーリザーブ約48時間

❶【ケース】

ケース径

Ref.101937mm
Ref.11640040mm
「Ref.1019」ではケース径37mmとなっていましたが、「Ref.116400」では40mmへとサイズアップを遂げています。

❷【ダイヤル】

ダイヤルカラー

Ref.1019ブラック or シルバー
Ref.116400ブラック or ホワイト
「Ref.1019」では、ブラックとシルバーのラインアップでしたが、「Ref.116400」ではブラックとホワイトのラインアップへと変更されています。

秒針の形状

Ref.1019ストレート型
Ref.116400イナズマ型
「Ref.1019」では秒針がストレート型でしたが、「Ref.116400」では初代モデルと同じイナズマ型の秒針が採用されています。

インデックス夜光の形状

Ref.1019インデックス中心部のみ
Ref.116400インデックス全体
「Ref.1019」ではインデックスの中心部のみ夜光塗料が入っていましたが、「Ref.116400」ではインデックス全体に夜光塗料が入り、暗闇での視認性が向上しました。また、「Ref.116400」のホワイトダイヤルは、インデックスがオレンジになっており、別名「トロピカルマンゴー」とも呼ばれています。

夜光塗料

Ref.1019トリチウム
Ref.116400ルミノバ or クロマライト
「Ref.1019」では夜光塗料にトリチウムを採用していましたが、「Ref.116400」からルミノバ or クロマライトが採用されています。

❸【ブレスレット】

イージーリンク有無

Ref.1019なし
Ref.116400あり
「Ref.116400」になり、ブレスレットの長さを5mm単位で調整できる”イージーリンク”が付き、利便性が向上しました。

コマ中央部の仕上げ方法

Ref.1019サテン仕上げ
Ref.116400鏡面仕上げ
コマ中央部がサテン仕上げとなっていた「Ref.1019」に対して、「Ref.116400」では鏡面仕上げとなり、精悍なイメージがより強くなっています。

❹【ムーブメント】

ムーブメント

Ref.10191580
Ref.1164003131
「Ref.1019」では「Cal.1580」が搭載されていましたが、「Ref.116400」では衝撃や磁気への耐性が増し、精度が安定した「Cal.3131」を搭載しています。更には、2000年から5年かけて開発された、独自のブルーパラクロムヒゲゼンマイを搭載しています。

「Ref.116400」と「Ref.116400GV」のスペック比較

続いて「Ref.116400」と「Ref.116400GV」の比較をしていきましょう。
主なスペックは以下の通りです。

Ref.116400
Ref.116400GV
40mmケース径40mm
スムースベゼルベゼルスムースベゼル
ブラック or ホワイトダイヤルブラック or Zブルー
ルミノバ or クロマライト夜光クロマライト
SS素材SS
SSブレスレットSS
100m防水性100m
自動巻き駆動方式自動巻き
Cal.3131CalCal.3131
約48時間パワーリザーブ約48時間

❶【ケース】

風防

Ref.116400クリスタルサファイアガラス
Ref.116400GVグリーンクリスタルサファイアガラス
「Ref.116400」までは通常のクリスタルサファイアガラスが使われていましたが、「Ref.116400GV」では誕生50周年のアニバーサリーモデルということもあり、【ロレックス】のコーポレートカラーであるグリーンに着色されたクリスタルサファイアガラスが採用されています。

❷【ダイヤル】

ダイヤルカラー

Ref.116400ブラック or ホワイト
Ref.116400GVブラック or Zブルー
「Ref.116400」ではブラックとホワイトのラインアップでしたが、「Ref.116400GV」発売当初はブラックのみ、そして2014年からZブルーが追加され、2色展開となりました。

インデックスカラー

Ref.116400ホワイト or オレンジ
Ref.116400GVホワイト or 15,30,45分位置のみオレンジ
「Ref.116400」ではホワイト一色、またはオレンジ一色となっていましたが、「Ref.116400GV」ではホワイト一色、または15分・30分・45分がオレンジで、それ以外はホワイトと、カラーの入り方が異なっています。

ダイヤルカラーとインデックスカラーの組み合わせ
Ref.116400:ブラックダイヤル × ホワイトインデックス
Ref.116400:ホワイトダイヤル × オレンジインデックス
Ref.116400GV:ブラックダイヤル × 15分,30分,45分がオレンジ、以外はホワイトのインデックス
Ref.116400GV:Zブルーダイヤル × ホワイトインデックス

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回、【ロレックス】『ミルガウス』の3世代を比較してみましたが、年月を経て、どのように進化を遂げてきたのかがお判りいただけたかと思います。

約30年に渡って販売されていたロングセラーモデル「Ref.1019」、約15年の空白の期間を経て、初代『ミルガウス』を彷彿とさせるデザインを採用し、見事復活を遂げた「Ref.116400」、【ロレックス】の中でも唯一のグリーンクリスタルサファイヤガラスを採用し、デザイン性にも優れた「Ref.116400GV」と、各々違った魅力がある『ミルガウス』。

是非とも皆さんのお好きなモデルを探してみてください。

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