【ロレックス】『シードゥエラー』3世代新旧徹底比較!

皆さま、こんばんは。

『サブマリーナー』の上位機種として、圧倒的な防水性能を備え、1967年頃に誕生した『シードゥエラー』。ダイビングスーツの上からでも装着出来るように備えられた”フリップロック”(ブレスレットの延長)や、飽和潜水時に混入するヘリウムガスを排出する”ヘリウムエスケープバルブ”など、プロダイバーのための潜水ツールとして開発されたこちらは、今日(こんにち)では、オン・オフ問わず使用出来るシンプルなデザインで人気を博しております。

今回はそんな【ロレックス】『シードゥエラー』を3世代遡り、(「Ref.16600」、「Ref.116600」、「Ref.126600」)徹底比較していきます!『シードゥエラー』が欲しいけど、「どのモデルを購入しようか迷っている」、「『シードゥエラー』の歴史を知りたい」という方は、必読な内容となっていますので、是非とも最後までご覧ください。

『シードゥエラー』3世代の紹介

まずは今回比較する3つのモデル、「Ref.16600」、「Ref.116600」、「Ref.126600」をご紹介していきます。

2世代前 Ref.16600
スペック(仕様)
ケース径40mmベゼルアルミニウム
ダイヤルブラック夜光トリチウム、ルミノバ
素材SSブレスレットSS
防水性1,220m駆動方式自動巻き
Cal3135パワーリザーブ約48時間

先代「Ref.16660」のスペック、デザインを継承し、1988年頃~2009年頃まで製造されていたロングセラーモデル「Ref.16600」。その間には、いくつかのマイナーチェンジも施された、セミヴィンテージモデルです。

【マイナーチェンジポイント】
・1998年頃:夜光塗料がトリチウムからルミノバへ変更
・2003年頃:バネ棒用の横穴が無しへと変更

1世代前 Ref.116600
スペック(仕様)
ケース径40mmベゼルセラミック
ダイヤルブラック夜光クロマライト
素材SSブレスレットSS
防水性1,220m駆動方式自動巻き
Cal3135パワーリザーブ約48時間

2008年頃、『ディープシー』「Ref.116660」が登場し、前モデル「Ref.16600」が生産終了。それから約6年の時を経て『シードゥエラー4000』として復活した「Ref.116600」。2014年頃~2017年頃まで製造されていた短命モデルです。

現行モデル Ref.126600
スペック(仕様)
ケース径43mmベゼルセラミック
ダイヤルブラック夜光クロマライト
素材SSブレスレットSS
防水性1,220m駆動方式自動巻き
Cal3235パワーリザーブ約70時間

初代モデルの伝統と最新技術を融合させ、2017年に誕生50周年記念として登場した現行モデル「Ref.126600」。【ロレックス】は50周年のタイミングで新作を発表する傾向にあり、過去には『サブマリーナー』「Ref.16610LV」なども、節目を記念してリリースされています。

「Ref.16600」と「Ref.116600」のスペック比較

まずは「Ref.16600」と「Ref.116600」の比較をしていきましょう。
主なスペックは以下の通りです。

Ref.16600
Ref.116600
40mmケース径40mm
アルミニウムベゼルセラミック
ブラックダイヤルブラック
トリチウムorルミノバ夜光クロマライト
SS素材SS
SSブレスレットSS
1,220m防水性1,220m
自動巻き駆動方式自動巻き
Cal.3135CalCal.3135
約48時間パワーリザーブ約48時間

❶【ベゼル】

ベゼル

Ref.16600アルミニウム
Ref.116600セラミック
ベゼルがセラクロムベゼルに変更され、高級感・質感が大きく変わりました。また「Ref.116600」の目盛りにはPVD加工によりプラチナコーティングが施されています。

❷【針】

時分針

Ref.16600細い
Ref.116600太い
『シードゥエラー』に関わらず、5桁モデルと6桁モデルにおいては、細くてシャープな針から太い針へと変更され、視認性が向上しています。好みは分かれるポイントですが、どちらにもそれぞれの良さがありますね。

夜光

Ref.16600トリチウムorルミノバ
Ref.116600クロマライト
ルミノバが”緑色”の光を放つのに対し、クロマライトは”ピーコックブルー”と呼ばれる鮮やかな青い光を放つのが特徴です。クロマライトの発光時間は一般的な蓄光塗料の2倍とされ、8時間以上も継続するとされています。

❸【リューズガード・ラグ】

リューズガードの厚み

Ref.16600薄い
Ref.116600厚い
「Ref.116600」は、リューズガードの厚みが増して堅牢性が格段にアップしています。

ラグの厚み

Ref.16600薄い
Ref.116600厚い
同じ40mmのケース径となっていますが、ラグの厚みによって見た目の大きさも、着用感も異なります。

「Ref.116600」と「Ref.126600」のスペック比較

続いて「Ref.116600」と「Ref.126600」の比較をしていきましょう。
主なスペックは以下の通りです。

Ref.116600
Ref.126600
40mmケース径43mm
セラミックベゼルセラミック
ブラックダイヤルブラック
クロマライト夜光クロマライト
SS素材SS
SSブレスレットSS
1,220m防水性1,220m
自動巻き駆動方式自動巻き
Cal.3135CalCal.3235
約48時間パワーリザーブ約70時間

❶【ケース】

ケース径

Ref.11660040mm
Ref.12660043mm
“ヘリウムエスケープバルブ”や三重密閉構造の防水システムはそのままに、ケース径が“3mm”サイズアップされたため、着用した際の存在感は抜群です。ただし、ケース厚はさほど変わりませんので、着用感が損なわれることも無く、腕元を演出することが可能です。

❷【ダイヤル・風防】

6時位置のモデルロゴのカラー

Ref.116600
Ref.126600
希少な初代ヴィンテージモデル『シードゥエラー』「Ref.1665」通称”赤シード”と同様に”SEA-DWELLER”のロゴが白から赤へと変更されています。”赤シード”の復活!と、ヴィンテージモデルを所望していた方にとっては、嬉しい変更点だったのではないでしょうか。

6時位置のロゴ

Ref.116600SWISS MADE
Ref.126600SWISS と MADEの間に王冠マーク追加
6時位置の「SWISS MADE」の文字は、「SWISS」と「MADE」の間に王冠マークが入る仕様へと変更されていますが、「Ref.126600」の初期個体には「SWISS」と「MADE」の間に王冠マークが入らない、通称”ノークラウン”の個体が存在しています。

サイクロップレンズ

Ref.116600非搭載
Ref.126600搭載
「Ref.126600」は、【ロレックス】が1950年代初頭に特許取得した”サイクロップレンズ”を、『シードゥエラー』として初めて搭載しました。

❸【ムーブメント】

ムーブメント

Ref.116600Cal.3135
Ref.126600Cal.3235
新世代のデイト付き3針ムーブメント”Cal.3235″は、クロノメーター規格の倍の精度を誇り、14件もの特許技術が使用され、新パーツが90%以上採用されています。また、特筆すべきはパワーリザーブが約70時間になった点で、旧型モデルが約48時間だったことを考えると、大幅にスペックアップしたことがわかります。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回、【ロレックス】『シードゥエラー』の3世代を比較してみましたが、年月を経て、どのように進化を遂げてきたのかがお判りいただけたかと思います。

シンプルなデザインであるが故に一見同じに見えますが、3世代の中でも1番コンパクトな印象の「Ref.16600」、実用性に特化した機能を搭載しながらも僅か3年の短命で終わった「Ref.116600」、初代の伝統と最新技術を融合させた生誕50周年記念モデル「Ref.126600」と、各々違った魅力がある『シードゥエラー』。

是非とも皆さんのお好きなモデルを探してみてください。

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