阿部泰治のパテック論 ~第204回~
魅力的なデザインの
"ワールドタイム機構"搭載モデルを2本ご紹介!!

みなさん、こんばんは。

みなさまお待ちかねの新作発表まで1ヶ月を切りましたね!どんなモデルが発表されるかとお客様と会話していても度々話題に挙がりますが、2024年は『ノーチラス クロノグラフ』が3モデル、『ノーチラス プチコンプリケーション』が2モデルと、人気モデルが軒並み生産終了になってしまったため、個人的には例年以上に新作モデルへの期待が高まってきています。『ノーチラス』の新モデル、、、どんなモデルなんでしょう!?ワクワク感が止まらないです!!

と、新作モデルへの期待に胸を膨らませている今日この頃ですが、今回は”ワールドタイム機構”を搭載したオススメモデルがございますので、そちらをご紹介したいと思います!ぜひ最後までご覧ください!

「Ref.5230P-001」
『ワールドタイム』PT

2022年の新作としてPT(プラチナ)仕様で登場した『ワールドタイム』「Ref.5230P-001」。

文字盤の基本的なレイアウトはそのままに、全体が綺麗なブルーで仕上げられ、24時間表示リングの昼部分のみシルバーと、一目見て違いが分かる文字盤カラーが特徴となっています。

こちらのモデルに先んじて2016年に登場していたのが18KRG(ローズゴールド)仕様の「Ref.5230R-001」と、18KWG(ホワイトゴールド)仕様の「Ref.5230G-001」。どちらもシルバー文字盤に、中心部のインダイヤルはチャコールグレーの配色となっており、さらには中心部の凝ったギョーシェ仕上げが美しい仕上がりのモデルとなっていました。


今回ご紹介の「Ref.5230P-001」から、新たなギョーシェ装飾【サーキュラーパターン】が採用され、色味以外にもさらなる変貌を遂げています。こちらのデザインはミレニアム(2000年)に発表された初代『ワールドタイム』「Ref.5110」を彷彿とさせますね。

ケース径は39.5mmから38.5mmへと程良くサイズダウンし、文字盤中心部分は凝ったギョーシェ仕上げに、そして針は初代と二代目を組み合わせたデザインへと変更になりました。また、リューズガードがなく、スッキリとした見た目になったのは一番の変更点と言えるのではないでしょうか。他にも、ベゼルがこれまでのモデルと比べて平面的かつエッジが立ち、ラグのデザインも大きく変わったことで、全体的にクラシカルな雰囲気を醸し出しています。

スケルトンバックから鑑賞いただけるムーブメントは、こちらも初代「Ref.5110」から変わらず使用されている「Cal.240 HU」。ベースとなっているムーブメントは、超薄型の「Cal.240」となっていますので、それを受け継いでケース厚も10.23mmと薄く仕上げられています。22Kのマイクロローターに刻印されたカラトラバ十字も美しく、まさに芸術品と言っても過言ではありませんね。

保証書日付は2022年。使用による細かなスレや目立たない程度の小キズこそございますが、カーフベルトの使用感もあまりないノンポリッシュの美品です。

気になる販売価格は、、、

と言いたかったのですが、本コラム掲載前に販売が決まってしまいました、、、毎度本当にごめんなさい!!!

惜しまれつつも生産終了を迎えており、市場での流通も少ないため、オススメ個体だったのですが、やはり人気商品は動きが早いです、、、次回の入荷に向けて誠心誠意尽力させていただきますので、今しばらくお待ちください!

「Ref.5930P-001」
『ワールドタイム クロノグラフ』PT

2021年の新作として発表された、PT(プラチナ)仕様で登場した『ワールドタイム クロノグラフ』。

ケースデザインこそ従来のモデルと同様ですが、文字盤中心部や、符の大きい艶有りのアリゲーターベルトに、目を惹く”グリーン”が採用されており、それまでのクラシカルな印象からモダンな印象へ変貌を遂げています。

ちなみに、2021年の登場までにラインアップされていたモデルは、18KWG(ホワイトゴールド)ケースと、鮮やかなブルー文字盤が特徴的な2016年発表の「Ref.5930G-001」のみとなっていました。

ある一時期から、あらゆるブランドでグリーンを採用するようになってきましたが、どのモデルも軒並み人気を博していますよね。【パテックフィリップ】で言えば、SS(ステンレスチール)仕様の『ノーチラス』「Ref.5711/1A-014」。発表当時、非常に大きな話題を集め、二次流通市場の価格が高騰したことは記憶に新しいのではないでしょうか。

ただ、ご紹介の「Ref.5930P-001」に関しては、これまで発表されてきた『アクアノート』の「Ref.5168G-010」や、「Ref.5968G-010」の柔らかいグリーンではなく、色味の強いモノですので、好みもハッキリと分かれるかと思います。

スケルトンバックから鑑賞いただけるのは、”ワールドタイム機構”に”フライバック クロノグラフ機構”も追加した「Cal.CH 28‑520 HU」。これは【パテックフィリップ】の技術力あってこそ成せる業であると思います。

保証書こそ付属しておりませんが、全く着用されていない未使用品となっております。市場への出回りが少ないモデルですので、お探しの方には価格も含めて非常にオススメです。

気になる販売価格は、15,950,000円(税込)

商品詳細をご覧になりたい方はこちら

使い勝手の良さはもちろんのこと、ハッキリとしたデザインも魅力的なこちらはファッションのアクセントにもなりますので、しっかりと主張のある時計が欲しいと思っていた方にぜひオススメしたい一本です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回は、”ワールドタイム”機構を搭載したオススメの2本をご紹介させていただきました。1本は残念ながら販売が終了してしまいましたが、どちらの個体も人気かつ出回りの少ないモデルとなっています。「Ref.5930P-001」はまだ在庫ございますので、気になる方はお早目のご連絡をお待ちしております!!

引き続き、みなさまにとって有益な情報を少しでも多くお伝えしていければと思いますので、次回のパテック論を楽しみにお待ちください。

ではまた!

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