阿部泰治のパテック論 〜第4回目〜 ノーチラスⅡ

みなさんこんにちは。

今回も前回に引き続き、ノーチラスについて書きたいと思います。

ノーチラスについて

現行モデルで、ノーチラス人気を牽引していると言っても過言でないのが、初代ノーチラスの後継モデルにあたる「Ref.5711/1A」です。
ロングセラーモデルで根強い人気と安定した価値を保ってます。

Ref.5711/1A-001

2006年に「5711/1A-001」として青黒文字盤で発表され、ブレスレットのコマはネジで、ムーブメントにはジュネーブシールが刻印されていました。
後にブレスレットの仕様がネジからピンに、枝番が010に、ムービーメントがパテックシールに、文字盤上のロゴ仕様変更を経て、最新モデルが新キャリバー(ハック機能付き)搭載となっております。
最新のモデルは、市場でも出回っている数が少なく、市場での販売価格も高く設定されている気がします。

Ref.5711/1A-011

2012年に追加カラーとして、白文字盤「Ref.5711/1A-011」が発表されました。
青黒文字盤と比べると人気はともかく、圧倒的に生産個数は少ないと思います。
2020年度での生産終了という噂も出ており、今後、価格の推移が面白いモデルだと個人的には思っています。

Ref.5711/1R

2015年の新作としてラインアップに加わった「Ref.5711/1R」
18KRGのケース・ブレスレットにブラウンのグラデーション文字盤がとても綺麗でエレガントな印象。
素材が変わっても薄さはそのままなのが、この時計の魅力の一つだと思います。
金無垢の重量感はステンレスと比べるともちろんありますが、抜群の装着感によりまったく気にならないのもこの時計ならではなのかとも思います。

話で聞いていて、実際に時計を見たこともありますが、おそらくジュネーブのブティックでのオーダーだったり、VIPのみでの対応だと思いますが、「Ref.5711/1P」も強烈にカッコいいです。
「Ref.5711/1R」のようにブレスレットは薄く作られており、文字盤の青がとても鮮やかなんです。
もちろん、プラチナケースなので、6時位置には差別化されたダイヤが埋め込まれております。
お目にかかることもなかなかないモデルではありますが、そんな時計を所有出来たらなとの思いにふけってしまいます。
※こちらで触れた「Ref.5711/1P」は、40周年記念モデルとは別のモデルです。

時系列は前後しますが、2007年に発表されその当時は人気がなかった革ベルト仕様のノーチラスについて触れたいと思います。
YGケース×白文字盤、RGケース×ブラウン文字盤、WGケース×グレー文字盤の3種類
当時、流通個体は少なかったのですが、何故こんなにカッコ悪いモデルを出したのかと不思議に思っておりました。
趣味趣向が変わったのか、まだまだ見る目がなかったのか、今となってはシンプルでありながらも、カッコいいと思えるデザインなのです。
コミットでもWGケース×グレー文字盤、RGケース×ブラウン文字盤の販売実績があります。

ノーチラス生誕40周年記念モデル

最後にノーチラス生誕40周年記念モデルについて触れたいと思います。
2016年に3針でプラチナケース 世界700本限定「Ref.5711/1P」とクロノグラフでWGケース 世界1300本限定 「Ref.5976/1G」が発表されました。
当時、正規ルートでの購入はかなり厳しく、限られたごく少数の方しか行き渡らなかったと思います。

いずれもバーのインデックスにダイヤモンド、カレンダー枠にWG、文字盤上に40周年を意味するエンボス加工が施されており、スペシャルな仕様となっております。
箱も1976年当時のノーチラスに採用されていたコルクを使用した物を再現しております。

当時としては、定価も高い設定ではありましたが、今ではいずれも当時の定価の3倍以上の販売価格が市場で付けられており、価格も含めて購入が難しくなっております。

「Ref.5976/1G」は、ノーチラスとしては最大サイズのケースが44mmで重さもあり、圧巻のモデルです。

まとめ

ノーチラスと言っても、いろいろなモデルがあり、まだまだ触れていない物もございます。
今後、市場でどのような評価をされ、価格がどのように推移していくかは、非常に興味深いです。

ここまでご覧いただいたみなさん、ノーチラス欲しくなりましたか?

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さて、次回はアクアノートへ。

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