【2023年度版】機械式腕時計
"おすすめ『ダイバーズウォッチ』5選"

本日は【2023年度版】機械式腕時計 “おすすめ『ダイバーズウォッチ』5選”をお送りいたします。

『ダイバーズウォッチ』とは、その名の通りダイビングに適した機能を持つ時計のことを指し、防水性のみならず、潜水時間を計測するための”回転ベゼル”を搭載していることが主な特徴となっています。さらには、飽和潜水時にヘリウムが時計を破損させることのないよう、ヘリウムガスを逃がす機構である”ヘリウムガスエスケープバルブ”や、ウエットスーツの上からでも着脱が容易に出来るよう、ブレスレット調整が可能な”エクステンションバックル”を備えたプロユースの仕様も存在しています。

と語ってはみたものの、一般的に水中での使用を想定している方は、ほぼいらっしゃらないですよね。やはり重要視するポイントの多くはデザイン性と資産性。今回はその点も踏まえ、迫る夏に向けて『ダイバーズウォッチ』が気になっている方に、おすすめのモデルを厳選して”5本“ご紹介していきたいと思います!是非とも最後までお楽しみください。

*2023年3月時点の当店販売価格を参考に作成しております。

①【ブランパン】『フィフティ ファゾムス ノーラド』「Ref.5008D-1130-B64A」

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/blancpain/fifty-fathoms-no-rad-211015/

第二次世界大戦後の1953年、フランス海軍のボブ・マルビエ海軍士官の依頼を受けて誕生した『フィフティ ファゾムス』。潜水時間を計測するための回転ベゼルや、夜光付きインデックスを備えたミリタリーダイバーズの先駆けであり、世界初の自動巻きダイバーズウォッチとも言われています。(”ファゾムズ”とはフランス語で深度単位のこと。)

文字盤6時位置には放射性物質を使用していないことを意味する、”NO RADIATIONS”の文字が記載されておりますが、これは1960年代に腕時計へのラジウム夜光の使用が安全性の問題で話題となったことに起因していると言われています。実は2010年にも『フィフティファゾムス ノーラド』というモデルが復刻されているのですが、ケース経は45mmと大きく、オリジナルの復刻とは言えませんでした。一方で、今回ご紹介している2021年に登場した世界500本限定モデルは、オリジナルとほぼ同等の40.3mm径。当時と似た形で復刻されたことに喜ばれた方も多く、その人気から市場ではあまり見掛けません。希少性が高く、実用性もある万能ウォッチは、間違いなくダイバーズウォッチのオススメモデルのひとつと言えるでしょう。

●概算予算 3,000,000円前後

②【パネライ】『ルミノール マリーナ タンタリウム』「Ref.PAM00172」

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/panerai/luminor-243392/

1935年、イタリア海軍は潜水特殊部隊の創設に伴い、潜水攻撃艇”S.L.C.”で敵船を爆破するため、暗い海中でも時間が確認できる防水時計が不可欠となっていました。そうした世界情勢の中、水中コンパスなどの計器で実績のあったフィレンツェの【グイド・パネライ&フィリオ】社(今日の【パネライ】の前身)は、イタリア海軍からの要請を受け、1936年に腕時計の試作機(プロトタイプ)を制作。その後、1938年に『ラジオミール』を製品化し、ここから【パネライ】のダイバーズウォッチの歴史が始まりました。

こちらは、2003年にリリースされた世界限定300本の『ルミノール マリーナ』スペシャルエディション。やや青みがかったアンスラサイトグレーカラーの”タンタル”素材を採用している点が一番の特徴です。この素材を採用したモデルは、ツーカウンターのクロノグラフを備えた「Ref.PAM00192」など、ごく一部に限られていますので、とても希少な一本と言えるでしょう。チタンよりも高硬度、且つ耐食性に優れ、44mmケース径×同ブランドならではのリューズガードが、武骨な印象のデザインとなっております。腕周りが大きい方には是非一度着用してみていただきたい一本です。

●概算予算 1,800,000円前後

➂【ロレックス】『シードゥエラー』「Ref.16660」

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/vintage_rolex/sea-dweller-263945/

1978年頃~1988年頃まで製造され、【ロレックス】の中でも圧倒的な防水性能を誇る『シードゥエラー』「Ref.16660」。リファレンスの数字の並びから”トリプルシックス”の愛称でも親しまれている人気モデルです。ヘリウムガスエスケープバルブを大型化することにより、初代『シードゥエラー』「Ref.1665」の防水性の約2倍となる、4000フィート=1220メートルにまで引き上げており、現行モデル同等のスペックを有するモデルとなっています。

両方向回転式だったベゼルは、ダイバーの安全を確保するために逆回転防止機構となり、風防はプラスティックから耐傷性に優れたサファイアクリスタルへと変更されています。1983年頃にはダイヤルがフチなし(マットダイヤル)からフチあり(ラッカーダイヤル)の仕様へと変更されており、フチありのラッカーダイヤルには”スパイダー”と呼ばれるクラックが入った個体も存在しています。ムーブメントは、スポーツモデルとして初のハイビート化、且つクイックチェンジ機能も備えた「Cal.3035」を採用し、初代『シードゥエラー』「Ref.1665」の陰に隠れがちではありますが、ダイバーズウォッチの原型となった歴史的モデルとも言える一本ではないでしょうか。

●概算予算 ~2,500,000円前後(フチなし)

④【オメガ】『シーマスター 300 ブロンズゴールド』「Ref.234.92.41.21.10.001」

*出典元:https://www.omegawatches.jp/watch-omega-seamaster-300-co-axial-master-chronometer-41-mm-23492412110001

1957年登場の『シーマスター 300』は、潜水士や水中で作業するプロフェッショナル仕様として特別にデザインされた時計で、こちらのモデルは【オメガ】独自のブロンズ合金である”9Kブロンズゴールド”製ケースが特徴の2021年発表モデルとなっております。ブロンズケースの魅力と言えば、表面に発生する青緑の独特な経年変化ではありますが、この素材は経年変化した後の色味に近しくなるよう開発されています。(※約50%が銅、約37.5%がゴールド、残りは銀、パラジウム、ガリウムが使用されています。)

深みのあるブラウンのサンドイッチ文字盤×セラミックベゼルの組み合わせは、モダンながらしっかりとヴィンテージの雰囲気も持ち合わせ、年代問わず誰もが合わせやすいデザインとなっております。通常は、ブラウンのレザーストラップが付属しておりますが、これからの汗ばむ夏場は、別売りのNATOストラップに換装して使用してみるのも良いかもしれませんね。

●概算予算 1,200,000円前後

⑤【オーデマピゲ】『ロイヤルオークオフショア ダイバー』「Ref.15711OI.OO.A006CA.01」

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/audemars_piguet/royal-oak-offshore/offshore-5/

最後は、2005年発表の35本限定モデル『ロイヤルオーク オフショア スキューバ』のデザインを踏襲しつつ、2018年の新作モデルとして登場した「Ref.15711OI.OO.A006CA.01」。

『オフショア ダイバー』初のゴールドケースが採用されたこちらは、18KPG(ピンクゴールド)ケース×チタン製ベゼルの組み合わせが、スポーティーでありながらも上品な印象の仕上がりとなっております。文字盤外周には回転式のインナーリングが取り付けられ、10時位置に備えられたリューズを回せば、潜水時間の計測が可能となっています。ブティック限定500本の希少性が高いラグジュアリー感溢れるこのダイバーズモデルは、シンプルな時計にいまいち物足りなさを感じる方に、是非ともオススメしたい一本です。

●概算予算 6,000,000円前後

まとめ

いかがでしたでしょうか。

ラインアップが豊富にある『ダイバーズウォッチ』ですが、今回はあまり市場では見かけることが少なくなってきたモデルも何本か選出させていただきました。人と被りたくないけれども、やはり「『ダイバーズウォッチ』が良い」とお考えの方!是非とも参考にしていただけたら嬉しく思います。

今回も、本記事がお気に入りの一本を見つける一助となれば幸いです。

ではまた!

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