高級腕時計 パーツ紹介
~”ダイヤル”バリエーション~ GMTマスター編

本日は高級腕時計 パーツ紹介~”ダイヤル”バリエーション~GMTマスター編をお送りいたします。

高級腕時計のダイヤルと言えば、ブラックが定番となっていますが、モデルによってはカラー、素材、デザインの違い等、数多のバリエーションを展開しています。シンプルなモノから宝石があしらわれたモノまで、その種類は多岐に渡り、存在すら知らないダイヤルもあるかと思います。

そこで複数回に渡り、カラーや素材、デザインなどに着目して、バリエーション豊富な【ロレックス】の『サブマリーナー』、『GMTマスター』、『ヨットマスター』、『デイトナ』、『デイトジャスト』、『デイデイト』のダイヤルを代表的なモデルと合わせてご紹介していきたいと思います。第2回目となる今回は、”GMTマスター“をご紹介していきますので、是非とも最後までお楽しみください。

①ブラックダイヤル

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/vintage_rolex/gmt-master-322621/

定番とも言えるこちらのダイヤルには、質感がミラー、マット調のモノやインデックスのフチの有無など、製造された年代によって様々なバリエーションが存在しています。ツヤが残り、状態が良好な初期サークルミラーダイヤルや、【Tiffany&Co.】とのダブルネームなどは、特に希少性が高く、その評価も高いです。また、経年変化によってダイヤルがブラウン化(トロピカル)するモノや、ひび割れのような通称”クラック”が入った”スパイダーダイヤル”なども存在しており、非常に奥が深いダイヤルと言えます。

“ブラックダイヤル”の代表モデル

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/vintage_rolex/gmt-master-242342/

➁ブラウンダイヤル(マット)

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/vintage_rolex/gmt-master-320668/

1979年頃まで製造されていたこちらは、金無垢およびコンビモデルの4桁『GMTマスター』にのみラインアップされており、インデックスが突出した形の通称”フジツボ”であることや、12時位置の王冠がアプライド仕様になっている点が特徴です。現行モデルにはラインアップされていない質感とカラーに、製造数が少ないことも相まって人気のダイヤルとなっています。

“ブラウンダイヤル(マット)”搭載の代表モデル

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/vintage_rolex/gmt-master-185772/

➂ブラウンダイヤル(サンレイ)

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/vintage_rolex/gmt-master-277037/

1988年頃まで製造されていたこちらは、金無垢およびコンビモデルの5桁『GMTマスター』にのみラインアップされています。1985年頃まで製造されていた個体には、インデックスが突出した形の通称”フジツボ”が採用され、それ以降はメタルフレーム付きのインデックスにマイナーチェンジされるなど、製造年度によって違いが見られることから、ディスコン(廃盤)後の今でも高い人気を誇っています。

“ブラウンダイヤル(サンレイ)”搭載の代表モデル

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/vintage_rolex/gmt-master-315025/

➃グレーダイヤル(3Pルビー&8Pダイヤ)

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/rolex/gmt-master/gmt-master2-142/

グレーダイヤルのインデックスに3Pルビー&8Pダイヤを配したこちらは、金無垢およびコンビモデルの5桁『GMTマスターⅡ』にのみラインアップされています。サンレイ調のグレーダイヤルに、ルビーとダイヤモンドがプラスされていることでラグジュアリーな印象を与え、出回りも少なく、根強いファンが多いダイヤルの一つです。

“グレーダイヤル(3Pルビー&8Pダイヤ)”搭載の代表モデル
『GMTマスターⅡ』「Ref.16713RG」
『GMTマスターⅡ』「Ref.16718RG」

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/rolex/gmt-master/gmt-master2-142/

⑤シャンパンダイヤル(3Pルビー&8Pダイヤ)

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/rolex/gmt-master/gmt-master2-266599/

シャンパンダイヤルのインデックスに3Pルビー&8Pダイヤを配したこちらは、金無垢およびコンビモデルの5桁『GMTマスターⅡ』にのみラインアップされています。煌びやかな印象のサンレイ調のシャンパンダイヤルに、ルビーおよびダイヤモンドがプラスされたことで、ベゼルカラーとのコントラストが美しいモデルに仕上がっています。グレーダイヤルに比べると比較的流通している印象ですが、それでも数はあまり多くない、人気ダイヤルの一つです。

“シャンパンダイヤル(3Pルビー&8Pダイヤ)”搭載の代表モデル
『GMTマスターⅡ』「Ref.16713RG」
『GMTマスターⅡ』「Ref.16718RG」

*出典元:https://www.christies.com/lot/lot-4370547

⑥グリーンダイヤル

ロレックス GMTマスターⅡ M番-1*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/rolex/gmt-master/gmt-master2-27/

マット調のグリーンダイヤルが美しいこちらは、2005年に『GMTマスター』誕生50周年を記念して、無垢モデル「Ref.116718LN」のみに採用されました。レターやGMT針にはゴールドが使用され、華やかさだけでなく視認性もアップしています。現行モデルにはラインアップされていないため、グリーンダイヤルを搭載した唯一の『GMTマスター』となっております。

“グリーンダイヤル”搭載の代表モデル

*出典元:https://www.phillips.com/detail/rolex/HK090322/87?fromSearch=116718LN&searchPage=1

⑦ブルーダイヤル

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/rolex/gmt-master/gmt-master2-308630/

マット調のブルーダイヤルが採用されたこちらは、2019年に新作として登場した無垢モデル「Ref.126719BLRO」にて初登場しました。”ミッドナイトブルー”と名付けられているように、ネイビーに近い落ち着いたカラーとなっており、ペプシカラーのセラクロムベゼルとのコントラストが美しい仕上がりとなっています。現在は、1モデルのみにしか採用されていませんが、SS(ステンレススチール)モデル等への採用も今後期待される人気ダイヤルです。

“ブルーダイヤル”搭載の代表モデル

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/rolex/gmt-master/gmt-master2-308630/

⑧メテオライトダイヤル

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/rolex/gmt-master/gmt-master2-289451/

隕石であるメテオライトが採用されたこちらも、2019年に新作として登場した無垢モデル「Ref.126719BLRO」にて初登場しました。唯一無二とも言える天然石の風合いがなによりもの魅力で、ベゼルやGMT針とのコントラストがスポーティーでありながら上品な仕上がりとなっています。現行モデルの中でも特に出回りの少ない、人気のダイヤルです

“メテオライトダイヤル”搭載の代表モデル

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/rolex/gmt-master/gmt-master2-289451/

⑨ホワイトダイヤル

*出典元:https://www.hodinkee.com/articles/Albino-GMT-Master-6542

ホワイトダイヤルを採用したこちらは、二次流通市場でも見ることのない極めて希少なダイヤルで、1954年誕生のファーストモデル「Ref.6452」にのみ搭載されています『GMTマスター』は、パンアメリカン航空のパイロットの支給品として開発されたと言われていますが、通称”バニラコーク”と呼ばれるホワイトダイヤルは、一部の幹部用に作られ、パイロットにはブラックダイヤルが支給されたようです。海外オークションでもほぼ見掛けない、超絶レアピースと言えるでしょう。

“ホワイトダイヤル”搭載の代表モデル
『GMTマスター』「Ref.6452」

*出典元:https://www.hodinkee.com/articles/Albino-GMT-Master-6542

⑩パヴェダイヤル

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/rolex/gmt-master/gmt-master2-256551/

ダイヤル全面にパヴェダイヤモンドを採用したこちらは、シークレットモデルに分類され、二次流通市場でもほとんど見ることが無いレアピースです。ダイヤル以外にもラグ、センターリンク、インデックス、ベゼルなど、様々な箇所にダイヤモンドやサファイヤを散りばめたデザインのモデルが発売されています。世界三大オークションでも数える程しか出品されていない、豪華絢爛なオークションピースとなっています。

“パヴェダイヤル”搭載の代表モデル
『GMTマスターⅡ』「Ref.116759SANR」
『GMTマスター』「Ref.16758SARU」
『GMTマスター』「Ref.126755SARU」

*出典元:https://www.christies.com/lot/lot-6003250

*出典元:https://www.watchcentre.com/126715chnr-rolex-gmt-master-ii-root-beer-rose-gold-2

⑪パヴェダイヤル(アイスドアウト)

*出典元:https://www.christies.com/lot/lot-5690643

ウェーブ装飾が施されたダイヤルにパヴェダイヤモンドが敷き詰められたこちらは、ベゼル・ケース・ブレス全体に宝飾が配された通称”アイスドアウト”と呼ばれるモデルで、最も高価な【ロレックス】のモデルと言われています。日本は正規未入荷、世界で50本のみ製作されたとされる、二次流通市場でも出回ることは滅多に無いオークションピースです。

“パヴェダイヤル(アイスドアウト)”搭載の代表モデル
『GMTマスターⅡ』「Ref.116769TBR」

*出典元:https://www.phillips.com/detail/rolex/NY080123/107?fromSearch=116769TBR&searchPage=1

まとめ

オーソドックスなダイヤルからシークレットモデルまで、様々な”ダイヤル”が存在していることがお判りいただけたかと思います。特にブラックダイヤルに関しては、年代によって経年変化した魅力的なダイヤルも多く、極めて奥が深いため、男心をくすぐること間違いなしです。是非ともこれを機に”ダイヤル”にも注目して時計選びをしてみてはいかがでしょうか。

どのモデルを選んだら良いか「分からない」「悩んでしまう」なんて方!当店には知識豊富なスタッフが常駐しており、デザイン、機能、予算などに合わせて、的確にアドバイスさせていただきますので、まずはお気軽にご相談いただければ幸いです。

今回も、本記事がお気に入りの高級腕時計を見つける一助となることを願っております。

ではまた!

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