阿部泰治のパテック論 ~第97回~ 「Ref.5976/1G-001」『ノーチラス クロノグラフ』生誕40周年記念モデル※18KWG

みなさん、こんばんは。

嬉しい悲鳴でありますが、今年に入ってから【パテックフィリップ】の超絶・希少モデルが続々と入荷しております。そして、今回もコミットを始めてから初の取り扱いとなる
「Ref.5976/1G-001」『ノーチラス クロノグラフ』生誕40周年記念モデル※18KWG
が入荷して来ましたので、お話ししていこうと思います。是非とも最後までお楽しみ下さい。

「Ref.5976/1G-001」
『ノーチラス クロノグラフ』
♦生誕40周年記念モデル 18KWG

2016年に『ノーチラス』生誕40周年記念モデルとして、世界限定1300本で18KWG(ホワイトゴールド)ケース・ブレスレット仕様で発売された「Ref.5796/1G-001」

同時にPlatinum(プラチナ)ケース・ブレスレット仕様で、世界限定700本の「Ref.5711/1P-001」も発売されました。

※参照:Sotheby’s 「Ref.5711/1P-001」

発売当初から正規店での購入は極めて困難で、二次流通市場で販売されている個体も極めて少なかったと思います。同時発売された「Ref.5711/1P-001」も限定本数700本と少なく、Platinum(プラチナ)ケース、バケットカットダイヤモンドインデックス、1976-40-2016の刻印と、40周年記念モデルならではの特別な仕様ではありますが、ベースは「Ref.5711」であるため、その見た目にはそこまでの驚きは無かったのを覚えています。

今回ご紹介する「Ref.5976/1G-001」は、リファレンスを見ても分かる通り、従来にはないモデルです。ベースとなっているのは「Ref.5980」と分かるのですが、ケースサイズが『ノーチラス』史上最大の44mmとなり、そのインパクトは非常に大きいです。しかし、【パネライ】のようにケース経が大きい=武骨で男らしい格好良さ!とは、また違った落ち着いた印象を抱かせるのは、さすが【パテックフィリップ】としか言いようがありません。

44mmというケース経に合わせて、6時位置に配されたクロノグラフ積算計を大きくし、18KWG(ホワイトゴールド)製で配した3時位置の日付表示窓枠、長めにとったバケットカットダイヤモンドインデックスと、文字盤のバランスは見事のひと言です。

サンバースト加工にブルーのPVD加工が施された文字盤はとても綺麗で、12時位置のブランドロゴ下部に刻印された「1976-40-2016」が、40周年を記念した特別なモデルであることを強調しております。

『ノーチラス』最大のケースサイズ44mmであるのに加えて、ケース・ブレスレットともに18KWG(ホワイトゴールド)製のため、かなりの重量感があります。実際に重さを測ったところ、あまりコマを含めて313gもありました。

スケルトンバックから眺めるムーブメント「Cal.28-520 C」は、『ノーチラス』生誕30周年で発売された「Ref.5980/1A-001」にも搭載されたもの。「Ref.5976/1G-001」のケース厚は12.16mmですが、ケース経44mmということもあり、そこまでの厚みは感じさせません。

このような個体(レアピース)は保証書の付属がとても大切になりますが、『ノーチラス』生誕40周年を記念した証である限定証明書もしっかりと付属しております。

1976年の『ノーチラス』”ジャンボ”「Ref.3700/1」発売時に採用された、コルク製の特別ボックスが忠実に復刻されているのもマニア心をくすぐりますね。付属品も完備で、時計の状態も非常によく、全てにおいてオススメ出来る個体です。

気になる販売価格ですが、78,760,000円(税込)

現在、国内で販売されている同モデルは皆無と言っても過言ではありません。海外某有名サイトでは税込9000万円オーバーの価格設定がされており、プライス的にも魅力的かと思います。今後の動向も含めて、とても楽しみなモデルですね。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

このような状況下で、世界オークション級の個体はますます見る機会が減っており、実物を見ることが難しいなか、書いている私自身もウキウキしながら筆を走らせていただきました。販売の機会を頂けていることに改めて感謝申し上げます。

現在、毎週のように【パテックフィリップ】の希少モデルのお話をいただいており、今後もみなさまに素敵なモデルをご紹介出来るよう、日々頑張って行きたいと思います。

では、また!

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