【2022年度版】機械式腕時計 ” スイスの時計業界に一石を投じる「ものづくり」【H.モーザー】とは❷”

皆さま、こんにちは。

今回も、スイスの高級時計ブランド【H.モーザー】についてお話ししていきたいと思います。スイスの時計業界に一石を投じる程の「ものづくり」へのこだわりがある【H.モーザー】は、近年時計好きのコレクターから注目を浴びているブランドです。

第二回目となる今回は、残り4つのコレクションSTREAMLINER」、「PIONEER」、「ENDEAVOUR」、「HERITAGEをご紹介します。是非とも最後までお楽しみください。

【STREAMLINER】
『ストリームライナー・センターセコンド』
「Ref. 6200-1200」

1920年代の自動車や機関車に見られる流線形のデザインを取り入れた【Streamliner】(ストリームライナー)は、ミニマリズムと現代的な要素の融合を目指したコレクション。目を奪われるのは、40mmの独特なクッション型ケースと一体型ステンレススチール製ブレスレット。流れるようなラグレスのデザインがとてもユニークです。

意外なことに【H.モーザー】のコレクション(限定モデルを除く)には、ブレスレットモデルが無く、【Streamliner】はブランド初のブレスレットモデルをレギュラー化したコレクション。【ゼニス】などのデザインも手掛けた外部デザイナー”Marcus Eilinger”(マーカス・アイリンガー)とともに設計され、その力の入れようがうかがえます。

120mの防水性を備え、腕なじみを追求し、人間工学の観点に配慮されて製作されたこちらは、文字盤にマトリックス・グリーン・フュメ(Matrix Green fumé)と名付けられたサンバースト仕上げが施されています。(※フランス語で煙を意味する「フュメ (fumée)」=グラデーション塗装)

大胆かつユニークなその外装は、新時代のラグジュアリースポーツモデルと言っても良いかもしれませんね。

その他の『ストリームライナー』コレクション
・パーペチュアルカレンダー
・フライバッククロノグラフ

【出典】H.モーザー

【PIONEER】
『パイオニア・センターセコンド』
「Ref.3200-1207」

創業者ハインリッヒ・モーザーのパイオニア精神、冒険心を体現する【PIONEER】(パイオニア)は、同社初のスポーツウォッチコレクション。レギュラーコレクションでは初めてステンレススチールケースを採用し、基本的にストラップはファブリックおよびラバーで設定されており、ブレスレットモデルは存在しません。

*2021年発売のパイオニア・センターセコンド メガ・クール(Ref.3200-1214)などにはステンレスブレスレットの設定がありました。

ケースサイズが42.8mmと存在感抜群なサイズ感ですが、実用性を重視し、ネジ込み式リューズによって120mの防水を実現。約72時間のパワーリザーブを備えた完全自社開発・製造ムーブメント「Cal.HMC 200」を搭載し、モーザーダブルストライプ仕上げの地板とブリッジや、エングレービングが施されたローターをケースバックから眺めることができます。

ダイヤルのカラーバリエーションは5種類あり、お好きな色味を選べる点も良いですね。

その他の『パイオニア』コレクション
・トゥールビヨン
・パーペチュアルカレンダー

【出典】H.モーザー

【ENDEAVOUR】
『エンデバー・センターセコンド』
「Ref. 1200-1218」

ミニマリズムを体現した【Endeavour】(エンデバー)コレクションは、【H. モーザー】のクラシックなラウンド型ケースを現代的に再解釈したデザインとなっています。

”レス·イズ·モア”(少ないほど豊かである)というミニマリズムの概念を体現し、複雑さを増す現代社会へのアンチテーゼを反映させ、美しいカーブを描くケース、徹底的に装飾を排除した文字盤と、無駄をそぎ落とすことでダイヤルの美しさが際立っていますね。

ご紹介しているモデルは、40mm経のステンレススチールケースに「Funky Blue fumé」ダイヤルを備えたシンプルで美しいモデル。

【ENDEAVOUR】コレクションはダイヤルカラーやケース素材の組み合わせが非常に豊富なため、お好みの組み合わせを探してみてはいかがでしょうか。

その他の【ENDEAVOUR】コレクション
・トゥールビヨン
・ミニッツリピーター等、複雑機構を備えたモデル
※ダイヤルにインデックスやロゴを配さない【H. モーザー】人気シリーズの名称を「コンセプト」といいます。

【出典】H.モーザー

【HERITAGE】
『ヘリテージ・センターセコンド』
「Ref. 8200-1201」

【HERITAGE】コレクションは、【H.モーザー】社が創業した1828年に敬意を表し、伝統的なノウハウと現代的な解釈を上手く融合させて製作されたモデル。

なんといっても特徴的なのは、立体感のある独特のアプライドインデックス。どんな形状や色にも仕上げることのできる画期的なセラミックベースの新素材であるグロボライト®(Globolight®)を使用し、スーパールミノヴァ®が配合されています。斜めからダイヤルを覗くと、その魅力を存分に分かっていただけるかと思います。

”クーズー”と称されるストラップは、未加工のレザーにホワイトステッチを施し、ヴィンテージの質感をうまく表現しています。ステンレススチールのラウンド型ケースに、レイルウェイの分目盛りが刻まれた「Funky Blue fumé」ダイヤルを備え、コンテンポラリーとクラシカルの共存が見事に成し遂げられた1本だと思います。

創業者ハインリッヒ・モーザーの時代に使用されていた「キリル文字」のロゴを配したブロンズモデル“Since 1828”も、経年変化が楽しめそうな非常に魅力的なモデルでした。「M」で装飾されたリューズも良いアクセントになっていますね。
*限定50本で販売された「Ref.8200-1701」“Since 1828”は、既に公式ホームページで完売状況。

その他の【HERITAGE】コレクション
・トゥールビヨン
・パーペチュアルカレンダー
・デュアルタイム

【出典】H.モーザー

まとめ

いかがでしたでしょうか。

各コレクションにおいて、私がシンプルかつ美しいと思うモデルを取り上げてみました。最近は世界オークションへの出品も見られ、その注目度は今後が楽しみなブランドです。

【H. モーザー】の名を初めて聞いた!という方も多くいらっしゃり、当店としてもまだまだ取り扱いが少ないブランドではございますが、この記事を読んで頂いたことで、少しでも興味を持っていただけたら幸いです。

ではまた!

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