高級腕時計 パーツ紹介~”ムーブメント”バリエーション~
ヴァシュロンコンスタンタン 編

本日は高級腕時計 パーツ紹介~”ムーブメント”バリエーション~ヴァシュロンコンスタンタン 編をお送りいたします。

高級腕時計のムーブメントは、職人の手作業によって数百ものパーツを組み合わせて製作されており、シンプルなニ針のモノから永久カレンダー、トゥールビヨン等の超複雑機構まで、数多のバリエーションが存在しています。また、各機能を実現しているだけのモノでなく、芸術品と呼ぶに相応しい程の美しい仕上げが施されたモノが多くあり、その造形美に心打たれて購入を検討される方も少なくありません。

そこで複数回に渡り、各ブランドの主要ムーブメントを代表的なモデルと合わせてご紹介していきたいと思います。

今回は、”ヴァシュロンコンスタンタン“に搭載されている主要ムーブメントをお届けいたします。是非とも最後までお楽しみください。

ムーブメントのご紹介

①Cal.5100

Cal.5100
スペック(仕様)
直径30mm厚さ4.7mm
振動数28,800振動登場年2016年
石数37個駆動方式自動巻
構成3針+デイトパワーリザーブ約60時間
“Cal.5100″の特徴
ジュネーブシール取得の完全自社製造ムーブメント。
25,000A/mの耐磁性能に、22Kゴールド製ローターを備えた新基幹ムーブメント。
代表モデル

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/vacheron_constantin/overseas-357580/

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/vacheron_constantin/overseas-self-winding-311130/

➁Cal.5110 DT

Cal.5110 DT
スペック(仕様)
直径30mm厚さ6.0mm
振動数28,800振動登場年2017年
石数37個駆動方式自動巻
構成3針+デイト+GMT+昼夜表示パワーリザーブ約60時間
“Cal.5110 DT”の特徴
基幹ムーブメント「Cal.5100」から派生したムーブメントで、デュアルタイムおよびデイナイト機能を搭載。
従来のムーブメントは6時位置のインダイヤルに第二時間帯を配していたが、大きな三角が特徴のGMT針を搭載。
代表モデル

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/vacheron_constantin/overseas-dual-time-328749/

➂Cal.5200

Cal.5200
スペック(仕様)
直径30mm厚さ6.6mm
振動数28,800振動登場年2016年
石数54個駆動方式自動巻
構成3針+デイト+クロノグラフパワーリザーブ約52時間
“Cal.5200″の特徴
基幹ムーブメント「Cal.5100」から派生したムーブメントで、クロノグラフ機能を搭載。
香箱を二つ使用し、更には垂直クラッチ方式を採用していることで、パワーリザーブが延び、精度も向上。
代表モデル

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/vacheron_constantin/overseas-chronograph-346045/

➃Cal.4400

Cal.4400
スペック(仕様)
直径28mm厚さ2.8mm
振動数28,800振動登場年2009年
石数27個駆動方式手巻
構成3針パワーリザーブ約65時間
“Cal.4400″の特徴
手巻き式の基幹ムーブメントとして、2009年に登場。
28,800振動というハイビート仕様でありながらも、約65時間というロングパワーリザーブを有しており、厚さはわずか2.8mm。
代表モデル

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/vacheron_constantin/9historiques-american-35757/

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/vacheron_constantin/patrimony-traditional-357953/

*出典元:https://www.vacheron-constantin.com/jp/ja/collections/malte/82230-000r-9963.html

⑤Cal.1326

Cal.1326
スペック(仕様)
直径25.6mm厚さ4.3mm
振動数28,800振動登場年2018年
石数25個駆動方式自動巻
構成3針+デイトパワーリザーブ約48時間
“Cal.1326″の特徴
リシュモングループ傘下の【ヴァル・フルリエ】が、【カルティエ】製の「Cal.1904 MC」をベースに製造し、そのムーブメントを【ヴァシュロンコンスタンタン】にてエボーシュ。※エボーシュとは、未完成のムーブメントを購入して時計に搭載出来る状態へと仕上げること。
あえてジュネーブシールを取得せず、ブリッジの面取りなどの仕上げを一部機械化することで、価格を抑えることに成功。
代表モデル

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/vacheron_constantin/fiftysix-automatic-333221/

⑥Cal.2460 QCL/1

Cal.2460 QCL/1
スペック(仕様)
直径25.6mm厚さ5.4mm
振動数28,800振動登場年-
石数27個駆動方式自動巻
構成3針+月・曜日+デイト+ムーンフェイズパワーリザーブ約40時間
“Cal.2460 QCL/1″の特徴
2007年誕生の自社製自動巻きムーブメント「Cal.2450」をベースに製作。
トリプルカレンダーとムーンフェイズを搭載しており、122年に一度の修正のみで使い続けることが可能。
代表モデル

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/vacheron_constantin/fifty-six-218143/

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/vacheron_constantin/traditionnelle-complete-calendar-224054/

⑦Cal.2475 SC/2

Cal.2475 SC/2
スペック(仕様)
直径25.6mm厚さ5.7mm
振動数28,800振動登場年-
石数27個駆動方式自動巻
構成3針+曜日・デイト+パワーリザーブパワーリザーブ約40時間
“Cal.2475 SC/2″の特徴
ジュネーブシール取得の自社製自動巻きムーブメント。
・3時位置にデイト、9時位置に曜日をツーカウンターで配し、6時位置にはパワーリザーブインジケーターを配置。
代表モデル

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/vacheron_constantin/fiftysix-317219/

⑧Cal.2455/1

Cal.2455/1
スペック(仕様)
直径25.6mm厚さ3.6mm
振動数28,800振動登場年2006年
石数27個駆動方式自動巻
構成2針+デイトパワーリザーブ約40時間
“Cal.2455/1″の特徴
2007年誕生の自社製自動巻きムーブメント「Cal.2450」をベースに製作。
デイト表示にバイパス輪列を設けて(歯車を追加して秒針の設置位置を横にスライド)センターセコンドからスモールセコンド化(Ref.4200Hにおいてはスモールセコンドを排除)。
代表モデル
『トラディショナル』「Ref.87172/000G-9301」
『ヒストリーク 222』「Ref.4200H/222J-B935」

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/vacheron_constantin/traditional-2/

*出典元:https://www.vacheron-constantin.com/jp/ja/collections/historiques/4200h-222j-b935.html

⑨Cal.2460 R31L/2

Cal.2460 R31L/2
スペック(仕様)
直径27.2mm厚さ5.4mm
振動数28,800振動登場年-
石数27個駆動方式自動巻
構成2針+レトログラードデイト+ムーンフェイズパワーリザーブ約40時間
“Cal.2460 R31L/2″の特徴
『オーヴァーシーズ』初となるレトログラード式デイトを搭載した、ジュネーブシール取得の自社製自動巻きムーブメント。
・6時位置にムーンフェイズを配しており、0~29.5の目盛りで新月から経過した日数(月齢)を読み取ることが可能。
代表モデル

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/vacheron_constantin/overseas-351277/

⑩Cal.1120 QP

Cal.1120 QP
スペック(仕様)
直径28mm厚さ4.05mm
振動数19,800振動登場年1982年
石数36駆動方式自動巻
構成2針+永久カレンダー+ムーンフェイズパワーリザーブ約40時間
“Cal.1120 QP”の特徴
・【ジャガールクルト】製「Cal.920」をベースにエボーシュ。
2100年まで修正不要なパーペチュアルカレンダーや、高精度のムーンフェイズを搭載しているにも関わらず、厚さわずか4.05mmと、超薄型化に成功。
代表モデル

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/vacheron_constantin/overseas-perpetual-calendar-ultra-339015/

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/vacheron_constantin/overseas-perpetual-calendar-ultra-thin-skeleton-349365/

まとめ

いかがでしたでしょうか。

コレクションの垣根を越えて採用されているムーブメントが多数存在していましたね。また、名門ブランドでありながら、【ジャガールクルト】製「Cal.920」、【カルティエ】製「Cal.1904 MC」など、エボーシュしたムーブメントを採用している点も面白いところです。この機会に是非ムーブメントにも着目して愛機を探してみてはいかがでしょうか。今回、代表モデルとしてご紹介したモノの中には、既にディスコン(廃番)となっており、正規販売店では購入出来ないモノも多くございますので、是非ともお近くにいらした際は、コミット銀座へお立ち寄りください。

今回も、本記事がお気に入りの高級腕時計を見つける一助となることを願っております。

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