【2021年度版】機械式腕時計 ”18ブランドのメンテナンスについて②”

前回は、IWC、ヴァシュロン・コンスタンタン、ウブロ、オーデマ・ピゲ、オメガ、カルティエのメンテナンスについてお話させていただきましたが、今回もコミット銀座のホームページ《メンズブランド一覧》にあるブランドのカスタマーセンターを紹介していきたいと思います。長文となるため三回にわけ、各回6ブランドをご案内していきますので、ご自身の愛機の管理に役立てていただければ幸いです。

では早速、第二回目をご案内していきたいと思います。

*概算料金は全て税込で表記しています。

⑦ジャガー・ルクルト

2000年よりリシュモングループに属しているジャガー・ルクルトは、時計自体が本物であれば、並行輸入品であっても国内正規品と同様のメンテナンスを受けることができます。オーバーホール後に修理保証が2年間付保されます。

また、2019年より【ジャガー・ルクルト ケアプログラム】というサービスを開始しました。所有時計に関する情報、アドバイス、サービス、ならびに国際保証を最大8年間(国際保証が有効期間内の個体)まで延長する内容を含んだプログラムを提供するもので、正規店で購入した場合は必ず登録したいですね。

ジャガー・ルクルトは永久修理を掲げ、古いモデルであってもメンテナンスを受け付けています。パーツの用意がない場合、そのパーツを作成するという姿勢は、顧客に安心感を与えてくれますね。

【連絡先】リシュモンジャパン(株)テクニカルサービス
【電 話】03-5639-7239
【住 所】135-0031 東京都江東区佐賀2-9-8 MSC深川ビル2号館

【オーバーホール基本料金】

・機械式時計 \77,000~
・コンプリケーションモデル(クロノグラフ含む) \99,000~
・グランドコンプリケーションモデル \187,000~
・クォーツ \47,300~

【ホームページ】

ジャガールクルト

【アーカイブ】

余談ですが、20年以上前の時計、且つ置時計のみに限りますが、ジャガールクルトもアーカイブを取得することが可能です。時計・ムーブメントの写真、裏蓋に刻印されている番号、ムーブメントに刻印されている番号を提供することで、取得ができます。保証書を無くされてしまった場合、アーカイブの取得を検討してみることをオススメします。

アーカイブ申請について

⑧シャネル

シャネルはリペアサービスを提供しており、購入から2年の保証が付保されます。海外で発行された保証書は、ご自身で購入した場合のみ保証が有効となりますので、注意が必要です。

また、過去にシャネルのリペアサービス以外で時計が修理・点検された場合、国際保証の対象とはなりません。シャネルが規定する基準に合致しない交換パーツを使用した場合も同様です。見積もりキャンセル料は無料ですが、返送料は自己負担となります。

時計のメンテナンスを依頼する際は、シャネル ブティックシャネル ファイン ジュエリー ブティックシャネル ウォッチ正規販売店に時計を持ちこむことでも修理が可能です。

chanel

【連絡先】シャネル リペア
【電 話】(個人)0120-935-191 平日 10:00-17:00(12:00-13:30を除く)
【住 所】(法人)273-0045 千葉県船橋市山手1-1-5 シャネルアフターセールスサービス

【オーバーホール基本料金】

・バッテリーサービス交換 \6,600~
・トータルサービス クォーツモデル \40,700~
・自動巻きモデル \49,500~
・J12 キャリバー12.1 \58,300~

【ホームページ】

シャネル

⑨ジラール・ペルゴ

2011年よりケリング・グループの傘下となったジラール・ペルゴ。現在、ジラール・ペルゴ(ユリス・ナルダン)の日本総代理店は、ソーウインドジャパン株式会社です。

ジラール・ペルゴは、正規取扱店で販売された時計について、購入日より2年の保証が付保されています。オーバーホールには、1年間の内部修理保証が付保されます。

修理時の送料は原則元払い、見積もり取得に伴うキャンセル料の設定があり、\4,400の負担が発生しますので注意が必要です。事前に電話で確認することをオススメいたします。

【連絡先】ソーウインド ジャパン株式会社
【電 話】03-5211-1791
【営業時間】平日 9:30~18:00
【住 所】〒102-0093 東京都千代田区平河町2-2-1 平河町共和ビル 3F

【オーバーホール基本料金】

・クオーツサービス(電池交換) ¥16,500~
・クオーツオーバーホール ¥57,200~
・3針手巻(ストラップ) \42,900~
・3針手巻(ブレスレット) \51,700~
・3針自動巻(ストラップ) \53,900~
・3針自動巻(ブレスレット) \62,700~
・クロノグラフ自動巻(ストラップ) \80,300~
・クロノグラフ自動巻(ブレスレット) \89,100~
・複雑機構(クロノグラフ、ビッグデイト、ムーンフェイズ、ポインターデイト等) ¥127,600~

*ライトポリッシュがオーバーホール料金に含まれるため、ストラップとブレスレットでオーバーホールの基本料金が異なっています。

【ホームページ】

ソーウインド ジャパン株式会社

⑩パネライ

リシュモングループに属しているパネライは、時計自体が本物であれば、並行輸入品であっても国内正規品と同様のメンテナンスを受けることができます。また、オーバーホール後に修理保証が2年間付保される点も安心ですね。

【Pam.Guard】への登録が必須ではありますが、保証を最大8年まで延長することも可能です。購入後2年以内に是非登録をしてください。見積りに伴う送料、修理キャンセルの場合の送料は自己負担となります。panerai

【連絡先】リシュモンジャパン(株)テクニカルサービス
【電 話】(個人専用)0120-18-7110(土、日、祝日を除く / 9:30~18:00まで営業)
【住 所】135-0031 東京都江東区佐賀2-9-8 MSC深川ビル2号館 

【オーバーホール基本料金】

・自動巻 オーバーホール基本料金 \79,200~
・複雑機構搭載モデルは別途要見積り。
*オーバーホールにポリッシュは含まれず、追加料金がかかります。
・ケースのみのポリッシュ \12,100~
・ケース+ブレスのポリッシュ \28,050~

【ホームページ】

パネライ

⑪ピアジェ

リシュモングループに属しているピアジェは、時計自体が本物であれば、並行輸入品であっても国内正規品と同様のメンテナンスを受けることができます。また、オーバーホール後に修理保証が2年間付保されます。

【PIAGET CARE】 への登録が必要ではありますが、保証を最大8年まで延長することが可能です。購入後2年以内に是非登録をしてください。

ピアジェは、ヴィンテージから現行モデルまで、過去140年間に製造された全ての自社ムーブメントの修理が可能となっています。

【連絡先】リシュモンジャパン(株)テクニカルサービス
【電 話】03-5639-7253 (9:30~18:00まで営業/土、日、祝日を除く)
【住 所】〒135-0031 東京都江東区佐賀2-9-8 MSC深川ビル2号館

【オーバーホール基本料金】

・電池交換サービス 無料
・コンプリートサービス \87,560~
・ポリッシングサービス \37,400~
*ポリッシュはオーバーホールに含まれず、複雑機構非搭載モデルの場合の価格です。

【配送修理サービス】

customer.care.jp@piaget.comにメールをするか、0120-73-1874まで電話で問合せをすることで、専用の発送キットの請求が可能です。

【ホームページ】

ピアジェ

⑫ブライトリング

自社でメンテナンスを提供しているブライトリングは、並行差別(国内正規品と並行輸入品との取り扱いの違い)を設けています。【クラブ・ブライトリング】のメンバー(国内正規販売店購入者)は特別価格設定があり、およそ半額でメンテナンスを受けることができます。時計購入時に入会申請すると、会員の証であるメンバーズカードが郵送されてきます。

また、自社製ムーブメントを搭載したモデルは全て5年保証が付保されるのに対して、その他のキャリバーを搭載したモデルについては2年の保証期間となりますので、事前にキャリバーの確認をすることをオススメいたします。また、パーツ保有期間は原則10年となっています。

britling

【連絡先】スタジオ・ブライトリング銀座
【電 話】03-5250-7011(営業時間:10:00~19:00、休業日:土、日、祝日)
【住 所】〒 104-0061 東京都中央区銀座4-2-15塚本素山ビル6F

【オーバーホール基本料金】

ブライトリングはかなり細かくホームページに料金表を掲載しています。

詳しくはこちらのリンクからご確認いただければと思います。

【修理料金表】
*オーバーホールにポリッシュ料金も含まれております。

ピックアップサービス

ピックアップサービス利用料金\880 が掛かり、見積もり取得に伴うキャンセル料の設定がありますので、事前にご確認をオススメいたします。

【ホームページ】

ブライトリング

まとめ

いかがでしたでしょうか。

こうして各ブランドのメンテナンスサービスを見ていくと、リシュモン・グループのサービスが際立ってみえます。長く愛用していくうえで、サービスという面に着目して時計選びをすることも大切かもしれませんね。

また、どのブランドでも、概ねオーバーホールは1ヶ月程度(本国での対応の場合は3カ月~最大で1年弱)、ポリッシュのみですと2週間~3週間程度の期間を要します。メンテナンスに出してしまうと手元が寂しい期間が生まれてしまいますので、サブ機をお持ちになられることも考慮していただいても良いように思います。

補足になりますが、DLC加工モデルなど特殊な加工に関しては、メーカーでもポリッシュが出来ないケースもあります。特に加工の剥げなどはリセール価格にも直結しますので、こちらも併せて購入前に確認していただきたいポイントです。

最後になりますが、前回もご案内した通り、私共も提携のメンテナンス業者があります。ロレックスに関しては、ホームページに詳細も載せていますので、下記URLにてご確認ください。
https://www.commit-watch.co.jp/repair/

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