コミットTV 八木コラム
今流行りの"インターチェンジャブルストラップ"の魅力に迫る

みなさま、こんばんは!

突然ですが、みなさまはお持ちの時計の革ベルトやブレスレット(以下、ストラップ)を替えたことはございますでしょうか。時計屋に勤めている私でも、実は数回しか取り替えたことがないのですが、、、やはり大半の方が替えたことがなく、替えるとしても正規店や購入店に持参して替えてもらうことが多いかと思います。しかし「わざわざお店に持っていくのは面倒」「服装に合わせて気軽に付け替えたいな」、、、これがリアルな声ではないかと思います。

そんな方々の要望に応えるべく、近年の高級腕時計業界で流行っているのが、

“インターチェンジャブルストラップ”

この”インターチェンジャブルストラップ”とは、ストラップを工具無しで簡単に交換出来る便利な機構で、【ヴァシュロンコンスタンタン】や【オーデマピゲ】を始めとした高級腕時計ブランド各社が、こぞって導入を進めているのです。

そこで今回は、今流行の”インターチェンジャブルストラップ”の機能やメリット・デメリット、そして搭載モデルについてご紹介していきます。時計選びの参考にもなりますので、是非とも最後までご覧ください!

“インターチェンジャブルストラップ”とは?

工具無しでストラップを交換できるこちらの機構ですが、実は目新しいモノではなく、数十年前から既に存在していました。

しかしながら、容易に取り外し出来るが故に、ケースへ簡易に装着されているモノばかりで、決して堅牢性が高いとは言い難い作りでした。そんな中、世界三大腕時計ブランドの【ヴァシュロンコンスタンタン】が、自社を代表するモデルの『オーヴァーシーズ』に、堅牢性の高いこの機構を搭載したことで、一躍注目が集まるようになり、広く認知され始めます。

また、『Apple Watch』の登場によって、利用者自身で簡単にストラップの交換・調整出来ることが当たり前となり、一般的にも広く認知されることとなったのです。

メリット・デメリット

メリット

やはり誰でも簡単にストラップを交換できるという点が最大のメリットになります。従来は、専用工具を用いて交換しなければならず、やり方を間違えると時計に傷をつけてしまうリスクもあるため、購入元のお店に持っていくなど、プロに頼む方がほとんどでありました。しかしながら、ワンタッチで交換出来るようになったことで、その日の気分に合わせてストラップを変えるなど、ファッションアイテムとしての見方も強まったように思えます。

デメリット

一方で、各モデル毎の専用ストラップにしか交換出来ないというデメリットも存在し、正規店で販売されているモノの中から購入するしかなく、自由度は少々下がります。ただし、各高級腕時計ブランドも年々その種類を増やしてきており、よっぽど強いこだわりを持っていない方であれば、十分なラインアップとなってきています。気になる方は一度、正規店に確認してみることをオススメいたします。

オススメモデルご紹介!!

ここからは、”インターチェンジャブルストラップ”を採用した時計の中から、オススメなモデルをいくつかご紹介いたします。

①【ヴァシュロンコンスタンタン】『オーヴァーシーズ』「Ref.4500V」

2016年に進化を遂げた『オーヴァーシーズ』3世代目となる「Ref.4500V」。

前モデルから様々なアップデートがありましたが、注目を集めたのはやはり”インターチェンジャブルストラップ”が搭載されたことでした。ケース裏にレバーがついており、簡単に交換することができます。この機構を活かすために、付属品にはラバーベルトと革ベルトが1本ずつ、そしてバックルが1つ付属しています。ケースと一体型になった金属ブレスレットももちろん良いですが、革ベルトやラバーベルトに変えると、その印象はガラリと変わります。

②【オーデマピゲ】『ロイヤルオーク オフショア クロノグラフ』「Ref.26420CE.OO.A127CR.01」

2021年発表の新作モデル『ロイヤルオークオフショア クロノグラフ』「Ref.26420CE.OO.A127CR.01」。

2021年にリニューアルを果たした『ロイヤルオークオフショア』ですが、その際に”インターチェンジャブルストラップ”搭載モデルへとアップデートされました。こちらには、ゴールドステッチのレザーストラップの他、ラバーストラップも付属し、ドレスシーンではレザーを、カジュアルシーンではラバーを選択して、違った一面を演出してみることをオススメします。

③【カルティエ】『サントス・ドゥ・カルティエ』「Ref.CRWSSA0061」

2023年発表の新作モデル『サントス・ドゥ・カルティエ』「Ref.CRWSSA0061」。

【カルティエ】では、”クイックスイッチシステム”という名称で採用されており、ベルトの根元部分のボタンを押すことで簡単に着脱可能となっています。それだけでなく、”スマートリンクシステム”という名称で、ブレスレットのコマ調整もワンタッチで出来るようになっており、非常に実用性に優れた仕様となっています。

【ウブロ】『ビックバン ウニコ チタニウム セラミック』「Ref.421.NM.1170.RX」

2023年発表の新作モデル『ビックバン ウニコ チタニウム セラミック』「Ref.421.NM.1170.RX」。

【ウブロ】は、”インターチェンジャブルストラップ”をいち早く取り入れたブランドのひとつであり、高級腕時計業界では先駆者的な存在となります。こちらのモデルは、デフォルトで交換用のストラップが付属しておりませんが、交換ベルトの種類が豊富で、ホームページから交換後のイメージを見ることが出来ます。まずは時計に合うお気に入りのベルトを探してから検討してみると良いかもしれません。

まとめ

最近の高級腕時計業界では欠かせない機構の一つとして、存在感を強めている”インターチェンジャブルストラップ”。気軽にストラップ交換が出来ることで、時計の楽しみが大きく広がることは間違いないかと思います。こちらの機構が気になり探そうと思われている方は、換装可能なストラップの種類がどの程度あるのかも忘れずにチェックしてみてください!

今回も本記事を見ていただいたことで高級腕時計に興味を持ってくだされば幸いです。

ではまた!

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