【2022年最新版】機械式腕時計 ”パテックフィリップのおすすめモデル10選”

皆さま、こんにちは。

本日は、【2022年最新版】機械式腕時計 “パテックフィリップのおすすめモデル10選”をお送りしたいと思います。

コミット銀座 店主:阿部が毎週『パテック論』を執筆していることもあり、あえて【パテックフィリップ】については触れずにきたのですが、満を持してご紹介していきたいと思います。(笑)店主:阿部の『パテック論』についても併せてご紹介いたしますので、是非とも最後までお楽しみください。

①『ワールドタイム』「Ref.5110J-001」

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/patek_philippe/patek-philippe-other/worldtime-43/

世界主要都市表示を組み合わせて時刻を読み取る機構を備えている『ワールドタイム』。こちらに搭載されている「Cal.240 HU」は、1920年代~1960年代にジュネーブで活躍した独立時計師ルイ コティエが開発した「Cal.515 HU」が原点となっており、「中央にある時計がメインの時刻表示、外周にあるディスクが世界時刻を表示する」という画期的なムーブメント。10時位置のプッシュボタンを押して都市ディスクを回転させる、極めて操作が簡単な機能であります。現在も【パテックフィリップ】のアイデンティティの一つと言えるモデルですね。

『ワールドタイム』といえば「Ref.5110」のほか、「Ref.5130」、「Ref.5230」などがありますが、リーフ針、ダイヤル中央のギョーシェ彫りの美しさ、そしてケース径37mmの絶妙なサイズ感を備えた「Ref.5110」が最もおすすめです。それぞれに良さがありますが、店主:阿部も第一回『パテック論』で取り上げるほどのモデルですので、その完成された美しさをぜひ手に取って体感していただきたい一本です。

➁『パーペチュアルカレンダー クロノグラフ』「Ref.3970EJ-051」

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/patek_philippe/patek-philippe-other/perpetual-calendar-173845/

1986年頃から2004年頃まで製造されていたこちらは、「Ref.3970」の第三世代にあたり、この個体はその中でも、製造が初期のインデックスはバトン型、針はリーフ型となっています。後期になるとインデックスはトライアングル型、針もバトン型に変更され、一般的な人気を見ても前期型に軍配が上がるのかなと思います。

また、裏蓋も重要なポイントで、第一世代はスナップバック(はめ込み式)、第二世代はスクリューバック(ねじ込み式)、第三世代はシースルーバック(クローズドバック付き)となっています。ムーブメントは言わずと知れた”ヌーヴェルレマニア”製のエボーシュ「Cal.2310」をブラッシュアップした手巻きムーブメント「Cal.CH 27-70 Q」。美しいムーブメントを存分に堪能したいのであれば、シースルーバック仕様は重要なポイントですよね。

ケース径は36mmと日本人にとっては腕馴染みの良い大きさでありながらも、パーペチュアルカレンダー機構とクロノグラフ機構をスマートに配置しているから驚きです。その美しさは形容しがたく、数ある【パテックフィリップ】のモデルの中でも、一番欲しいと思っているモデルです。

➂『アニュアルカレンダー クロノグラフ』「Ref.5960/1A-001」

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/patek_philippe/patek-philippe-other/annual-calendar-203173/

2014年のバーゼルワールドで発表されたこちらの『アニュアルカレンダー クロノグラフ』は、【パテックフィリップ】ではあまり見かけない、赤いクロノ針がスポーティーな印象のコンプリケーションモデルです。皆さまもご承知のとおり、【パテックフィリップ】は一部のモデルを除き、ステンレススチールを素材に用いることは滅多にありませんが、こちらはケース・ブレスともに採用されています。

ドロップリンクの5連ブレスレットは、ステンレス素材としては初採用となり、その着け心地の良さには定評があります。ムーブメントは「Cal.CH28-520 IRM QA 24H」を搭載し、垂直クラッチによりクロノグラフ針を作動させてセンターセコンドとして使用することも可能です。9時側ケースサイドにある3つのプッシュボタンで、「月」、「日付」、「曜日」の調整ができます。

「Ref.5960/1A-001」は、わずか3年程度の短命モデルであったため、ここのところ流通個体も少なく価格も徐々に上がってきている印象です。気になる方は早めに押さえておくことをオススメいたします。ちなみに「Ref.5960/1A-001」と入れ替わりで、2017年に発表されたブラック文字盤の「Ref.5960/1A-010」は、更に短い1年間のみ製造された希少モデルです。

④『10デイズ ミレニウム』「Ref.5100G-001」

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/patek_philippe/patek-philippe-other/10days-229957/

2000年に”ミレニアム”の記念として発表された希少限定モデルのこちらは、独特なケースデザインが最大の特徴で、1950年代に登場した「Ref.2554」からインスパイアされたと言われております。ケース形状が”マンタ”に似ていることから、通称“マンタレイ”とも呼ばれていますね。文字盤は、ネイビーに近い落ち着いた色味のブルーが上品な印象で、ムーブメントはモデル名の『10デイズ』からも想像できるように、10日巻き角形ムーブメント「Cal.28-20/220」を搭載しています。ケースバックからそのムーブメントを鑑賞することができ、その美しさに心奪われる方も多いのではないでしょうか。

記念モデルのため、付属品も専用のボックスや冊子、記念メダルなどが付いています。完品を探すのは難しい側面もありますが、可能な限り揃った個体をお探しいただくことをオススメいたします。

補足(販売本数内訳)

18KYG(イエローゴールド)×白文字盤    《1500本》
18KRG(ローズゴールド)×グレー文字盤 《750本》
18KWG(ホワイトゴールド)×青文字盤   《450本》
Platinum(プラチナ)×黒文字盤     《300本》

⑤『カラトラバ』「Ref.5196P-001」

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/patek_philippe/calatrava/calatrava-85/

1932年に登場した初代『カラトラバ』、通称”クンロク”の呼び名で親しまれている「Ref.96」を彷彿とさせるデザインのこちらは、”アラビアインデックス”にブレゲ数字を使用した、プラチナ製のモデルです。

『カラトラバ』といえば、ラウンドケースにバーインデックス、ドフィーヌ型(ドルフィン)ハンド、フラットベゼル、そしてケースと一体になり流れるような曲線を描いたラグなどの特徴を持っていますが、そのブレゲ数字に心躍る【パテックフィリップ】ファンも多いのではないでしょうか。プラチナ製にのみ存在する2トーンカラーのダイヤルと、37mmの腕馴染みの良いケースサイズは、数ある『カラトラバ』の中でもイチオシのモデルです。

⑥『カラトラバ』「Ref.6119R-001」

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/patek_philippe/calatrava/calatrava-160302/

2019年にディスコンとなった「Ref.5119」の意匠を踏襲しつつ、ケース経が39mmへと大型化されて登場したこちらは、”クルー・ド・パリ(ホブネイル・パターン)”が施されたベゼルが最大の特徴です。フラットベゼルではなく、ピラミッド型の鋲打ち模様のベゼルとなるだけで、前述の「Ref.5196」とは印象がガラッと変わりますね。フラットベゼルはスレ、キズが目立ちやすいですが、こちらはキズが目立ちにくいという点もポイントです。

「Ref.6119R-001」は、グレイン仕上げのシルバー文字盤×18KPG(ピンクゴールド)ケースのコントラストが上品な印象となっていますが、同時期に18KWG(ホワイトゴールド)ケースにグレー文字盤を組み合わせた「Ref.6119G-001」もリリースされております。

無駄を最大限に削ぎ落としたことで、シンプルで美しいのはもちろん、それでいて妥協のない丁寧な造りが故、ドレスウォッチの代名詞と言われるのでしょう。ドレスウォッチを一本欲しいと考えている方に是非オススメしたい一本です。

⑦『ノーチラス』「Ref.5711/1A-010」

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/patek_philippe/nautilus/nautilus-221851/

2006年に発表され、惜しくも2021年にディスコンとなってしまった『ノーチラス』。”プチコンプリケーション”や”クロノグラフ”、”トラベルタイム”など、魅力的な機能やデザインを持ったモデルがリリースされていますが、中でも2021年12月のフィリップスオークションにて注目の的となった「Ref.5711/1A-018」のティファニーブルーダイヤルは、衝撃の落札価格ということもあり、皆さんも記憶に新しいことでしょう。もちろん「Ref.5711/1A-010」においても、ステンレスモデルながら一千万円を超える価格ということもあり、なかなか手が出せないモデルの一つとなっていますね。

一時期の高騰した相場と比べると落ち着いてきた印象ではありますが、既に廃盤モデルですので、良い個体や高年式のものは市場から数が減っていくことが予想されます。いつかは欲しい!などと思っていた方は今がチャンスかもしれませんね。

⑧『アクアノート』「Ref.5167/1A-001」

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/patek_philippe/aquanaut/aquanaut-226396/

1997年に『ノーチラス』に次ぐラグジュアリースポーツモデルとして発表されたこちらの『アクアノート』。『ノーチラス』同様”クロノグラフ”、”トラベルタイム”などの魅力的なデザインや機能を持ったモデルがリリースされております。

今回こちらのブレスレット仕様のモデルを紹介した理由は、メーカーで別途ラバーストラップとバックルを追加購入して、両方を楽しんでいただきたいとご提案したいからです。もちろんラバーストラップ仕様の個体を購入して、後日ブレスレットをメーカーで購入することも可能ですが、両者の値段差はおよそ3倍、、、ブレスレット仕様「Ref.5167A/1A-001」、ラバーストラップ仕様「Ref.5167A-001」の二次流通市場での販売価格差がほとんどない現状を踏まえると、非常にお得感がありますね。

『アクアノート』も高騰していた一時期に比べ、市場価格は多少落ち着いてきた印象です。ストラップの仕様にかかわらず、状態が良好な個体を押さえておくのが良いのかもしれませんね。

*豆知識:【パテックフィリップ】のリファレンスには、” / “と” – “の表記が存在しており、ブレスレット仕様は” / “、ラバーストラップもしくは革ベルト仕様は” – “の設定となっています。

2022年8月のブレスレット単体での販売価格

ステンレスブレスレット 《¥531,300(税込)》
ラバーストラップ    《¥  38,000(税込)》
ホールディングバックル 《¥147,800(税込)》

⑨『カラトラバ パイロット トラベルタイム』「Ref.5524R-001」

*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/patek_philippe/calatrava/calatrava-202009/

1930年代に作られていたアヴィエーターウォッチの伝統へのオマージュとして製作された『カラトラバ パイロット トラベルタイム』は、【パテックフィリップ】のドレスウォッチらしさとは一線を画す、スポーティーでカジュアルな印象も持ち合わせ、少し外した感じが魅力のコンプリケーションモデルです。

18KRG(ローズゴールド)ケースの外周に向かって、徐々にブラックに変わるブラウンソレイユ文字盤が上品な印象で、アリゲーターではなくカーフストラップを採用しているのもポイントです。ムーブメントには「Cal.26‑324 SC FUS」を搭載し、8時、10時位置のプッシュボタンを操作することで、ローカルタイムの時針を単独で設定することが出来ます。42mmのケースが大きいと感じられる方は、37.5mm径の「Ref.7234R-001」もございます。7頭のリファレンスですので、レディースの区分けになっていますが、存在感は抜群です。腕回りやお好みに合わせて選んでも良いのではないでしょうか。

⑩『パーペチュアルカレンダー クロノスプリット』「Ref.5004P」

パテックフィリップ パーペチュアルカレンダー・クロノスプリット1*出典元:https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/patek_philippe/patek-philippe-other/perpetual-calendar-6/

こちらは”パーペチュアルカレンダー”、”スプリットセコンドクロノグラフ”、”ムーンフェイズ”を搭載したグランドコンプリケーションモデルで、腕時計好きならば一度は憧れるであろう一本の「Ref.5004」。

ムーブメントにはスプリットセコンド非搭載の「Ref.3970」同様に、言わずと知れた「ヌーヴェルレマニア」製のエボーシュ「Cal.2310」をブラッシュアップした手巻きムーブメント「Cal.CHR 27-70 Q」を搭載しています。わずか37mmというケースの中に、パーペチュアルカレンダーとスプリットセコンドクロノグラフ機構を搭載しており、当時その製作工程の難しさから、月1本、年間12本程度の製造が限界とされていたと言われています。

実は「Ref.5004P」にはユニークピースが存在し、ブレゲ数字のインデックス仕様やサーモン文字盤などもあります。現在は一体いくらの値がつくのか想像もつきませんが、【パテックフィリップ】のコレクションでも頂点に君臨する「Ref.5004」。いつか手にしたい、そう思わせる至極の一本ですね。

「Ref.5004P」の主なダイヤル一覧

「Ref.5004P-030」 《アラビアインデックス》
「Ref.5004P-032」 《バケットダイヤモンド》
「Ref.5004P-033」 《インデックスダイヤ》

まとめ

以上、現行モデルからオークションピースまで幅広くご案内いたしましたが、気になる一本はありましたでしょうか。

雲上ブランドと称されるほど、その名に違わぬ伝統、デザイン、機能性を備えた、人々を魅了してやまない【パテックフィリップ】。まだまだ魅力的なモデルもたくさんありますので、是非とも店頭にお越しの際は、店主:阿部にお声掛け、ご相談いただけたら嬉しく思います。

ではまた!

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