【ブレゲ】の選び方！おすすめモデルもご紹介します！

世界五大時計ブランドの一つに数えられる、スイスの高級腕時計ブランド【ブレゲ】。時計の歴史を200年早めたと言われる天才時計師アブラアン＝ルイ・ブレゲの哲学を受け継いでいる高級時計を語る上で欠かせないブランドであります。美しいデザインと、圧倒的な時計製造技術によって、フランスを中心としたヨーロッパの貴族たちに愛されたことがきっかけとなり、その名は広く知れ渡りました。今日（こんにち）においても、他ブランドとは一線を画す、同ブランドならではの加工や装飾により、時計愛好家から根強い人気を誇っています。

本記事では、そんな【ブレゲ】を買いたいけれど選び方がわからないという方に向けてご紹介していきますので、「【ブレゲ】の時計がほしい」「高い買い物なので失敗したくない」などとお考えの方は、是非とも参考にしてみてください。

【ブレゲ】の分類

＊出典元：https://www.breguet.com/en/history/breguet-museums

【ブレゲ】には大きく分けて、”スポーツモデル” と “ドレスモデル”の２種類がございます。近年の価格高騰を牽引しているのは”スポーツモデル”ですが、創業当初から”ドレスモデル”の取り扱いが中心だったことで、そちらを好まれる方も多くいらっしゃいます。まずは各々どのようなモデルがあるのか、見ていきましょう。

スポーツモデル

＊出典元：https://www.rolex.com/ja/world-of-rolex/motor-sports.html

1775年創業と長い歴史を持つ老舗ブランドの【ブレゲ】ですが、当時は腕時計ではなく懐中時計が主流で、主な顧客はフランスを中心としたヨーロッパの貴族でした。マリー・アントワネットやナポレオン・ボナパルト、ナポリ王妃、イギリス国王ジョージ４世など、歴史上の著名人たちから愛用されていたことでも知られています。こうした背景から同ブランドのモデルは”ドレスモデル”が中心となっていますが、近年は若い世代を意識して『マリーン』や『タイプXXI』シリーズなどのスポーツモデルが誕生し、注目を集めています。

ドレスモデル

＊出典元：https://www.rolex.com/ja/world-of-rolex/the-arts.html

別名”クラシックモデル”などとも称される”ドレスモデル”は、スーツやフォーマルシーンに適したシンプルなデザインの時計を指します。２針や３針のモデルが一般的ですが、【ブレゲ】には特殊な形状や機構を採用したモノもあります。長年、貴族たちを中心に時計作りを行なってきたことで、”ドレスモデル”が豊富にラインアップされているのです。

資産価値から選ぶ

まずは「同じ高級腕時計を買うならリセールバリューも考えたい」という方に、おすすめのモデルをご紹介していきます。

ブレゲの意匠が詰まった”スポーツモデル”『マリーン』

＊出典元：https://askme.watch/en/watch-breguet-marine-5817-5817st-12-5v8

1990年に誕生したコレクションの『マリーン』。クラシカルで気品あるデザインが多い中、無骨で大ぶりな印象のある『マリーン』は、【ブレゲ】の中でも一線を画した存在として一躍話題となりました。スポーティーなデザインではありますが、ギョーシェ彫りやコインエッジなど、同ブランドならではの意匠を採用しており、伝統と革新を併せ持ったモデルです。高いリセールバリューを誇りますが、かなりのプレミアム価格となっている『ノーチラス』や『ロイヤルオーク』等と比べると、価格が抑えられているのも大きな魅力です。

利用シーンから選ぶ

次にビジネス・プライベートなどの利用シーンを想定して購入したい方に、おすすめのモデルをご紹介いたします。

フォーマルシーンに最適な『クラシック』

＊出典元：https://www.pinterest.jp/pin/290482244709437360/

【ブレゲ】を代表するコレクションの一つ『クラシック』。ブレゲ針、ブレゲ数字、ギョーシェ彫り、コインエッジなど、アブラアン＝ルイ・ブレゲが生み出した意匠がふんだんに盛り込まれており、デザイン性と技術力が引き立つ作りとなっています。天才時計師が生み出した時計の美しさを堪能したい方はもちろん、フォーマルシーンに最適な時計を求めている方におすすめの１本です。

カジュアルスタイルに最適な『タイプXXI』

＊出典元：https://www.watchfinder.co.uk/Breguet/Type%20XXI/3810ST/92/9ZU/41029/item/145198

フランス軍から依頼を受けて製造したことがきっかけとなり、1955年に海軍航空部隊の為の時計として誕生した『タイプXX』。その後、1970年代に第２世代が、1995年に第３世代が誕生しました。そして、2004年に後継機として誕生したこちらの『タイプXXI』は、軍用時計らしい無骨で頑丈な見た目でありながらも、気品ある雰囲気のコインエッジやネジ式ラグなど、【ブレゲ】の意匠もしっかりと受け継いでいます。同コレクションには『アエロナバル』『トランスアトランティック』とございますが、違いはデイトの有無。（無し：『アエロナバル』、有り：『トランスアトランティック』）お好みに合わせて選ぶことをおすすめします。

ブランドの強みから選ぶ

ここでは、老舗ブランドとしての長い歴史やそれによって培われた技術力とデザインの美しさが特に光るモデルをご紹介いたします。

ムーブメントの美しさ際立つ『トラディション』

＊出典元：https://www.authenticwatches.com/breguet-7027-bb-g99v6.html

アブラアン＝ルイ・ブレゲが1794年に開発した衝撃吸収装置”パラシュート”と、常に正確に時を刻む”可変慣性テンプ”を搭載した『トラディション』。当時主流だった懐中時計のムーブメントに搭載された２つの機構を腕時計用として再現しているのが特徴です。ダイヤルも小型化しオフセンターにすることで、表と裏の両方からムーブメントを鑑賞できるのも魅力です。職人の手作業によって施された美しいムーブメントを違った角度から楽しむことができます。

独創的なデザイン『ヘリテージ』

＊出典元：https://www.timeandwatches.com/2016/07/breguet-heritage-grande-date-5410.html

樽型ケースを特徴とし、20世紀初めに誕生した『ヘリテージ』。単なる樽型ではなく、奥行方向にも同時に湾曲させることで、ケースが持ち上がったようなフォルムとなっています。その手首に沿うようになった作りは、優れた着用感を実現しています。もちろん、ブレゲ針やギョーシエ彫りなどの【ブレゲ】ならではの意匠もしっかりと引き継がれておりますが、従来のラウンド型からは一線を画すケース形状で人気を集めています。

おすすめ【ブレゲ】５選

ここからは前述の内容も踏まえ、おすすめしたい【ブレゲ】の時計を５本ご紹介します。

①『マリーン』「Ref.5817ST」

2018年に惜しまれつつもディスコン（廃盤）となった『マリーン』「Ref.5817ST」。

同ブランドの意匠であるコインエッジや海の波を思わせるようなギョーシェ彫り、ブレゲ針などが盛り込まれたこちらは、クラシカルで優美な雰囲気と、スポーティーな意匠を兼ね備えた魅力溢れる１本。６時位置に配された大きな日付表示”ラージデイト仕様”も、視認性に優れ、人気を集める要素の一つです。現行モデルのデザインが大きく刷新されたことで、好みもハッキリと分かれることとなり、廃盤となった今でもこちらを求める方も多くいらっしゃいます。

②『マリーン』「Ref.5517TI」

2019年頃に登場した現行モデルの『マリーン』「Ref.5517TI」。

ステンレスよりも軽量で、金属アレルギーが起こりにくいと言われるTI（チタン）ケースを採用したこちらは、前作から大きく外観が変わり”ドレスモデル”に寄ったデザインの１本。コインエッジやリューズガードなど、特徴的なデザインはそのままに、インデックスのフォントが変わったことで、どこかカジュアルさも感じさせる仕上がりとなっています。

③『クラシック』「Ref.7147BB」

“ドレスモデル”の特徴である”シンプル”を追及した『クラシック』「Ref.7147BB」。

スモールセコンドをセンターから少しずらした５時‐６時間に配し、ブレゲ針やコインエッジなどの伝統的な意匠は採用しつつ、搭載ムーブメント「Cal.502.3SD」には最先端のシリコンをアンクルとひげゼンマイに使用した、伝統と革新が融合された見事なモデルです。

④『タイプXXI』「Ref.3800ST」

フランス海軍航空部隊用として1950年代に製造されたパイロットウォッチを、1995年に復刻した『タイプXXI』「Ref.3800ST」。

クロノグラフ機能に加え、リセットボタンを押すと瞬時に再計測を行うフライバック機能を備えています。つや消し加工の文字盤や、ドーム型の風防など、当時のパイロットウォッチを忠実に再現した意匠も魅力で、革ベルトを採用したことで、パイロットウォッチでありながらもエレガントな雰囲気に仕上がっています。

⑤『トラディション』「Ref.7097BR」

『トラディション』初となる自動巻ムーブメントを搭載した「Ref.7097BR」。

アブラアン＝ルイ・ブレゲが時計を製造していた当時、時計の製作依頼とともに代金の一部を前払いする制度で作られた”スースクリプション”。『トラディション』は、このスースクリプションで販売していた懐中時計に着想を得て開発されました。こちらのモデルは、何と言っても緻密に設計されたムーブメントの動きを堪能できるのが１番の魅力。また、10時位置に配されたレトログラード機能では、秒針のフライバックの動作を見ることもでき、【ブレゲ】が持つ時計作りの美しさと技術力の高さの両方を堪能できます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

数多の腕時計愛好家から絶大な人気を集める【ブレゲ】。モデルによって特徴やデザインは大きく異なりますので、資産性や利用シーン、ブランドの強みなど、さまざまな観点から、ご自身好みの一本を見つけてみてください。

また、「このモデルはどうなの？」等、ご不明な点がございましたら、是非当店までお気軽にお問合せください。