【2021年最新版】機械式腕時計 ”ジラール・ペルゴのおすすめモデル8選”

緊急事態宣言の中、皆さまどのようにお過ごしでしょうか。

わたしは自宅で映画を観ながらお酒を飲んだり、ジャズを聴きながらツマミを作ったり(お酒のことばかり)と、休日は家でゆっくり過ごしております。こういった状況の中ではありますが、あらたな楽しみや趣味を探す機会として捉えることが大切なのかもしれせんね。是非お時間あるようでしたら、映画鑑賞だけでなく、コミット銀座のYouTube(COMMIT TV)を閲覧してチャンネル登録、イイネをいただけると嬉しく思います(笑)

さて、今回のわたしのコラムですが、個人的にもデザインが好きな『ジラール・ペルゴ』について”おすすめ8選”をお届けしたいと思います。

ジラールペルゴ ロレアート-9

早速ご紹介といきたいのですが、その前に少しだけ『ジラール・ペルゴ』の歴史についてお話いたします。

『ジラール・ペルゴ』の歴史

1791年に創業したジラール・ペルゴは、2021年に創業230年を迎える歴史あるブランドで、ジャン=フランソワ・ボット、コンスタン・ジラールの二人のキーマンにより、ジラール・ペルゴのブランドとしての原型が築かれました。

ジャン=フランソワ・ボットは、初めて19歳で時計を製作し、その後当時のジュネーブで最も設備の充実した時計工場を設立し、薄型のポケットウォッチを製作した有能な時計師でした。また、時計技師でありながら、国外にも同ブランドの流通販路を拡げるなど、営業・経営面でも優れた業績を残した人物です。そしてジラール・ペルゴの礎を築いたもう一人の人物、コンスタン・ジラールは、ジャン=フランソワ・ボットが設立した工房を引き継ぎ、その技術を現在まで残す基礎を作りました。現在のブランド名は、1854 年のコンスタン・ジラールと、時計商の娘だったマリー・ペルゴの結婚が由来となっています。

ジラール・ペルゴという社名となってから、1867年にパリ万博に出品したトゥールビヨンが、金賞を受賞したり、1889年に同じくパリで開かれた万博で(19世紀で最もプレステージの高い博覧会だったと言われる)ラ・エスメラルダ(スリー・ブリッジを採用したトゥールビヨン)を出展し、再び金賞を受賞するという快挙を成し遂げています。

時計商の家系であったマリー・ペルゴの二人の兄弟は、共に海外販売、市場開拓に努めます。アンリ・ペルゴは南北アメリカ、フランソワ・ペルゴは日本で、ジラール・ペルゴの時計の普及に努力しました。実はフランソワ・ペルゴはその生涯を日本で終えていて、お墓は横浜の外国人墓地にあります。毎年の命日になると、時計関係者による「フランソワ・ペルゴを偲ぶ会」が行われているようです。こうして日本とのつながりを想うと、嬉しくなるのはわたしだけではないと思います。

こうした華やかな歴史の一方で、世界経済で国際企業間のM&Aなども活発に行われる時代となり、ジラール・ペルゴも2011年にはケリング グループ(グッチ、サンローラン、ボッテガ・ヴェネタ、バレンシアガ、ユリス・ナルダンといった、ファッション、レザー、ウォッチ、ジュエリーの名だたるブランドを擁する)の傘下となりました。

現在、ジラール・ペルゴ、ユリス・ナルダンの日本総代理店は、ソーウインドジャパン株式会社となっています。近くに正規店がない方でメーカーメンテナンスが必要な場合、リンクを貼っておきますので、同社に問合せをしてみてください。

「ユリス・ナルダン」「ジラール・ペルゴ」「ジャンリシャール」の日本総代理店 ソーウインド ジャパン株式会社 (sowind-japan.jp)

名機「ロレアート」

ジラール・ペルゴは、スイスで行われている時計の見本市にも当然参加しており、2013年に新作発表の場をバーゼルワールドへと移しましたが、2017年には以前まで新作発表を行っていたWatches & Wonders Geneve(旧SIHH)へと戻っています。そして、Watches & Wonders Geneveに戻った最初の新作発表で、今回わたしが取り上げたい「ロレアート」を現代に復活させました。復活させたと記載しましたが、実は「ロレアート」は1975年の誕生当初クオーツ時計として販売されていました。初代オリジナルの「ロレアート」は機械式ではなくクオーツだった事実を知っている方は少ないのではないでしょうか。

【出典】ジラール・ペルゴ

2017年よりレギュラーコレクション(誕生は2016年)となった「ロレアート」ですが、直径45mmのトゥールビヨンのほか、3針仕様で42mm、38mm、34mmのケースバリエーションがあります。ダイヤルカラーもブルー、ブラック、シルバーほか、レザーストラップ仕様、ブレスレット仕様、ベゼルダイヤなど、34のラインアップを揃えた点でも注目を集めました。翌2018年のWatches & Wonders Geneve(旧SIHH)では、クロノグラフモデルが追加されています。また、「ロレアート」最大の特徴は、1972年に誕生したロイヤルオークや1976年誕生のノーチラスを彷彿とさせつつ、並行市場で両モデルよりもリーブナブルな価格で販売されている点です。

さて、ここで皆さんにご質問をさせて頂きます。いったいこの「ロレアート」は誰がデザインしたモデルかご存知でしょうか?

そうです。この八角形のベゼルに円を組み合わせたデザインとブレスレットが一体化された作り。わたしもこの業界に入って初めて「ロレアート」を見た時、間違いなく

ジェラルド・ジェンタ氏

がデザインしたモデル(ロイヤルオーク、ノーチラスのデザイナー)だろうと思いました。

しかし、実際は異なります。

結論から申し上げると、公式には発表されておらず、誰がデザインしたモデルなのか現在も分かっていません。(ロイヤルオークとノーチラスはジェラルド・ジェンタ氏デザインだとオーデマ・ピゲおよびパテック・フィリップから公表されています。)

一説によると、ロレアートのデザイナーはイタリア人建築家で、フィレンツェ大学建築学部教授、スーパースタジオの共同設立者のひとりだった”アドルフォ・ナタリーニ氏”が手がけたデザインだとも言われていますが、謎に包まれている点もこのモデルの魅力のひとつなのかもしれませんね。

余談ですが、彼がスーパースタジオ在籍時の1970年にザノッタ社から発表された「クアデルナ」のテーブルは、70年代を代表するデザインとして知られていて、ご存知の方もいるのではないでしょうか。Quaderna

、、、かなり「ロレアート」のテイストとは違う気がしますが、スーパースタジオ自体クリエイター集団ですので(笑)

と、かなり歴史についてのお話が長くなってしまいましたが、ここからおすすめモデルをご紹介していきたいと思います。

GIRARD PERREGAUX おすすめ8選

「ロレアート」には、スケルトンモデル、セラミックモデル、バンフォードとのコラボレーションモデルであるゴーストなどもありますので、オススメモデルを紹介しておきます。紹介しているのは42mmですが、やはり日本人の手首に馴染む38mmサイズがオススメです。

❶LAUREATO 42MM Ref.81010-11-431-11A

81010-11-431-11A

参考定価 1,364,000円(税込)

【出典】ジラール・ペルゴ

❷LAUREATO CHRONOGRAPH 42 Ref.81020-11-131-11A

81020-11-131-11A

参考定価 1,826,000円(税込)

【出典】ジラール・ペルゴ

❸LAUREATO SKELETON Ref.81015-11-001-11A

81015-11-001-11A

参考定価 3,949,000円(税込)

【出典】ジラール・ペルゴ

➍LAUREATO SKELETON CERAMIC Ref.81015-32-001-32A

81015-32-001-32A 参考定価 4,675,000円(税込)

【出典】ジラール・ペルゴ

➎LAUREATO GHOST(世界限定 45本)Ref.81005-32-733-UB7A

81005-32-733-UB7A
参考定価 1,683,000円(税込)

【出典】ジラール・ペルゴ

【INFINITY EDITION】

ここから残り3本は【INFINITY EDITION】を紹介いたします。

ブラックオニキスを使用し、非常にカッコイイので、お好みのメインコレクション(ロレアート、ヴィンテージ1945、1966)を購入検討されてみてはいかがでしょうか。

➏LAUREATO 42 MM INFINITY EDITION(世界限定 188本)Ref.81010-11-635-11A

81010-11-635-11A

参考定価 1,606,000円(税込)

【出典】ジラール・ペルゴ

❼VINTAGE 1945 INFINITY EDITION(世界限定 88本)Ref.25882-11-631-BB6B

25882-11-631-BB6B

参考定価 2,046,000円(税込)

【出典】ジラール・ペルゴ

❽1966 40 MM INFINITY EDITION(世界限定 188本)Ref.49555-11-632-BB60

25882-11-631-BB6B

参考定価 1,188,000円(税込)

【出典】ジラール・ペルゴ

まとめ

いかがでしたでしょうか。

ロイヤルオーク、ノーチラス、オーヴァーシーズなどブルー文字盤の人気が過熱しておりますが、今回ご紹介した「ロレアート」のブルー文字盤も、次に人気が出てくる筆頭モデルのような気がしています。

また「ロレアート」だけではなく「ヴィンテージ 1945/1966」という異なる魅力的なラインアップも同ブランドにはあり、最後に紹介したブラックオニキスを使用した限定モデル【INFINITY EDITION】も、生産本数が少なくオススメです。

中古市場では、現在であればまだ比較的買いやすい価格で購入することが可能です。手に入りにくくなる前に、『ジラールペルゴ』の時計をご購入検討されてみてはいかがでしょうか。

Text By Yoichiro Yamashita

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