【2021年最新版】機械式腕時計 ” オメガのおすすめモデル8選”

緊急事態宣言が延長されましたね…

新年度も近づき、人の往来も増えるこの時期だからこそ、引き続きお身体にはお気をつけくださいませ。

さて、昨年にスヌーピーモデルに特化したコラムを書かせていただきましたが、今回はオメガのおすすめモデル8選ということで書いていきたいと思います。冒頭の同ブランドの説明は前回のものを使わせていただきますがご容赦ください(笑)また、引き続き、2021年最新版ではございますが、年初ですので現時点での公式サイトに掲載されているモデルを紹介する形となります。

歴史と背景

1848年に時計師ルイ・ブランがスイスで工房を設立したことから歴史が始まったオメガ。1894年に、当時高品質のムーブメントであった「Cal.19 ライン」を発表し、「究極」という意味を込めて、ギリシャ文字の最後に登場する文字から「オメガ(Ω)」と命名されたことがブランドの由来となっています。その後1903年にそのオメガという言葉が社名として採用されました。オメガの種類は大きく4つのシリーズに分けられていて、これら4つのコレクションには、「スピードマスター」「シーマスター」「デ・ヴィル」「コンステレーション」があります。また、NASAや007、オリンピックなど、様々なコラボレーションが楽しいオメガですが、早速わたしが選ぶ8選を紹介していきたいと思います。

おすすめモデル①スピードマスター ファースト オメガ イン スペース Ref.311.32.40.30.01.001

こちらは1962年にスピードマスターが初めて宇宙へ飛び立ってから50周年(2012年)を迎えることを記念して発表されたモデルです。1962年10月3日、宇宙飛行士ウォルター・シラーを乗せたマーキュリー・アトラス8号が、ケープカナベラル空軍基地より打ち上げられ、地球を6周した際に着用していた時計から着想を得て、その初期モデルを再現したモデルです。月面着陸時に実際に着用されていた手巻きムーブメントCal.1861(48時間パワーリザーブ)が搭載されている点もポイントですね。裏蓋には“THE FIRST OMEGA IN SPACE”と“OCTOBER 3, 1962”の文字、そして当時のデザインを再現したシーホースが刻印されています。比較的買いやすい価格帯であること、ブロードアロー針やストレート針が多い印象のオメガの中でアルファ針を使用している点が個人的に好きな一本です。

311.32.40.30.01.001

参考定価 583,000円(税込)

おすすめモデル②シーマスター 300 1957トリロジー Ref.234.10.39.20.01.001

1957年に登場したクラシックタイムピースの三部作のひとつ、シーマスター300の60周年を記念して、オリジナルのCK2913をベースにした世界限定3,557本のモデルです。ブラックトロピカルダイヤルと称されるダイヤル、インデックスは経年変化したような風合いを再現しており、ヴィンテージ感が溢れていてカッコイイですね。両方向に回転するアルミ製のブラックベゼルも特徴で、リューズにはオリジナルモデルにもデザインされていた、その当時の類まれな防水性能を示すナイアードの刻印が入っています。搭載されているキャリバーは、Cal.8806でパワーリザーブは約55時間、15,000ガウスの耐磁性能を誇る高性能ムーブメントです。交換用のブラウンのレザーベルトとダークグレーのNATOストラップと工具が付属していて、1957年当時のオリジナルパッケージに着想を得た専用BOXのスペシャル仕様となっている点もファンの心をくすぐりますね。

参考定価 825,000円(税込)

別売りのNATOストラップ(ブラ⁠ックとグレ⁠ーの5本ストライプのポリアミド製ストラ⁠ップ 031ZSZ002045)に変えて、ジェームス・ボンド(スペクターモデル)のようにご使用いただくのを個人的にオススメいたします。スペクターモデルはプレミア価格がついていて手を出しにくい部分がありますが、ストラップだけなら参考定価 19,800円(税込)で購入することができますよ。

NATOストラップ

おすすめモデル③レイルマスター コーアクシャル マスター クロノメーターRef.220.10.40.20.01.001

正直、人気順でいうと、スピードマスター>シーマスター>レイルマスターかと思いますが、あえてレイルマスターを選んでみました。1957年に鉄道員や磁気の強い現場で働いている技師たちのために耐磁モデルとして開発されたモデルで、1957~1961年というわずかな期間だけ製造されたのですが、こちらはそのレイルマスターの復刻モデルです。レイルマスターの象徴的な三角のインデックスや鉄道をイメージしたヴィンテージ感あふれるロリポップのセンターセコンド針にはヴィンテージ調のスーパールミノヴァが塗布されています。ムーブメントにはマスタークロノメーター認定を受けたCal.8806を搭載していて、オリジナルモデルの耐磁性能が1,000ガウスだったのに対し、Cal.8806はその15倍にもなる15,000ガウスの耐磁性能になっています。またシーホースが描かれた裏蓋はオメガが特許を取得したナイアードロック機能(47度回すだけでロックされ、ネジのように繰り返し回す必要がない)がついています。

個人的に、こちらの縦方向にブラッシュ加工が施されたブラック文字盤がカッコイイので好きなのですが、シルバー文字盤、ブルー文字盤もあります。Ref.220.12.40.20.03.001はブルー文字盤でデニムのような風合いの文字盤とデニムストラップ仕様にオレンジ針となっており、洋服の系統によってチョイスしてみても面白いのではないでしょうか。わたしは通勤の電車や街角でも着用されている方を見たことがありませんので、人と被りたくないという方にもオススメいたします。

220.10.40.20.01.001

【出典】オメガ

参考定価 616,000円(税込)

おすすめモデル④スピードマスター ムーンウォッチ キャリバー321 Ref.311.30.40.30.01.001

こちらは2020年に発売された、ムーンウォッチ以前の3rdモデル(通称エド・ホワイト)を再現したオメガ スピードマスター キャリバー321 クロノグラフです。1965年の米国初の宇宙遊泳で宇宙飛行士エド・ホワイトが着用したモデル同様、第3世代のスタイルから着想を得たデザインとなっています。ポリッシュ仕上げのブラックセラミック製ベゼルは、ホワイトエナメルのタキメータースケール、ブラックダイヤルが特徴となっています。55時間パワーリザーブを備えた、有名なキャリバー321の復刻版である手巻きムーブメント「Cal.321」が搭載されています。スピードマスターでCal.321を搭載したモデルのうち、シースルーバックを採用したのは実はこちらが初となります。39.7mmというケースサイズも使いやすい大きさですね。近年、セラミック製ベゼルが主流となりつつありますが、こちらのベゼルの質感や色目が非常にカッコイイのでオススメです。ちなみに某正規店に伺い直接聞いたのですが、まだ予約はできるようです。ただし、4年待ちという案内がありました(笑)狙っている方は是非お早めに正規店にて予約してくださいね。

現在、当店にこちらの時計の在庫がございます。国内外問わず、現在あまり市場に供給されていないようです。セドナゴールドのキャリバーが美しいこちら、ご興味ある方は是非ご覧ください。

スピードマスター ムーンウォッチ キャリバー321

参考定価 1,661,000円(税込)

おすすめモデル⑤スピードマスター シルバー スヌーピー アワード 50周年記念  Ref.310.32.42.50.02.001

はい、みんな大好き、スヌーピーモデルです(笑)

オメガの宇宙探査への貢献を称え、1970年にNASAの宇宙飛行士から贈られたシルバースヌーピーアワードに敬意を表し、その50周年を記念して制作されたモデルです。このモデル最大の特徴でもある、クロノグラフと連動するマジックハンドの先端には宇宙船に乗ったスヌーピーがあしらわれています。このスヌーピー、クロノグラフ機能が使用されると回転し、まるでスヌーピーが月を旅行しているかのような動きを眺めることができます。ワクワクする仕掛けですね!また、地球をかたどったディスクも時計のスモールセコンドに連動して1分間に1回転し、地球の自転を表現しています。ブルーパンダ、可愛いですね。限定ではないようですが、参考定価は 1,133,000円とブレスット仕様でもないのに高い…。しかし非常に人気になりそうで、既にコミットのお客様でも予約しているという声を多数聞いております。某正規店でこれまた聞いた話によると、既に予約は受け付けておらず、順番待ちが100名近い店舗もあるようです。オメガ×スヌーピーおそるべし。

【2020年度版】機械式腕時計 ”オメガのおすすめモデル スヌーピーアワード”

【出典】オメガ

参考定価 1,133,000円(税込)

おすすめモデル⑥スピードマスター グレーサイド オブ ザ ムーン“メテオライト”  Ref.311.63.44.51.99.001

メテオライトというと真っ先にロレックスのデイトナが思い浮かぶのですが、こちらのオメガのメテオライト文字盤も負けず劣らず美しいです。先史時代(文献や記録が存在せず、考古学、地質学などでその時代を理解、研究しなければならない時代)のナミビアに落ちたとされるギベオン隕石が使用されています。網目状のウィドマンシュテッテン構造(鉄隕石の断面に見られる結晶構造で、鉄とニッケルを多量に含むオクタヘドライト型隕石においてみられる特有の構造)を確認することができ、ひとつひとつの時計によって印象や風合いが異なる点も石系の文字盤の魅力です。44.25mmとケースサイズが大きいのが少し気になるところですが、グレーセラミック製ケースとオメガ独自の18KRGセドナゴールドのベゼルが非常にカッコイイです。コラムホイール機構搭載クロノグラフムーブメントCal.9300は、アラベスクのコート・ド・ジュネーブ装飾が施されています。チタン製フォールディングバックル仕様と尾錠仕様がありますが、使い勝手を考え前者をオススメいたします。

【出典】オメガ

参考定価 1,749,000円(税込)

おすすめモデル⑦スピードマスター ムーンウォッチ プロフェッショナル Ref.310.30.42.50.01.001

こちらは2021年の新作です。文字盤のレイアウトは先代のCal.1861に似ていますが、新文字盤はヴィンテージにインスパイアされたステップダイヤル(内側の文字盤がミニッツトラックにつながる部分に段差がある)仕様となっています。また、こちらのスピードマスターの風防は、ヘサライトガラスとサファイアクリスタルの仕様がありますが、ヘサライトとはプレキシガラス(アクリル)のことです。皆さまもご存じのように、ロレックスのヴィンテージ系でも使われていて、ヘサライト風防にはサファイアクリスタルにはない、固有の光沢や柔らかい印象、優しい雰囲気とぬくもりがあるような気がしていて好きです。ドーム風防というのもポイントですね。現代の腕時計はサファイアクリスタルの風防を採用しているモデルが多いですが、ヘサライトガラスをオススメいたします。下一桁の数字が異なる、Ref.310.30.42.50.01.002がサファイアガラス仕様となります。

310.30.42.50.01.002

【出典】オメガ

参考定価 847,000円(税込)

おすすめモデル⑧東京2020 スピードマスター コレクション  Ref.522.30.42.30.04.001

2020年オリンピ⁠ック東京大会の開催まで2年を切⁠った2018年⁠、オフ⁠ィシ⁠ャルタイムキ⁠ーパ⁠ーであるオメガが発表した東京五輪限定モデルです。オパリンシルバ⁠ーのダイヤルにブラ⁠ックのサブダイヤル⁠というパンダダイヤル、ブラックのアルミニウム製ベゼルの組み合わせが非常にカッコいいモデルです。パンダ文字盤の魅力は、男性ならば一度は心動かされる、それで相違はないですよね?(笑)ケ⁠ースバ⁠ックには、2020年オリンピ⁠ック東京大会のロゴがエンボス加工で施されています⁠。2018年の新作で、東京オリンピック開催記念モデルとなっており、日本限定2020本のモデルです。ほとんどのお店で完売とのことですが、価格.コムの掲示板によると、2021年1月の購入報告もありますので、気になる方は問合せをしてみても良いかもしれませんね。コロナウィルスの影響もあり、2020年にオリンピックを開催することができませんでしたが、一日も早く正常化するよう願うばかりです。そういった想いも込めて、最後にこちらのモデルを紹介して締めくくりたいと思います。

参考定価 693,000円(税込)

まとめ

いかがでしたでしょうか。

定番モデルを中心にピックアップしてみましたが、気になる商品はありましたか?今後もコラボレーションモデルが出てくると思いますし、そういった面でも益々注目していきたいブランドです。

Text By Yoichiro Yamashita

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