【世界一の顔芸】ジム・キャリーの腕時計 ~Actor’s Watch #95~

映画やテレビなどで俳優が着用した時計にフォーカスする「Actor’s Watch」。
第95弾の今回は、「ジム・キャリーの腕時計」をお送りします。

*出典元:https://www.pinterest.jp/

キレキレの顔芸を武器に20代の頃から多くのコメディ番組の常連となり、キャメロン・ディアスと共演した映画『マスク』(1994)で大ブレイク。「ラバーフェイス」と呼ばれる変幻自在の変顔とオーバーアクションで一世を風靡したジム・キャリー

その後、『トゥルーマン・ショー』(1998)や『マン・オン・ザ・ムーン』(1999)と2年連続でゴールデングローブ主演男優賞の栄冠に輝くなど、コメディ以外の作品でも数多の傑作をものにしているジム・キャリーですが、近年は大ヒット作『ソニック・ザ・ムービー』(2020)の悪役、ドクター・ロボトニクの声を担当するなど、声優としても大活躍。

今回は、彼が劇中で着用した腕時計に注目して参ります。

エース・ベンチュラ

ACE VENTURA: PET DETECTIVE(1994)

*出典元:https://tv.apple.com/

動物の事ならなんでもお任せのペット探偵、エース・ベンチュラ(ジム・キャリー)のもとに、行方不明となったイルカの捜索依頼がくる。消えたイルカは地元のアメフトチーム「マイアミ・ドルフィンズ」のマスコット。

捜索を開始したエースは、さっそく天才的な勘観察眼を発揮。イルカが消えたプールで小さな宝石のカケラを見つけるが、それは10年前にドルフィンズが優勝した時の記念指輪の一部分と判明する。イルカ誘拐犯は優勝メンバーの誰かであると睨んだエースは、当時の集合写真を手掛かりに、選手一人一人を訪ねて事件解決を目指すのだった。

*出典元:https://quotesgram.com/

動物をこよなく愛するペット探偵の活躍を描いた、ジム・キャリーの出世作『エース・ベンチュラ』(1994)。本作が彼のエンターテイナーとしての知名度を一気に高め、次作の『マスク』での大ブレイクを導いたといっても過言ではないでしょう。

本作で彼が身に着けている腕時計は、TIMEX イージーリーダー(Ref.不明)。数千円の安価なクォーツウォッチです。自分のことより飼っている動物を優先するエース・ベンチュラ。そんなに金回りも良さそうには見えませんので、このような腕時計を着けているのが自然に感じられます。また、動物好きの中には革ベルトを嫌う人も少なくありませんので、ベルトタイプではなく、ブレスレットが選ばれたのかもしれません。

ケーブルガイ

THE CABLE GUY(1996)

*出典元:https://techstory.in/

彼女と別れて引っ越すことになったエリートビジネスマンのスティーブン(マシュー・ブロデリック)。新居にケーブルテレビを設置する為、配線工事の「ケーブルガイ」を呼と、やって来たのはやたらと馴れ馴れしくも親切な工事人(ジム・キャリー)。

教えてもらった恋愛アドバイスで彼女とヨリを戻し、大喜びのスティーブン。それを切っ掛けにケーブルガイとの友達づきあいが始まる。しかし毎日のように家にやって来ては距離を詰めてくるケーブルガイに恐怖を感じ始めると、スティーブンは絶交を宣言。するとその翌日から、ケーブルガイによる嫌がらせの日々が始まった。

*出典元:https://www.watchcrunch.com/

始めは親切だったケーブルTVの工事人が、次第にストーカー化してエリートビジネスマンを恐怖に陥れるホラーコメディ『ケーブルガイ』(1996)。得意の変顔やオーバーアクションを、コメディ演技ではなく「危ないサイコ野郎」のキャラクター表現に活かした、センスが光る一本です。

本作でジム・キャリーが着用している腕時計は、カシオ G-SHOCK(Ref.DW-002J。いかにも工事人らしい堅牢性あふれる一本です。ストーカーが身に着けているという先入観で見ると、ケースサイドの赤いボタンも、何となく危険を知らせるシグナルのように思えてきます。

フィリップ、きみを愛してる!

I LOVE YOU PHILLIP MORRIS(2010)

*出典元:https://www.imdb.com/

妻子と幸せに暮らしていたスティーブン(ジム・キャリー)は、自動車事故で重傷を負いながら一命を取り留めると、自分らしく生きることを決意する。同性愛者であることをカミングアウトした彼は妻と離婚して同性愛者の恋人と暮らし始める。しかし浪費がたたって小さな詐欺事件を起こした彼は逮捕され、刑務所暮らしとなってしまう。

刑務所でイケメン受刑者のフィリップ(ユアン・マクレガー)に一目ぼれし、恋人同士となった二人。やがて出所したスティーブンは、弁護士を装ってフィリップを保釈させたり、仕事先では会社の金を横領するなど、詐欺師としての生活に染まっていく、、、。

*出典元:https://www.flickr.com/

複数の詐欺を働き、4回もの脱獄を重ね、現在は刑期167年という重罪犯として刑務所に収監されているスティーブン・ラッセル。同性愛者であり、IQ169の天才詐欺師でもある彼をジム・キャリーが演じた実録犯罪ドラマ『フィリップ、きみを愛してる!』(2009)では、彼の腕にタグホイヤー リンク(Ref.WT1352.BD0559が着けられています。

特徴的なブレスデザインがエレガンスを感じさせ、タグホイヤーの男らしいイメージも兼ね備わった「リンク」。そこにコンビ素材のラグジュアリーな雰囲気が加味され、キャラクターにピッタリの雰囲気が醸し出されています。

空飛ぶペンギン

Mr.POPPER’S PENGUINS(2011)

*出典元:https://www.thenewtowntheatre.com/

トム・ポッパー(ジム・キャリー)は不動産会社に勤めるエリートビジネスマン。しかしビジネス優先で生きてきた彼は妻に愛想を尽かされて離婚、子供たちとの関係も険悪になってきた。そんなある日、彼の元に大きな贈り物が届く。長年行方不明になっていた父から届いた荷物の中には、6羽の生きたペンギンたちが入っていた。父は南極で亡くなっており、ペンギンたちはその遺産だった。

突然に巻き起こったペンギンとの共同生活に混乱するが、そんな暮らしの中で次第に家族との絆を取り戻していくトム。しかしペンギンの世話で仕事がままならなくなった彼は、上司から解雇通告され、泣く泣くペンギンを動物園に渡してしまう、、、

*出典元:https://productplacementblog.com/

1930年代のアメリカ。ペンギンが大好きなペンキ屋が巻き起こす騒動を描いた児童書『ポッパーさんのペンギン』を原作に、現代を舞台に大人も楽しめるおとぎ話にアレンジしたファンタジーコメディ映画『空飛ぶペンギン』(2011)。

本作で、家族から愛想を尽かされた仕事人間のポッパー氏を演じるジム・キャリーが着けているのは、ロレックス サブマリーナー デイト(Ref.16613。コンビの青サブマリーナーです。腕時計がアップになるシーンが無いのでハッキリとは断言できませんが、着用している画像を見る限り、文字盤がバイオレットに見えなくもない一本。不動産業界のエリートビジネスマンという役柄だけに、腕時計の資産性などにも精通している設定なのかもしれません。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
コメディアンから、個性派俳優としての脱皮に成功したジム・キャリー。
最近では得意の顔芸を封印し、シリアスな役柄を演じることも多くなっています。

*出典元:https://reelgood.com/

破天荒な「おバカ」キャラを得意としていた彼も、いまや還暦。今まではアカデミー賞レースとは無縁だった彼ですが、近年のシリアスな演技は評価も高く、良い作品に巡り合えばオスカー受賞も夢ではないように思えます。

レッドカーペットでのタキシード姿の写真などもあまり見かけないジム・キャリーですが、今後はそういった機会も増えていくのではないでしょうか?そういったシーンで彼がどのような腕時計を着けてくれるのか非常に楽しみです。

ではまた!

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