【2021年度版】機械式腕時計 ” ブレゲの人気おすすめモデル8選”

東京では桜の花もすでに散ってしまいましたが、春が感じられる陽気になってきましたね。早く気兼ねなくお花見ができる時勢になるよう願うばかりですが、引き続き、みなさま体調にはお気をつけください。

特にこれからは暑くなってきます。マスク着用時には、心拍数や呼吸数、血中二酸化炭素濃度、体感温度が上昇して身体に負担がかかることや、マスクを着用していることから喉の渇きをあまり感じないこともあるようです。高温多湿の環境下でのマスク着用は、熱中症のリスクが高まることから注意が必要なようですので、暑さを極力避け、こまめに水分を摂取するなど、熱中症予防もしてくださいませ。

さて、今回のコラムは、ブレゲを取り上げたいと思います。内容は、現行モデルや当店で取扱いをしたモデルを含めての8選とさせていただきます。

『ブレゲ』とは

『ブレゲ』は、1775年にアブラアン・ルイ・ブレゲがフランスのパリで創業した時計メーカーで、現在でもパテック・フィリップ、ヴァシュロン・コンスタンタン、オーデマ・ピゲ、ランゲ&ゾーネとともに世界5大時計のひとつに数えられている伝統ある時計ブランドです。

天才時計技師といわれたアブラアン・ルイ・ブレゲは、パーペチュアルカレンダー、トゥールビヨン、ミニッツリピーター、ひげゼンマイ、パラシュート耐衝撃機構といった、現代の高級腕時計に搭載されている機構の数多くを発明し、他の時計メーカーに大きな影響を与えました。現在の腕時計に搭載されている機構の約70%を発明、改良したと言われており、時計業界のレオナルド・ダ・ヴィンチとも称されています。

『ブレゲ』は複雑機構のみならず、デザイン面でも非常に特徴があるブランドで、ギョーシェ彫り、クル・ド・パリ(鋲打ち模様)、ソレイユ(放射状に直線を連ねる)、市松模様(ダミエ)、フランケ(波紋を連ねる)など多様なモチーフを用いています。『ブレゲ』創業時に誕生したとされるブレゲ針(穴が開いている、先端が月を思わせるデザイン)も有名ですね。また、ブレゲ数字と呼ばれる独特なインデックスも『ブレゲ』の特徴となっています。ケース側面にはコイン(例えば50円硬貨)のようにギザギザさせた装飾を施していて、これもコインエッジ装飾と呼ばれ、皆さんしっている時計用語のひとつかと思います。

動向

アブラアン・ルイ・ブレゲの死後は創業家で二代に渡り経営されていましたが、その後はフランスの宝石細工商ショーメなどによりM&Aが繰り返され、1999年にスウォッチ・グループがレマニアと『ブレゲ』を買収しました。現在もそのスウォッチ・グループに属しています。

愛用者の中にはイギリスのビクトリア女王やイタリアの作曲家ロッシーニ、マリー・アントワネット、ナポレオン・ボナパルト、ナポリ王妃、ロシア皇帝アレクサンドル、イギリス国王ジョージ4世といった名だたる著名人もいたとされ、当店で取り扱いをしたレギュレーター(Ref.1747)のケースバックには歴代の有名顧客48人の名前が記されていました。

ブレゲ クラシック レギュレーター【300本限定】-4

伝統ももちろんですが、技術力と革新性、信頼を裏付ける、何よりの証拠のように思えます。

では早速、そんな『ブレゲ』の人気おすすめモデルを紹介していきたいと思います。

おすすめモデル①マリーン Ref.5817ST/92/5V8

1本目にご紹介するのは、2008年の新作モデル、『ブレゲ』らしい針やインデックス、ギョーシェ彫りされた文字盤、ケース側面に施されたコインエッジ装飾など、 『ブレゲ』の魅力がたっぷり詰め込まれたマリーンⅡです。

マリーンⅡはラグジュアリースポーツウォッチですが、『ブレゲ』らしいクラシカルな表情も持ち合わせていて人気のモデルです。こちらは、カレンダー部分が文字盤と同色の黒色になっており、白文字のデイト表示で視認性を高めたビッグデイト仕様です。ケースはシースルーバックになっており、美しく仕上げられたムーブメントを眺めることができます。クラシカルでありながら『ブレゲ』の伝統が詰め込まれているモデルですね。

実は2017年からマリーンの外観は刷新されており、現行モデルよりも従来モデルを好まれる方も少なくないです。ケースと一体化したラグ、溝の間隔が広がった側面のフルート装飾、波状の装飾に囲まれたイニシャルBをあしらうリュウズなどが新しい仕様になっています。

Ref.5817ST/92/SM(参考定価 2,156,000円)のステンレスブレスレットモデルは使い勝手もよく、ラバーベルトを購入して使うのもオススメです。

5817ST925V8

【出典】ブレゲ

参考定価 1,848,000円(税込)

おすすめモデル②マリーン Ref.5817BR/Z2/5V8

続いては、先程ご紹介したマリーンⅡのローズゴールドモデルで、フランス海軍のマリンクロノメーター(航海用精密時計)にヒントを得てデザインされています。実はスポーツタイプのブレゲ針には夜光が塗布されおり、ステンレスモデル同様、ブレゲ針やインデックスなど非常に魅力あるモデルです。

マリーンはラバーベルト仕様の為、スポーティーなモデルに思えますが、渦を巻くようなギョーシェ文字盤は深いグレーを採用し、ピンクゴールドとも相性が良く、ステンレスモデルとは異なる上品さがあります。

以前当店で取り扱った際に、オーダーメイドで作ったカミーユ・フォルネ製の革ベルト(ブラック)が付属していていたことがありましたが、革ベルトに仕様を変えて使うのも高級感があってオススメです。ムーブメントはフレデリック・ピゲ社製ベースのキャリバー517GGを搭載しています。

【出典】ブレゲ

参考定価 2,618,000円(税込)

おすすめモデル③マリーン ラージデイト Ref.5817ST/12/5V8

はい、三本目もマリーンです。(笑)

シルバー文字盤にブルーの針とインデックスは高級感がありつつ爽やかな印象のステンレススチールモデルで、夏にぴったりの配色だと思います。こちらは、残念ながら2018年に生産終了となってしまいましたが、ケース径が39mmということで使い勝手も良いサイズ感です。

新型の5517ケースのマリーンにはキャリバー777Aが搭載されており、パワーリザーブが約55時間となっているのに対し、5817ケースはキャリバー517Gが搭載され、パワーリザーブは約65時間となりました。このあたりもオススメ出来る点です。

現行のマリーンはケース径が大きくなっていますので、特に日本人の方や、華奢な体型の方々には、こちらのサイズをお薦めいたします。

【出典】ブレゲ

参考定価 1,848,000円(税込)

おすすめモデル④トラディション Ref.7057BB/11/9W6

1796年、アブラアン・ルイ・ブレゲがスースクリプション(時計の製作依頼と手付金を先に一部もらい、その手付金をもとに材料を調達、時計の製作を始める、いわゆる注文販売)という手法を取り入れたモデルが存在したのですが、こちらはそのモデルに着想を得て開発されたトラディションというモデルです。

香箱をムーブメントの中心に配置し、テンプなどをその周囲に配置した特徴的なモデルで、テンプへの衝撃を和らげるパラシュート機構を搭載しています。ブレゲ初期のムーブメントから着想を得たイカリモチーフのローターは、機械式時計好きにはたまらないデザインですね。

【出典】ブレゲ

参考定価 3,388,000円(税込)

おすすめモデル⑤クラシック エクストラフラット Ref.5157BR/11/9V6

続いてご紹介するのは『ブレゲ』の伝統的な技術やデザインを集約させたクラシックの中でも、さらに薄型のモデルです。こちらは、新たに2018年の新作としてローズゴールド仕様で登場しています。

コインエッジが施されたケースサイド、繊細なギョーシェ装飾がされたシルバー仕上げ文字盤、鮮やかなブルーのブレゲ針と、二針で究極にシンプルな見た目ながら『ブレゲ』のクラシックな魅力が存分に楽しめる1本です。シースルーバックになっているケースからは、5.45mm薄型オートマチックムーブメント「502.3」を眺めることができ、自動巻きローターは非常に高級感のある仕上がりとなっています。

『ブレゲ』ならではの特徴のひとつですが、ローマン数字の12を挟んで刻まれたシークレットサインがあり、これは偽造品が出回ることを予見したアブラアン・ルイ・ブレゲが考案したとされています。

5157BR119V6

【出典】ブレゲ

参考定価 2,233,000円(税込)

おすすめモデル⑥クラシック スモールセコンド Ref.7147BB/12/9WU

6本目は、Ref.5140の意匠を受け継いだ、2016年発表のRef.7147です。Ref.5140とは異なり、シースルーバック仕様になったため、シリコン製アンクルのインバーテット・インラインスイスレバー脱進機と、ひげゼンマイ仕様の自動巻きムーブメントCal.502.3SDの動きを眺めることができます。

一般的に機械式のムーブメントは、薄型ほど製造が難しいとされているので、こちらのムーブメントは『ブレゲ』の高い技術力を体現したキャリバーであることがわかります。

デザインは、5時位置にスモールセコンドを配した、シンプルでクラシックな三針モデルで、ブルースチールのブレゲ針を使用しているモデルとなっています。

7147BB129WU

【出典】ブレゲ

参考定価 2,563,000円(税込)

おすすめモデル⑦タイプXXI Ref.3817BR/Z2/3ZU

続いては、1955年にフランス海軍からの要請で、航空隊用に開発されたパイロットウォッチ、アエロナバル「タイプXX」の後継モデル「タイプXXI」です。

2018年に世界限定111本で発表され、42mmの18Kローズゴールドケース×グレー文字盤の組み合わせが、存在感と高級感を放っております。

ムーブメントは、フライバック機能付きクロノグラフCal.584Q/2が搭載されています。通常の「タイプXXI」と異なる点は、裏蓋がシースルーバック仕様となっている点で、ムーブメントを堪能することができることです。

写真はRef.3810BR/92/9ZU

参考定価 3,058,000円(税込)

おすすめモデル⑧マリーン・クロノグラフ Ref. 5827BR/Z2/5ZU

最後にご紹介するのは『ブレゲ』最大の特徴ともいえるブレゲ針や、海の渦を連想させる文字盤の手彫りギョーシェ彫りなど、非常に綺麗な仕上がりで『ブレゲ』の伝統を継承したスポーツモデルです。

シースルーバックからは自動巻きのCal.583Q/1を眺めることができ、42mmのケースサイズにスポーティーさと上品さを持ち合わせた1本です。

フランス海軍のマリン・クロノメーター(航海用精密時計)の製造者としてアブラアン・ルイ・ブレゲが築きあげた偉大な遺産からヒントを得たマリーンウォッチで、海を連想させるギョーシェや波を連想させるローターなど、職人が1本1本手作業で彫り込んだ装飾には細部までマリーンらしい、『ブレゲ』らしい仕上げが施されています。

端整なデザインと高い視認性、そして上品なディテールを備えながらも、日常使いに耐えうる屈強さも備えているため、オンオフを問わず活躍してくれるオールマイティーな1本です。

ブレゲ マリーンⅡ クロノグラフ1

【出典】ブレゲ

参考定価 3,751,000円(税込)

まとめ

いかがでしたでしょうか。

伝統を踏襲したクラシックなデザインと、『ブレゲ』が開発した様々な機構は、他のブランドとは一味違う魅力を持っています。

なかなか定価では簡単に手が届くブランドではありませんが、二次流通市場では比較的買いやすい価格帯のモデルもございます。気になる方は是非とも一度ホームページを覗いてみて下さい。

また、当店コミット銀座では『ブレゲ』の預かり販売も強化しておりますので、ご売却をご検討の方はお気軽にご相談ください。

Text By Yoichiro Yamashita

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