2023年度版

二次流通市場における価格相場《第７回》

【A.ランゲ＆ゾーネ】編

皆さんは二次流通市場における高級腕時計の価格相場をどの程度知っていますか？毎日のように時計屋各社のデータを見ているのであれば「全て分かる！」という方もいらっしゃるかもしれませんが、そのような時間を設けることは不可能に近く、そんな方はそうそういないかと思います。（毎日調べている愛好家の方は大目に見て下さい（笑））更に言えば、時計初心者の方にとっては「高級時計は買いたいけど、正直幾ら必要になるのか見当もつかない」なんて方も多いはずです。

そこで本記事では、当店における”過去１年間“の平均販売価格に基づいて、各モデルが「どの程度の価格で売れているのか」＝「どの程度の価格で購入できるのか」をお伝えしていきたいと思います！第７回目となる今回は【A.ランゲ＆ゾーネ】の『ランゲ１』『サクソニア』『ダトグラフ』『1815』にフォーカス！あくまで目安にはなりますが、是非とも最後までご覧いただき、ご参考ください！

『ランゲ１』平均販売価格

1994年の【A.ランゲ＆ゾーネ】復活を象徴するコレクションとして知られている『ランゲ１』。ここでは、金無垢モデルをご紹介していきます！

『ランゲ１』金無垢モデル

＊出典元：https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/a-lange_and_sohne/lange1-295626/
＊写真は「Ref.191.032」

２つのインダイヤルに、パワーリザーブ、アウトサイズデイトという黄金比率に基づいたデザインが特徴的な『ランゲ１』。見た目の美しさはもちろんのこと、視認性も高く、リューズ操作で秒針を止められる”ストップセコンド機能”も搭載していますので、実用的な設計にもなっております。数多く存在するドレスウォッチの中でも異色の存在感を放つことから、「他の人と被らない時計がほしい」「時計好きにこそわかる時計がほしい」などとお考えの方に、特におすすめしたい１本です。

『サクソニア』平均販売価格

同ブランドの中でもエントリーモデルに位置し、『ランゲ１』とともに復刻コレクションの一つとして1994年に発表された『サクソニア』。ここでは、金無垢モデルをご紹介していきます！

『サクソニア』金無垢モデル

＊出典元：https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/a-lange_and_sohne/saxonia-thin-247100/
＊写真は「Ref.201.027」

【A.ランゲ＆ゾーネ】創業地の“グラスヒュッテ”が位置する”ドイツ・ザクセン州”が、名前の由来となっている『サクソニア』。洋銀製のパーツ、４分の３プレート、テンプ受けのハンドエングレービングなど、ランゲならではの特徴を持ちながらも、入手しやすい価格帯であることが魅力の１つです。クラシックでシンプルなデザインのモノから、アウトサイズデイトやクロノグラフ、ムーンフェイズを搭載し、デザインに凝ったモノまでバリエーション豊富に取り揃えられておりますので、お好みのモデルが見つけやすいのではないでしょうか。

『ダトグラフ』平均販売価格

『サクソニア』の派生モデルとして1999年に登場した『ダトグラフ』。ここでは、金無垢モデルをご紹介していきます！

『ダトグラフ』金無垢モデル

＊出典元：https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/a-lange_and_sohne/datograph-290630/
＊写真は「Ref.403.035」

“世界最高峰のクロノグラフ”とも称される多機能クロノグラフを搭載し、【A.ランゲ＆ゾーネ】の技術力が強く感じられる『ダトグラフ』。デイト表示にクロノグラフ、タキメーターなどの機能を搭載した文字盤は、主張が強すぎかと思いきや、着用してみると意外にスッキリとした印象を与えてくれます。また、同モデルの特徴的な機能の一つ“プレシジョンジャンピングミニッツカウンター”（クロノグラフを作動させてから60秒が経過すると、60秒ジャストの位置で積算計の目盛りが動く仕組みのこと）の正確さは唯一無二と言えるでしょう。ランゲの優れた技術力を体感したいという方に是非おすすめしたいモデルです。

『1815』平均販売価格

【A.ランゲ＆ゾーネ】の創業者”アドルフ・ランゲ”の生誕年を名に冠した『1815』。ここでは、金無垢モデルをご紹介していきます！

『1815』金無垢モデル

＊出典元：https://www.commit-watch.co.jp/buyer/watches/mens/a-lange_and_sohne/1815-254775/
＊写真は「Ref.414.026」

【A.ランゲ＆ゾーネ】の伝統的な要素を数多く引き継いでいる『1815』。アラビア数字や線路をイメージしたレイルウェイモチーフの分目盛りなど、昔のモデルを彷彿とさせる要素を取り入れている為、受け継がれてきた意匠を感じることができます。また、搭載ムーブメントも同ブランドならではの、洋銀製の４分の３プレートやハンドエングレービング入りテンプ受け等が採用され、職人の技が光る作りとなっています。既に同ブランドのモデルを１本でも持っていらっしゃる方でも、是非一度手に取ってみていただきたいモデルです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

時計の販売価格というのは、その時のトレンドや需要と供給のバランス、個体の状態や希少ポイントの有無、年式や付属品の有無など、様々な要素によって大きく変わってきます。要するに、色々な要素が絡み合って決まる販売価格なのですが、おおよその販売価格を知っておくことで、ご自身でどの程度の資金が必要になるか、目標を立てることはできるかと思います。

今後も、他の商品の目安についてもご紹介していければと思いますので、是非お楽しみにお待ちください！

今回も、本記事がご購入の意思決定における一助となれば幸いです。