【時計とファッション】カール・ラガーフェルドが愛したオーデマ ピゲ ロイヤルオーク ”ジャンボ ”

カール・ラガーフェルド(※以下:ラガーフェルド)は、長年ファッション界を牽引し、ファッションはもちろん、アート、デザイン、ポップカルチャーに多大な影響を与え、まさにファッションデザイナーの”レジェンド”と呼ばれるに相応しい人物です。

世界的なブランド「シャネル」「フェンディ」「クロエ」のクリエイティブディレクターとして数多くのデザインを手がけ、自身のシグネチャーブランドのデザインや、アート・プロジェクトでも業績を残したことでも知られています。

今回は、そんなラガーフェルドが『愛用した腕時計』をご紹介させていただきます。是非、最後までご覧ください。

カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)  1933年9月10日〜2019年2月19日
ドイツ ハンブルク出身のファッションデザイナー・写真家

モノクロ写真に写る黒く輝く腕時計

*カール・ラガーフェルド 1979年 引用元*WatchProSite

今日において、オールブラックの時計はそれほど珍しいものではありませんが、実はオールブラックの時計は、1972年に世界で初めてポルシェ・デザインが作ったと言われています。

そして、写真にあるドレスシャツの袖上から着用する腕時計こそが、ラガーフェルドが愛用したオールブラックのオーデマ ピゲ ロイヤルオーク”ジャンボ”「Ref.5402ST」

、、、!?

オールブラックのロイヤルオーク”ジャンボ”!?

しかもこの腕時計は約45年前のものですので、、、1975~76年ごろ

、、、

そうです。ラガーフェルドが着けているオールブラックの”ジャンボ”は、量産モデルではなく、オリジナルの黒文字盤に合わせて、ケースとブレスをブラックにカスタマイズしたものでした。この当時からカスタマイズをするセンスには驚きですね。

引用元*WatchProSite

ラガーフェルドは人生のほとんどの期間、黒か白の腕時計しか着用しなかったと言われています。その中で、1970年代半ばからこの時計を所有し着けていることは、インタビュー記事や映画の中で見ることができ、この時計をとても愛用していたことがわかります。

ドキュメンタリー映画「Lagerfeld confidential」(2007年)のオープニングシーン
引用元*WatchProSite

12xxのシリアルを持つA番(1973年製頃)

引用元*WatchProSite

この通称”ジャンボ”のシリアル「12xx」は、1973年製頃のA番ロイヤルオークであり、イタリアに出荷されていたものであることは分かっています。しかし、どのような経緯でオールブラックにカスタマイズされたかは詳細不明です。謎は深まりますが、経年変化によってブラックにコーディングされた部分が剥がれ、ステンレスが見えてきたベゼル部分は、エイジングされて初めて良さが発揮するような、計算された美しさを感じます。

それにしても初期”ジャンボ”の黒文字盤自体が珍しく、大変希少なモデルですね。

■MINI COLUMN■
オーデマ ピゲが公式にブラックPVDモデルをリリースしたのは、1999年に限定500本で登場したオフショアクロノグラフ初の限定モデル「Ref.25770SN.OO.A001KE.01」でした。 映画『エンド オブ デイズ』のアーノルド・シュワルツェネッガーのために作られたモデルです。

ロイヤルオーク”ジャンボ”「Ref.5402ST」とは

1972年に誕生したロイヤルオークは【 高級時計の常識を覆す 】と、話題となった世界初のステンレス製ラグジュアリースポーツウォッチです。

天才時計デザイナーといわれるジェラルド・ジェンタ氏がデザインし、シンプルな二針、3時位置の日付、小さな四角いギョーシェ彫りがたくさん並ぶ“プチ・タペストリー”文字盤、控え目な6時位置のAPロゴが特徴です。

こちらの初代ロイヤルオークは、当時としては大きいとされる”39mm”のケースサイズを採用したことから、通称「ジャンボ」と呼ばれ、ジャガールクルト製の超薄型ムーブメント「Cal. 2121」を搭載し、防水性を50m備えながらも、厚さ僅か8mmという前衛的、且つ革新的な腕時計です。

製造年はシリアルA番~D番まで存在し(最初のロット”無印”は5402”SA”)、そのどれもが今となっては入手困難で、高い希少価値を誇ります。

現在は、2012年にロイヤルオーク生誕40周年を記念して”エクストラシン”が発表され、ファースト・ロイヤルオーク「Ref.5402ST」通称”ジャンボ”を忠実に再現し、人気を集めています。

最後に

カール・ラガーフェルドの腕時計の着こなしにも衝撃を受けましたが、当時も現在もロイヤルオークは革新的な1本ということに変わりはありませんね。

一方で、腕時計を”カスタマイズ”するという概念は、もしかするとラガーフェルドが最初に創出したのかもしれません。デザイナーとして数々のモノを生み出し、腕時計にまで拘った”モードの皇帝”と呼ばれる所以はこういったあたりも一役買っているのでしょう。

最後になりますが、オーデマ ピゲ ロイヤルオーク ”ジャンボ”「Ref.5402ST」が、タイムリーに先日入荷してまいりました。*2021年4月28日時点

こちらの製造年はB番(1970年代後半頃)。APロゴが6時位置にある初期ダイヤルに加え、針・インデックスは若干細く、交換されていないトリチウム針を備えたオリジナル仕様です。

詳しくはこちら(商品ページ)

なかなか市場にも出回らない希少モデルですので、お探しの方はお気軽にお問い合わせください。

この記事が、ご自身のお気に入りの一本を選ぶ際の一助となれば幸いです。

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Top画像:引用元*WatchProSite

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