Actor’s Watch #150
【怪獣タイマーをリセット!】
イドリス・エルバの腕時計

映画やテレビなどで俳優が着用した時計にフォーカスする「Actor’s Watch」。
第150弾の今回は、「イドリス・エルバの腕時計」をお送りします。

*出典元:https://www.giantfreakinrobot.com/

ウルトラマンゴジラを溺愛するアカデミー賞監督のギレルモ・デル・トロが、その趣味を全開させて巨大怪獣と人類との戦いを描いた大ヒットSFアクション映画『パシフィック・リム』(2013)。イドリス・エルバが演じた厳格で熱い心を持つ軍人、ペントコスト司令官の名セリフ「怪獣タイマーをリセットしろ!」が耳に残っている映画ファンの方も多いのではないでしょうか。

寡黙で一本筋の通ったプロフェッショナルを演じさせたら右に出る者なしのイドリス・エルバ。今回はそんな彼が劇中で着用した腕時計に迫ってまいりたいと思います。

テイカーズ

TAKERS(2010)

*出典元:https://www.netflix.com/

年に一度だけの大仕事で確実に大金を手に入れ、普段は優雅なセレブ生活を送っている5人組の銀行強盗グループ「テイカーズ」。リーダーのゴードン(イドリス・エルバ)が立てた綿密な計画のもと、今年も200万ドルの強奪に成功したばかりのテイカーズの前に、かつて仲間だった男、ゴースト(T.I.)が現れる。

刑務所から出所したばかりのゴーストは、3000万ドルもの大金を積んだ現金輸送車の情報を握っており、テイカーズにその襲撃を提案する。短期間に連続して強盗を行なう事はチームの流儀に反するが、金額の大きさに釣られて提案を受け入れるゴードン。それが、チームにとって悲劇的なトラブルへと発展していくことも知らずに、、、

*出典元:https://www.imdb.com/

ベストセラー作家のスティーブン・キングが、2010年に観た映画の中から5位に選んだことで知られるサスペンスアクション映画『テイカーズ』(2010)。セレブ生活を満喫するスタイリッシュな強盗団が、欲にかられて大きなトラブルに巻き込まれていく様を描く本作で、イドリス・エルバは強盗団のリーダー、ゴードンを演じています。

彼が劇中で着用してるのは、ロレックス デイデイト(Ref.118238と思われる腕時計。ケースや文字盤が映るシーンが無く、映っているのはブレスレットだけ。しかしセレブキャラが着用する金無垢のプレジデントブレスですから、それに合う腕時計といえばデイデイトしかないでしょう。公開が2010年ですので、2001年~2015年頃に発売されていた「Ref.118238」の可能性が高そうです。

刑事ジョン・ルーサー

LUTHER(2010-2019)

*出典元:https://www.digitalspy.com/

ロンドン警視庁重大犯罪捜査課(SCU)の主任警部、ジョン・ルーサー(イドリス・エルバ)。彼はその天才的な推理力で署内でも一目置かれる存在だが、その反面、時に上司の命令すら無視し、違法捜査も厭わず犯人を追い詰めていく一匹狼の刑事でもあった。ある事件の捜査で犯人を殺しかけ、半年間の停職処分を受けたルーサー。彼が復帰して最初に担当した事件は、若き天才女性物理学者、アリス・モーガン(ルース・ウィルソン)の両親の殺害事件だった。

ルーサーはアリスが犯人だと直感するが、証拠は何も見つからず、動機も無い。天才的な頭脳と美貌を併せ持つサイコパスのアリスと、彼女に翻弄されるルーサー。二人の出会いが、より猟奇的で陰惨な事件へと繋がっていく、、、

*出典元:https://www.reddit.com/

天才的な捜査能力を持ちながら、事件解決の為には手段を厭わない刑事ルーサーと、天才的な頭脳を持つ美貌のサイコパス殺人鬼アリス。刑事と犯罪者という関係ながら、お互いに惹かれ合い、翻弄し合う二人。その二人が新たな猟奇殺人の謎に挑むサスペンスドラマ『刑事ジョン・ルーサー』(2010-2019)。

本作で、頭は切れるが一匹狼の「クセ強」刑事を演じたイドリス・エルバ。劇中で彼が着用している腕時計は、1910~20年代頃のトレンチウォッチと思われます。これは第一次世界大戦頃に「腕に装着する懐中時計」として兵士が着けた、懐中時計から腕時計への過渡期の軍用時計。このような特殊性の高い腕時計を着用させることで、ルーサー刑事が持つ「こだわり」や「偏屈さ」といった、クセの強いキャラクター性を表現しているように思えます。

ザ・ガンマン

THE GUNMAN(2015)

*出典元:https://moviemansguide.com/

元特殊部隊員のジム(ショーン・ペン)は、退役後、コンゴ共和国で治安維持部隊員として活動しながら、裏では大企業に雇われ、営利目的の汚い仕事を請け負っていた。コンゴの鉱山利権で大きな利益を上げていたその企業は、海外企業の締め付けを図る鉱業大臣の暗殺をジムに命じる。鉱業大臣の暗殺に成功した後、ジムは何もかもを捨ててコンゴを離れる。

8年後、NGO職員として再びコンゴの地に足を踏み入れ井戸作りに尽力するジム。しかし突然何者かに襲撃され、命を狙われる。かつての暗殺者仲間が次々に殺されている事を知ったジムは、再び銃を手にして事件の黒幕を追う。やがて同じ事件を捜査していた国際警察のバーンズ(イドリス・エルバ)と出会ったジムは、彼と協力して事件の真相を暴こうとするが、、、

*出典元:https://www.reddit.com/

ミスティック・リバー』(2003)と『ミルク』(2009)で二度のアカデミー主演男優賞に輝いた名優、ショーン・ペン。彼が55歳で初のアクションに挑戦したことでも話題となった、発展途上国での利権争いを描くサスペンスアクション映画『ザ・ガンマン』(2015)。

そのショーン・ペン演じる元暗殺者のジムをサポートし、事件の真相を暴こうとする国際警察官を演じたイドリス・エルバが本作で着用しているのは、ルミノックス ネイビーシールズ クロノグラフ(Ref.3581.BOと思われる腕時計。その名の通り、アメリカ海軍の特殊部隊「ネイビーシールズ」からの要請で開発されたミリタリーウォッチです。

劇中でバーンズの経歴が明かされることはありませんでしたが、もしかしたら彼もジムと同じ、元特殊部隊員だったのかもしれません。そんなキャラクターの背景を想像させる腕時計のチョイスですね。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

雰囲気や佇まいが軍人や兵士を連想させるのか、ミリタリー系の腕時計が多く選ばれている印象です。さすがペントコスト司令官。怪獣タイマーをリセットしろ!

*出典元:https://www.glamour.com/

イドリス・エルバといえば、ダニエル・クレイグに次ぐ7代目ジェームズ・ボンド役候補として、たびたび名前が挙がる俳優のひとり。もし実現すれば、初のアフリカ系イギリス人が演じるジェームズ・ボンドとなりますが、本人はあまりやる気がないようで「(ボンド役は)私のキャリアゴールではない」と公言し、ボンド役への就任を否定しているのは残念なところ。

できればタキシードを着たイドリス・エルバがワルサーPPKを片手に色気あるスパイアクションを演じる姿を観たかったのですが、なかなか実現は難しそうです。

とはいえ現時点では、本人が「やらない」と言ってるだけで、それが本当なのか、箝口令でそう言ってるだけなのかは誰にもわからないハズ。私はまだまだ諦めませんよ!

ではまた!

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