スクリーン映えする腕時計 IWC パイロットウォッチ vol.2 ~Actor’s Watch #58~

映画やテレビなどで俳優が着用した時計にフォーカスする「Actor’s Watch」。
第57弾に引き続き、今回も「スクリーン映えする腕時計 IWC パイロットウォッチ 」の第2弾をお送りします。

*出典元:https://iwc.com/
☞Actor’s Watch #57『スクリーン映えする腕時計 IWC パイロットウォッチ vol.1』を読む

あくまで個人的な感触ではありますが、「映画に登場する高級ブランド腕時計」としてロレックスに次ぐ人気を誇ると思われるIWC。前回に引き続き、今回もその人気の秘密に迫ってみたいと思います。

RED/レッド

RED(2010)

引退し、のんびりとした田舎暮らしを楽しむ元CIAエージェントのフランク(ブルース・ウィリス)。ある夜、自宅を武装集団に襲われたフランクは全員を返り討ちにしたものの、襲撃者の正体はわからない。愛する一般女性にも危害が及びかねないと判断し、かつての同僚と手を組んで調査を開始する。事件の背景に大きな陰謀が渦巻いていることを知ったフランクは、一線を退いた老エージェントたちとチームを結成し、強大な敵との徹底抗戦に打って出る。

*出典元:https://www.lascancionesdelatele.com/

タイトルの『RED』とは、「RETIRED(引退した)EXTREMELY(ヤバくて)DANGEROUS(危険)な奴ら」という意味。現役時代に知ったヤバい情報のせいで引退後にも命を狙われる、年老いた「元」凄腕エージェントたち。渋く年齢を重ねた彼らのド派手なチームアクションというギャップが、枯れ専の映画ファンには堪らない魅力の映画となっております。特に陰謀論にハマって常軌を逸した行動をとり続けるジョン・マルコヴィッチと、還暦を越えた美人スナイパー、ヘレン・ミレンの両人が実に楽しそうにアクション演技を披露しているあたり、要注目です。

*出典元:https://productplacementblog.com/

この映画では、引退した凄腕エージェントのフランク役を演じるブルース・ウィリスが、IWC パイロット MARK XVI(マーク16 / Ref.IW325501)と思われる腕時計を着用。三針のシンプルな風貌ながら、視認性にこだわった針のデザインや、12時のトライアングルインデックスが「プロ仕様」の雰囲気を漂わせ、「一見するとただのジジイだが、実はただのジジイではない」というフランクのキャラクター性を際立たせています。

ボーンレガシー

The Bourne Legacy(2012)

薬物投与などによって人格と肉体を改造し、恐るべき身体能力を持った暗殺者を生み出そうとするCIAの極秘プロジェクト「アウトカム計画」。しかし、計画の漏洩によりCIAの立場が危うくなることを危惧した上層部は、計画の抹消を決定する。証拠隠滅の為、次々と消されていくアウトカム計画の参加者たち。そんな中、「アウトカム計画の最高傑作」と称される殺し屋、アーロン・クロス(ジェレミー・レナー)のもとにも、彼を亡き者にしようとする追手が迫っていた。

*出典元:https://www.cinemablend.com/

本作は、『ボーン・アイデンティティ』(2002)から始まる「ジェイソン・ボーン」シリーズの4作目。ジェイソン・ボーンを主役としたリブート作ではなく、ジェイソン・ボーンと同時期に同類の計画に関わった境遇を持つ暗殺者、アーロン・クロスと組織の死闘を描いた、外伝的なアクション大作となっています。

*出典元:https://professionalwatches.com/

この映画の主人公、アーロン・クロスを演じるジェレミー・レナーの腕に着けられているのは、IWC パイロットウォッチ ダブルクロノグラフ トップガン(Ref.IW379901)。アメリカ空軍戦闘訓練学校「トップガン」の名を冠したスペシャルモデルです。チタン素材を使いた軽量化により着用者の動きを阻害せず、ミッションの成功率と自らの生存性を高めていると考えれば、「肉体派の暗殺者」が着ける腕時計として実に最適な一本です。

ザ・ラストシップ

*出典元:https://www.axn.co.jp/

The Last Ship(2016)

突如として人類に降りかかった、致死率ほぼ100%の新型ウィルス蔓延。極秘任務により北極海に留まっていたアメリカ海軍駆逐艦「ネイサン・ジェームズ」のみが、唯一その難を逃れ、人類最後の希望となった。ウィルス学者たちが開発したワクチンを世界中の生存者に届けようとする「ネイサン・ジェームズ」の艦長、トム・チャンドラー中佐(エリック・デイン)と、それを妨害し、荒廃した世界で覇権を握ろうとする者たちとの過酷な戦いが始まる…。

*出典元:https://www.imdb.com/

本作は2014年6月に第一話が放送され、2018年まで4年に渡ってシリーズが継続したアメリカの人気テレビドラマ。製作総指揮には『アルマゲドン』(1998)や『トランスフォーマー』(2007)の監督としてお馴染み、マイケル・ベイが名を連ねています。現在も配信サービスで日本でも鑑賞が可能なので、巣ごもり時期に物語をコロナ禍に重ねながら観た方もいらっしゃるのではないでしょうか。

*出典元:https://productplacementblog.com/

本作で駆逐艦の艦長を演じるエリック・デインが着用しているのは、IWC ビッグパイロットウォッチ トップガン ミラマー(Ref.IW389002)。アメリカ空軍戦闘訓練学校「トップガン」創設の地、カリフォルニア州ミラマーの地名を冠したモデルです。外側のオレンジのミニッツスケールに、内側の赤いアワーサークルという配色は、第二次世界大戦中の甲板時計(船舶のデッキに設置された時計)を彷彿とさせるデザイン。数あるIWCのパイロットウォッチの中でも、駆逐艦の艦長として特に相応しいモデルと言えるでしょう。

まとめ

一般人を装って生活する、引退した元凄腕エージェントが愛用する「普通の三針時計に見えて、実はプロフェッショナルな腕時計」。凄腕の暗殺者が選ぶ「屈強でありながら軽量化されたクロノグラフ」。駆逐艦の艦長が身に着ける「大戦中の戦艦に搭載されていた甲板時計に由来する軍用腕時計」。こうやって並べてみると「プロフェッショナルなキャラクターに相応しい、それぞれの個性に応じたプロフェッショナルな腕時計」が選ばれていることが一目瞭然ですね。

丈夫メンテナンス性が高く、それでいて高精度な腕時計の開発に長けたIWCだからこそ、実際に兵士が選ぶ「リアルなプロフェッショナルウォッチ」を作ることが可能で、しかも多種多様な戦場にフィットさせるため、素材や機能のバリエーションも豊か。更には、高級ブランドとしての人気や信頼を獲得するための、優れたデザイン性までをも備えている。

IWCの腕時計がハリウッドに愛されている理由は、まさに「コレ」なのでしょう。プロフェッショナルなキャラクターの経歴や個性に強い説得力を与え、それでいて見栄えのするエレガントな腕時計が作れるブランドは、IWCを置いて他にはありません。

おそらく「IWCの腕時計を愛用するプロフェッショナル」がスクリーンに登場する機会は、今後も増えていくことでしょう。軍人やエージェントが活躍するハリウッド映画では、ぜひその腕元にご注目ください。

ではまた!

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